山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

◆株分けしたアガパンサスが咲きそろう

2021-07-10 | 植物

昨年株分けして植え替えたアガパンサスが咲いてきた。薄紫色が本当にきれい。梅雨空によく似合う。こういう淡い色は直射日光には映えないと思う。その向こうにあるのはヤブカンゾウで、これも小さな株を1株植えただけなのに増えて増えて仕方ない。オレンジと水色は補色でなかなか良い。

アガパンサスの前々回の株分けは前回のさらに2、3年前だが、その2、3年の間に根がすごく大きくなっていて、1株から6、7株に分けることができた。根がきつく絡み合っているので、水で土を流しながら、刃物なども使って分けた気がする。

アガパンサスは比較的水気を好むと思う。というか、乾燥にはあまり耐えないだろう。日陰が好きというわけではないと思うが、半日陰でも良い。植物は基本的には日が当たる方が望ましいのだが(光合成をするため)、日当たりが良いと土が乾燥するために、水を多く必要とするものはおのずと半日陰に逃げ込むことになる。

もちろん植物に「好き」とか「嫌い」とかいう感情はなく、「そういう条件下で生きやすい」というのがあるだけだ。

アガパンサスは比較的暖地を好むのか、屋久島では大量に植えられて元気に咲き誇っていた。

屋久島のアガパンサス

公園的なところの植栽に多く使われていた。アガパンサスと同様にアジサイもとても多くて、屋久島、口永良部島、種子島というあのあたり一帯の島ではいたるところに多種多様なアジサイが植えられていた。アジサイは和風なイメージがあるが、東南アジアでも結構庭木として栽培されていたりする。

 

長い間アガパンサスはネギの仲間だと決めつけていたのだが、違っていて、ヒガンバナ科だった。確かに葉はナツズイセンなどとよく似ているし、花も結構違う。大きなポンポンした球状になるアリウム・ギガンチウムと混同していたのだった。