夕方の散歩でよく通りがかるところ。この畑の美しさについ見入ってしまう。ここからは遠くの山や、その山腹にある里や、その山のさらに向こうの山や、その山の向こうに日が沈んで夕焼けになる様子や、山あいから湧き出る雲が見られて、それだけでもきれいなのに、この畑ときたら見事に隙間なく整然と野菜が植えられている。
そして通りかかるときにはほぼ毎回腰の曲がったおばあさんがもくもくと仕事をしている。この画像にも向こうの方に写っている。今どきのような天気の悪いときも、ポツリポツリとした雨ぐらいなら、やはり仕事をしている。常に動いているということが身に沁みついているのだろう。あるときは土手の草を刈っているし、あるときは野菜の手入れをしている。おそらくはその人がこの畑の主(主催者)だろうと思う。畝ぐらいは息子さんが耕耘機を使って立てているかもしれないが。
しかしこの畑にはよく見るとハウス的なものは全くない。こういう農家の菜園でトマトを作る人なら、通常はまず間違いなく上にビニールの弓型の屋根をかけているもので、そういったものは息子さんが作ってくれたりして、そこでおばあちゃんがのびのびと菜園をしていることが多いが、ここにはない。
この右手の方には少しの果樹とミョウガがある。
手前の半分は大豆だが、かなり大量にある。味噌なども手造りなのだろうか。
私が通って写真を撮っていてもほとんど気づかれることがないけれど、そのうち気づかれて話をする仲になったら聞いてみたい。
動画あります