風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

公務員叩きでいいの?

2012-01-23 | 社会
政府は東日本大震災の復興財源確保のために国家公務員給与を引き下げるといい、大手マスコミや一部学者・評論家らもそれらに追随して一斉にキャンペーンを張っている。
果たして、このようなやり方が正しいのか、このような政策でほんとうに財源が確保できるのか?

昨年、労働運動総合研究所(労働総研)が行った、国家公務員と地方公務員や地方公営企業公務員625.8千人の賃金を10%削減した場合の経済や財政に与える影響について試算が出ています。それによると、対象労働者の賃下げによって家計減少は3兆4710億円。入りが減れば当然に出(消費)も減るわけで、それによって国内生産は5兆8472億円も落ち込むという。

政府は今回の賃下げで、2900億円の財源を確保するとしていますが、10%の賃下げによって労働者と企業が支払う税は国・地方合わせて約5401億円も減るという。なんのことはない、これでは復興財源の確保どころか、財源の「掘り崩し」ということになってしまうだ。

民間労働者の賃下げは公務員の賃下げを招き、さらに民間の賃下げにと「賃下げのスパイラル」がつづいている。結果、賃金は、1997年の467万円をピークに2010年には412万円と年間55万円も減少している。当然に、所得税収は1997年に12兆1401億円あったものが、2010年には7兆5009億円と、約4兆6000億円も低下している。

公務員は東日本大震災の復旧・復興でも懸命にがんばっている。国民のくらしと安全を守るためにもっと頑張って働いてもらうためにも、こうした人たちに冷や水を浴びせるようなやり方はすべきではありません。

「公務員はもらい過ぎ」「公務員は身を切るべきだ」…の人受けする言葉に惑わされてはならないのでは。
「国家公務員の賃下げ」= 収入減(家計窮乏) ⇒ 消費減(景気減速) ⇒ 税収減(財政破綻)という「最悪のスパイラル」を招かないためにも。

やっぱりパソコンは…

2012-01-22 | 日常
一週間前にネット通信をADSLから光に変え、屋内無線LANを設定した。もともと自分としてはこのままで、無線LANさえあればよかったのだが、息子の「ネットと電話のセットなら安くなる」の一言で変えることになった。(本当は、ネットの速度を上げたかった息子の要求?)

そんな訳で、もっぱら息子が手続きとその後の機器の購入・設定を行った。業者の工事が終わり、LAN機器の設置、パソコンの設定が終わった…、そこまではよかったのだが…。

どうしたことか、もっぱら一階で使うことになる私のパソコンのネット接続がムチャ遅い。少し遅いくらいなら辛抱できるが、たまには繋がらないこともある。私のより古く性能も劣る息子のパソコンは一階に持ってきてもサクサク繋がるのにだ。

息子がプロバイダーやPC・LAN機器メーカーのネットサポートでいろいろ調べたり、パソコンの設定を変えたりしたが直らない。「このパソコンとの相性が悪いんでは?」「親父のD社のパソコンは安いけど性能が悪い」などと息子はいう。

たまらず、私がPCメーカーのD社のサポートに電話したが、これがまたなかなか繋がらず、何回も途中で電話が切れてしまう始末。いろいろ思案した結果、同じD社の違う番号に電話して、そこからサポートの部署に繋いでもらうという方法でやっと担当者と会話ができる状態にこぎつけた。

担当者の指示に従っていくつかのテストを行い、設定を変えるなどしてやっと〟LAN接続の不安定〟問題は解決した。今日からは家のどこからでもネット接続が劇的に早くなり、一週間ぶりに溜まっていたストレスが解消した。

それにしても、私にとってやっぱりパソコンは難しくややこしいものだ。

寒の雨

2012-01-21 | 日常

季節は春に向かっているが、昨日、今日と冷たい〝寒の雨〟が降っている。

今朝、雨戸を開けた時にふと沈丁花のつぼみを見つけた。

つぼみはまだ緑色で堅いが、これから日一日とふくらんでいくのだろう。

北の地方では例年にない降雪で日々の生活にも支障がでている。

予報では来週の中頃にもまた寒気がやってくるという。もう少しの辛抱。

ただ、心だけは一足早く春の兆しを感じたいものだ。

※寒の雨 明日の陽を待つ 沈丁花

俗論

2012-01-20 | 社会
政府と大手マスコミは、「ムダ削減」=「国会議員の定数削減」というキャンペーンを大々的に行っているが…。

比例80削減されたらどうなるか?
2009年の総選挙の得票率で議席占有率を試算(小選挙区の議席も含む)してみると
・民主:得票率42.41%=議席占有率68.5%
・自民:得票率26.73%=議席占有率23.5%
・公明・共産・社民など:=得票率30.86%=議席占有率8%
ということになる。(しんぶん赤旗1/20付

要するに、小政党が切り捨てられる=多様な民意が反映されなくなり、消費税増税賛成派(民主・自民)が議席の90%を占めることになり、「消費税増税反対」の声は国会から排除されるということ。

選挙制度は有権者の意思ができるだけ正確に反映されるようにされなければならない。現行の選挙制度、小選挙区制は大政党に有利で死票が多く、これを補うものとして比例代表が設けられた。その比例を削減することは、国民から、ますます国会を遠ざけるということになりはしないか。

民主主義の根幹ともいうべき選挙制度、どうあるべきかという議論をしないまま、「ムダ削減=議員を減らす」という、胆略的な「俗論」に私は賛成できない。

「身を削る」と言うなら年間320億円もの政党助成金(共産党は受け取っていない)をなくしたらどうか。その他、米軍への「思いやり予算」や「原発推進」予算こそ見直し、削減すべきだ。

国会議員の削減を消費税増税の前提条件にするなど、民主主義の原則からも絶対に許されないこと。なぜなら国会の議席は国民のものであり、政治家の私物ではないからです。

生れ在所が

2012-01-18 | 趣味
                     水少なくゆったり流れる宇治川       

朝は寒かったが、天気もよく昼前から気温も上がってきたので自転車で出かけた。
家から桂川右岸を走り、途中から宇治川右岸をのんびりと。風もなく空気も澄んでいて気持ちがいい。
行き先を決めると、目的地まで一生懸命に漕ぐのでしんどいので、いつも方面だけ決めて走るのがオレ流。


 三栖閘門(左後方山の上は伏見桃山城)

1時間くらいで伏見に着いた。シーズンは堀を十石舟が遊覧するので観光客も多いが、今はオフでしかも平日なので人もまばらだ。

堀の一番下流に三栖閘門があり、そこに小さな資料館(無料)がある。
中に入ると誰もいなくて、閘門の模型や宇治川や淀川の資料や写真が展示されていて、カセットデッキから「淀川三十石舟唄」が流れていた。


        淀川三十石舟唄

そこに「舟唄」の歌詞が貼られていた。順に読んでいくとなかなか面白い文句が多い。中ほどまでのところで目が止まった。なんと、俺の生れ育った在所(村)の名があるではないか。
文句は「此処は前島お捨ての墓よ さてもさびしき浪の音」と。


  中ほどに「前島」が

「前島」は淀川右岸で京都府大山崎町と大阪府枚方市のちょうど真ん中あたり。昔、淀川の船運が盛んなころには浜があって、村の人らの中に荷車や牛車での荷運びの仕事をしていた人が多かったという。


  シーズンオフで閑散としている伏見港

それにしても、「お捨ての墓よ」「さてもさびしき」とはうどいうことか。詳しい意味は分からないが、あんまりいいように詠んだとは思えない。
今度機会があったら一度調べてみよう。

※冬枯れに 生れ在所も ガキの頃