風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

オレの顔がドロボーに見える?

2012-03-14 | 日常
最寄駅から自宅までの帰り道のこと。道端の掲示板の一枚のポスターに目が留った。そのポスターは掲示板の一番下の方に貼ってあったので、少し腰をかがめて顔を近づけるようにして見ていた。その間、20秒くらいだろうか。

見終わって歩き出したところで、バイクに乗った警官とすれ違った。その瞬間、チラッと目が合い警官の眼つきが普通でないことに気付いた。「気分の悪い警官だな」と思いつつ少し歩き出した時、後ろからバイクが近づく音がして、「モシモシ」の声で先ほどの警官に呼び止められた。

「すみません。先ほど何をされていたんですか」と聞かれたので、「掲示板を見ていたんや」というと、次は「何処へ行かれるんですか」と聞いてきた。「家へ帰るんや」というと、今度は「住所は何処ですか」しつこく聞いてきた。先ほどの眼つきで気分を悪くしていた上に、この警官の態度に自分の頭の血管がだいぶ膨張してきているのがわかった。

「なんであんたに住所をいわなアカンねん」というと、「住所くらい言うてもいいやないですか」という。「住所は個人情報や。犯罪者でもない普通の人に対してそんなことが出来るんか」というと、「何か、覗き込んでいるように見えたので。最近、この辺りで空き巣の被害があったので」という。
もうアカン、膨張していた頭の血管が切れそうになってきた。

「覗き込んでいた?オレが。冗談いうたらアカンで。先からオレは掲示板のポスターを見ていたというているやないか。オレが犯罪者という証拠でもあるんかい」「その態度が、一般市民に対する警官の態度か」気付かないうちに声がだんだん大きくなってきていた。
ここまできて、警官の方もちょっと怯んだのか、「呼び止めまして、どうもすみませんでした」言ってバイクで立ち去った。

家に着いても、頭に上った血はまだ収まらなかった。帰ってすぐに鏡を見た。モスグリーンのジャンパーに黒ズボン、花粉防止用の大きなマスクをして黒いボストンバッグを持っている自分の姿を見ながら、「これがドロボーに見えるのか」と自問自答した。フムーッ、見えないこともないか?????、ちょっと苦笑した。

オレは警官アレルギーではないし、この警察官をどうのこうのと言うつもりもない。ただ、青春時代に「街のおまわりさん」でない権力としての警察に出くわす出来事があり、それ以来、オレの警察観は一変していたのだ。(このことについては、後の「生い立ちの景色」に出てくると思います)

歓迎されない「オスプレイ」

2012-03-14 | 社会
米軍のMV22オスプレイ垂直着陸輸送機の日本配備の話が日米間ですすんでいる。
このオスプレイ、開発中から事故が相次ぐ代物で、配備が狙われている沖縄では、県議会をはじめ、名護市や宜野湾市、那覇市などの各市で配備反対の意見書や決議がされていている。

日本政府は、沖縄配備がまったくめどがたたないため、先に本州の岩国や横田の米軍基地に配備し、〝本州に置いても大丈夫〟と沖縄の配備反対の世論をかわそうとしている。しかし、岩国基地がある山口県の知事も先般の県議会で「現時点では反対せざるをえない」とのべている。

玄葉外相は、「日本政府として拒否するとかしないとかいう性格のもではない」と、まったく無責任なことをいっている。日本国民が危険にさらされようとしていても、配備先として名前が挙がっている自治体がこぞって反対していても、アメリカの要求に応えることだけしか考えない今の日本政府の卑屈な態度に心から怒りを覚える。

戦後60年、アメリカ軍の基地によるさまざまな事故や事件に苦しんできた沖縄の人たちにこれ以上の事故の危険を押し付けることは許されない。もちろん、人家が近くにある岩国や横田にも。

橋下市長にモノが言えない首相

2012-03-13 | 社会

今日の(13日)参院予算委員会で日本共産党の山下芳生議員が橋下徹大阪市長が行った職員への「思想調査」は憲法違反だと追及した。
(山下議員の質問の動画はここから

現在この問題は、日本弁護士連合会や大阪弁護士連合会などの憲法違反との指摘と大きな世論の怒り、大阪府労働委員会の、「労働組合活動に対する介入の恐れ」があるとの理由で調査の中止が「勧告」され「凍結」されている。

山下議員の質問内容は動画を見ていただきたいと思いますが、「憲法違反」だとして認識を問われた野田首相の答弁が、「個別の地方公共団体内部の事案でありますので、当該地方公共団体におかれまして憲法、法律、条例等に基づき適切に判断し対応されるものと考えます」と、たぶん官僚が書いたであろうペーパーを繰り返し読み上げるだけ。

少数政党の共産党の質問だから「適当」に答えておけばよいとでも考えているのか、それとも、橋下市長のやっていることにはモノが言えないのか、どちらにしても、これが日本国のトップに立つ首相の憲法認識かと情けなくなった。

軍事費の比

2012-03-09 | 数字
この程、「軍事」に関して権威あるイギリスの「国際戦略研究所」が2012年版「世界軍事年鑑」(ミニタリーバランス)という報告書を発表した。
それによると、2011年の軍事予算上位10か国は次のようになっている。

(順位)       (単位10億㌦)   (%)
①米国           739.3     45.7
②中国           89.8     5.5
③英国           62.7     3.9
④フランス         58.8     3.6
⑤日本           58.4     3.6
⑥ロシア          52.7     3.3
⑦サウジアラビア     46.2     2.9
⑧ドイツ           44.2     2.7
⑨インド           37.3     2.3
⑩ブラジル         36.6     2.3
 その他                  24.2


見てわかるように、アメリカ一国で世界の総軍事予算額の45.7%を占めていて、その圧倒的な軍事(費)大国ぶりは歴然です。

また、この報告書では欧州各国には金融危機によって軍事費削減の圧力が強まっていること、米国もオバマ大統領によって拡大しつづけてきた軍事費の削減が始まっていることなどを特徴として挙げている。

一位のアメリカについで中国が二位だが、その差は比べものにならないくらいの差であること、そして、日本と中国の差は、両国の国土面積や人口比で見るならば日本の方がはるかに「軍事大国」だということも分かる。

日本政府やマスコミ、一部評論家らが中国の「軍事大国化」や「脅威」を声高に述べているが、この現実を見れば彼らの意図が別のところにあるように思えてならない。

この違いは何だ!

2012-03-08 | 社会
今朝のNHKのニュースで、アメリカ原子力規制委員会のトップ、ヤツコ委員長にNHKが単独インタビューした内容が伝えられていた。

この中で、ヤッコ委員長は、東京電力福島第一発電所の事故への対応を巡る、当委員会の内部の議事録(事故後10日間、3000ベージ分)を公表したことについて、「当局の対応を検証する歴史的な記録だ」「どうすれば、よりよい対応を取れたかを検証するための、歴史的に重要な記録だ」と述べ、情報公開は当然だと強調したという。

また、委員会が先月、アメリカで34年ぶりの新たな原子炉の建設計画を承認した際、5人の委員のうち自分だけが反対したことに対して、「新しい原子炉を建設するのであれば、当然、福島の事故から学んだ教訓がすべて反映されたものでなくてはならないと考えた」からと説明したという。

これに比べて、事故後今日までの日本の政府や関連組織の対応はどうだったか。
原発事故直後に立ち上げられた政府の原子力災害対策本部の議論の議事録がまったく残していなかったこと、認識後も放置され続けてきたこと、しかもこの事実が明らかにされたのはやっと今年の1月25日になってから。

事故を起こした原発の検証もまったくできない状態なのに、野田首相は早々と「収束」宣言を行った。そして、電力会社と一緒になって「安全神話」を振りまいてきた原子力保安院や、安全委員会の「ストレステスト」でOKがでたからと、「再稼働」を強行しようとしているのです。

この違いは何だ! こんなことでいいのか! 今日も朝から血圧が上がりそうだ。