風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

自衛隊員が歌番組に〝それはないでー〟

2014-04-18 | 社会
私は歌(もっぱら歌謡曲ですが)を歌うのも聴くのも大好きで、そのようなテレビ番組をよく観る。
NHK総合の毎週火曜日放送(午後8時~8時45分)の「歌謡コンサート」もその一つ。

8日のこの番組に、何と三宅由佳莉という現職自衛官(海上自衛隊東京音楽隊に所属する3等海­曹)歌手が出場した。
新聞を見ながらなんとなく聴いていたが、一瞬、画面を指して〝それはないやろう!〟と突っ込んでしまった。
歌った曲は「祈り~a prayer」という東日本大震災の被災者への応援歌だったが、ピアノなど伴奏をしていた人を含め、衣装は海上自衛隊音楽隊の制服?なのだ。
五木ひろしや坂本冬美らの演歌歌手に混じって、突然、彼女が出てきたのを見て違和感を覚えた歌好き視聴者も少なくなかったのではないか。

彼女が他のテレビ局の朝のワイド番組に出演して歌っているところを2回ほど見たことことがあったが、それは歌番組ではなく、若く美しい?現職自衛官歌手(〝海上自衛隊の歌姫〟と紹介していた)いう「話題」として取り上げたものだった。
ただ、知らなかったのだが、NHKは昨年の9月~12月の放送に彼女を3回も登場させていたのだ。

最近、民放も含め自衛隊を持上げた番組が増えているように思う。その多くが、自衛隊をかっこ良く描いたものばかり。
自衛隊についてはいえば、憲法との関係で国民の中では大きく意見が分かれている。
いま、安倍政権はこの自衛隊をアメリカの関わる戦争に協力する体制をつくる、日本を戦争のできる国にすることを狙って、憲法の解釈変更で「集団的自衛権」行使容認を強行しようとしている。

このような時期に現職自衛隊員を歌謡番組に登場させたHNKの番組制作姿勢に大いに疑問を感じる。安倍政権のお先棒を担ぎ、自衛隊を国民に売り込むことを意図したものではないのか。
安倍首相は右翼的なお友達をNHKの経営委員会に送り込んだ。その経営委員会が、トップに最もふさわしくないあのような人物を会長に選らんだのだ。、
NHKのこれからに厳しく監視をつづけていかなければらないと思う。

淀川春景色

2014-04-11 | 趣味
自転車で淀川の春をぶらりとしてきました。
花粉症なので、マスクに紫外線防止用サングラスで完全武装して。

北風が冬枯れの河原に吹きつけていた2、3カ月前が嘘のような風景でした。
堤防や河川敷の草木も〝春が来たー〟という感じで、私を迎えてくれているようでした。

  
  
※写真はいずれも高槻市道鵜町(淀川右岸)の風景です。(クリックすると拡大できます)

すんません!

2014-04-02 | 日常
昨日、サイクリングの帰り道に人気のある揚げ物店に寄った。
この店は、注文を受けてから揚げるのでちょっと待たなければならないが、その分美味しい。
先客の女性が一人、その後に私、すぐに高校生らしき若者が5人来た。
店のおばさんは、一人一人の注文を聞いて手際よく次々と揚げていく。
コロッケなど、品物によって先に揚がるものがあり、後客の方が先にできることがある。
待つこと5分、それぞれが注文した品が次々と揚がってきた。

このおばさん、出来上がった品を渡すたびに「ごめんね値上げして。今まで消費税を貰ったことがなかったのに今度は値上げして…」といっている。
店の外で待っている若者も「おーッ、上がってるやん」と喋っている。
おばさん、「お客さん、お待たせしました」と店の外いた私の方に顔を向けた。
お金を払おうとしたら、また、先の客と同じように「値上げしてすんません。今までは消費税が上がっても上げないでやってきたんですが…」というのです。
私が「消費税が上がって大変ですね」というと、「すんません、お金の勘定ができないんです。値上げで中途半端な値段になって」といいながら、「これ見てやってますねん」と、後ろの壁に貼ってある縦1㍍、横2㍍ほどの大きな値段表を指さした。
「今までは全部の値段は覚えていたんやが、今日からは、これでカンニングしなかったらわかりませんねん」と笑いながら言った。

この店、揚げ物専門だが、揚げ物に添える野菜サラダなども売っているので品数が多いのです。
改定した値段表を見ると、どれも中途半端の値段ばかりがずらーと並んでいます。
これでは、長年商売していてお金を扱っているおばさんでも、「パニックになるんですわ」は仕方がないこと。
「おおきに。がんばってください」と帰ろうとしたら、また、次の客にも「すんません、値上げして…」といっている。
消費税の引き上げは、今日から何日もの間、このおばさんに「すんません」を言わせつづけることになるのだ。