山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

オーガニックカフェ「東西南北」京都東山

2008-04-08 | 山里
旧来の友人、京都のさくらいさんが、オーガニックカフェをオープンさせるので
オープニングの会があった。
ので京都に行ってきた。
この日の京都は桜が満開の満開のこれ以上ない100%満開で
ものすごい人でした。

南禅寺よりバス停2つぐらい北の「錦林車庫」前で降りて、1~2分北に向かって歩くと左側にお店がある。
看板がステキ。この看板は民俗学者で日本の基層文化の映像を取り続けている姫田先生が書かれた文字を彫ったもの。力と魂がある字で、ひきつけられます。

お店には沖縄の紅型がいくつも飾られていたり、その小物や自然を生かした作品など展示販売。食事に使う器もこだわっています。
ここでは食べ物を出すだけではなく、「手仕事」にこだわりその展示もしていくということ。

さくらいさんは、不登校の子ども達の居場所を作り、その子とその親と向き合う仕事をしながら、民俗学のフィールドワークをし続けている。主フィールドはずっと沖縄だったが、最近北海道のアイヌも加わっているようである。
フィールドワークでは籠あみや染色などの手仕事の人にも会い続けている。
あくまでもホンモノ追求で、その姿勢を絶対崩さない。
滋賀県の琵琶湖の近く「椋川」に古民家を借りて田んぼをやって(もちろん無農薬で)そのお米でお酒を造っている。

そういえば3年ぐらい前、カフェをやる話があるんだといって、当時まだ別の人のお店だったこの店に一緒に行った。
その後私はその話はすっかり忘れていたのだけど、着々と夢を捨てずに進んでいたらしい。

環境や人の生きる力にかかわった活動をしている人は、多くの人が食にいきつくようだ。やはり本能の部分がゆさぶられるのだろうか。

カフェで姫田さんのビデオを見たりして、その姿に考えさせられた。


せっかくオープニングパーティーやってるのに
道行く人などへのPRムードは皆無で
もっとちゃんと宣伝したらっ?と言ったら
「あんまり目立ちたくないから」などど、ウソばっかり。
いい雰囲気のお店で、多くの人に訪れてほしいと思う。

紅梅の季節に耕す

2008-04-06 | 山里
金曜日、恵那の坂折に行くと、直さんが自宅の前の紅梅の下で
耕運機をうごかしていた。
直さんはかっこいい。

坂折棚田には紅梅はあまり見られなくて
直さんの紅梅は棚田の紅一点のようによく目立つ。
3月21日のなごみの家の小屋作りのとき咲き始めたものだが、
「少し終わりかけになってきた」と直さんが言っていた。

花を植えようと思って、とのこと。道沿いなので人の目を楽しませようということか。
土地はたくさんあるけど、こんな小さな地面も耕してつかおうという心意気がいい。
立ち話をしていたら少し遅れて奥さんのゆきこさんが出てきて、一緒に草をとっていた。

春になって虫がいっぱい動き出すように
人間もどこでもかしこでも畑を耕している。
いい季節。


ところで飯地のおひなまつりのお菓子は、
子ども会ではなく自治会が配ったとのこと。
昔は子どもが集めに回ったが、今は子どもに配って歩いている、
と今日ツゲさんが苦笑いして言っていた。


家の周りでもところどころで田んぼに水を入れ始めたところがあり
昨日カエルを聞いた。
今年もまた有音の季節。

桜のお花見には少し早く

2008-04-06 | 山里
昨年の4月8日ごろ、恵那市の北部の小さな里をあちこち歩いた。
ちょうど桜が7分咲きぐらいで、お花見も兼ねていた。
カタクリやスミレやいろいろな春の野草もながめ
たどり着いた笠置の水仙が咲き乱れているところで
不動滝のお弁当を食べた。

その後、その奥にかわいい里を見つけた。
数軒の家と、低い石積みで段々になった畑。
石で築かれた山からの水を引く水路。その横の雑木林。
花好きのおばあさんがいるらしく、家の周りはきれいな花で取り囲まれていた。

今日は坂折に行き、飯地に行き、その後、帰りがてら、
不動滝でお弁当を買って、笠置のその里に寄った。
桜が咲く休日なのでそんなのどかな去年のお花見のことを
思い出さないわけにはいかず。
ニオイタチツボスミレが咲いていた。

シデコブシ開花

2008-04-05 | 植物
事務所の窓から「坂本のハナノキ自生地」のハナノキが見えます。赤くなっています。ここは日本で始めてハナノキの自生が確認されたところで、国指定重文で、地図にも大きく載っています。でもとても小さな区画で、周辺に住宅がたて込んでいます。
ここにはシデコブシもあります。
このあたりの自生のシデコブシは3分咲きぐらいになってきました。
盛大な春が来ようとしています。

山里では水仙が真っ盛り。
園芸植物ですが、いつごろ日本に来たのでしょうか。今では山里に「ないことはない」花、この花の黄色の彩りがなければ山里風景はずいぶん寂しいものになります。

桜は二分咲き

2008-04-04 | 山里
真っ暗な真夜中に自宅まで歩いて帰るのはイヤだなぁと思っていたら
朝になってしまったので、
真っ暗ではないことはいいことだけど
辛い。
納期を言われなかったのでゆっくりしていたら、急に電話があり明日の朝までにほしいと……
夜中かかってできたものは思い込み・ひとりよがりばかりで
朝になってみると何だかくだらない。
とほほ……
お客様にも申し訳ないなぁ

昨日、笠置峡(木曽川)の桜はようやく二分咲きといったところ。
飯地町というところにひな祭りの行事を見に行った。
このあたりでは「お雛様見せて」といって子ども達が家々を回る。
実際にはお雛様を見るというよりお菓子を集めるのが子どもの目的。
昔は野山に土雛を持ち出してお雛様に山を見せ、そこでピクニックをするのが慣わしだったよう。家々でもらうお菓子は「からすみ」という米の粉で作ったものだったらしい。
今はお雛様を各家が外が見えるところに飾る、特に玄関などで、外を見せていると最近複数から情報を得た。
子どもも親掛かりで車でお菓子を集めるという。

でもお雛様なんて全然見られなかった。
ただ集会所で子ども達が集まって遊んでいた。
お菓子の袋があった。多分子ども会で配っているものだ。

桃はまだ咲かない。
今年は花粉症が軽いけれどヒノキはこの後来るのだろうか。