コバギボウシ
道端に勝手に生えているギボウシが咲いてきている。結構たくさん生えている。3種あり、葉の小さい順に、コバギボウシ、キヨスミギボウシ(みたいなやつ)、オオバギボウシ。
みたいなやつ、というのは、この仲間は地域変種とか多いみたいで、図鑑で見る限りキヨスミギボウシなんだけど、断定はしないという意味。
植物の同定っていうのは、まだ駆け出しのころは「これは〇〇」とエラそうに断定していたものだけど、知れば知るほど断定できなくなる。知れば知るほど、知らないものがあることを知るからだ。そして、現段階で「それはそれ」だとしても、もしかすると後の世に変種とかに認定されることもあるかもしれないのだし、まだ発見されてない(名前が決まっていない)ものなのかもしれないし、……、という「かもしれないし」を考えるから断定できなくなるのである。よって、「私の知る限り、これは〇〇」という言い方になってしまう。
そうではなくても、雑種というのは意外に多くあるらしく、どっちつかずのものもよく見かける。
図鑑を常に見ていて知っているつもりであっても、自分が見ているそのページの次のページに、思いがけないものが載っていたりして、それを見落としていることもある。
ネット上では植物などほとんど知らない人が聞きかじりで書いていたりするので間違いも多い。そのことを責めようとは思わない。私も、植物分野でもそれ以外の分野でも、たくさんやらかしているだろう。専門家でなければ植物のことを語ってはいけないわけではないのだから、観光でお花畑を見てうっかり間違えたというのは仕方ないことである。(ただし、何も知らないのに専門家のふりをしてパクリと寄せ集めで専門的風サイトを作って広告で稼ぐなどはイタイまたはアクドイと言うしかない)。けれど、ネットを見るときは気を付けなければならないということだ。ネット上に発信することは誰のチェックも受けておらず言いたい放題でへんなものがまきちらかされている(わが身を含め)。
なんだか朝から愚痴っぽい。やっぱりダルいからか。