詩と短歌集/photo poem 雪割一華(ゆきわりいちげ)

写真短歌・写真俳句・写真詩・随筆散文・陶芸の話など自由気ままに書いています。  

おぼろ月夜

2012-04-16 | 短歌

黎明の東の空にほの白くとおぼろの月の浮かぶこの朝

<おぼろ月夜>

早朝、眠れぬままに窓を開けた。冷たい夜気が頭にも心にもここちよい。

東の山の上に薄ぼんやりと月が見える。

形もさだかでないおぼろ月にひどく情緒的な気分にしばし浸る。

春の朝の文字通りの美形のおぼろ月。


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花筏(はないかだ)

2012-04-15 | 短歌


<はないかだ>とても粋なコトバにつられて桜の落花の時期でないと巡り合えない美しい
風景を探した。この表現は散ったはなびらが水面をつかずはなれず流れてゆく、花が筏を
組んで流れる様をあらわしている。私自身ここに流れる花は100%桜でなければこの絵は
なりたたない。まるで日本画の流麗な世界ではないかとおもう。今年は散るはなびらが多
すぎて絢爛豪華になりすぎた。

春の雨花のいかだの連なりを濡らしてひかる水面をゆけり
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白萩の鉢とたちつぼすみれ

2012-04-14 | 陶芸・工芸


<白萩の植木鉢>

教室の最終作陶の時蓋付きの器が課題になった。香里ヶ丘のルーシー・リー?を
めざす自分としてはあの優美なラインが目標、いい曲線が出せた。イメージは泰山
木の白い花。ふたは緩い3次曲線ここまではじつに良かった。しかし釉がけして本
焼きしたらなんと!蓋の釉薬が流れて器にぴったんこ(泣)木槌でコンコンしても取
れない。やむなくフタを割り、あと傷が残ったのでなくなく植木鉢に転用。
今は「たちつぼスミレ」が可憐な姿で咲いている。


白土・白萩釉  手ひねり 径140mm×高さ105mm
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白いチューリップ

2012-04-13 | 短歌


<白いチューリップ>

チューリップはどれをとってもかわいい。親指姫の住むおうちにふさわしい。クレヨン
でこの花を描くと九割がた赤い色を塗ってしまう。みんなのイメージも赤なのだろう。
その中に白い花がぽつんと咲いている。思わず「どうしたの?」と問いかけたくなる。
白いチューリップだ。とても綺麗に見える。

世のあかに染まりたもうなチューリップ散るを知らずに白く輝け
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白桃

2012-04-12 | 短歌


<白桃>

昨年から気になっていた花の正体がやっと判った。桜じゃないし、ナシにしては花が
大きいし、つい最近まで白桃の名前が頭になかった。今年の異常気象で隣に植えら
れたピンクの桃と一緒に咲いて、ああ紅白で植えられていたんだ。と気がついた。
いつもはピンクの花が散る頃に咲くのである。このはなは嫋やかで品が有る。

ふっくらとしろいつぼみのほほえみのこころをつつむやさしさを汲む
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心なごんだ一言

2012-04-11 | こころに風


<心なごんだツイート>

わたしも となりで のむね 話さなくていいよ わたしは酎ハイ

(4/4twitterより smallgiraffeさん)


何でもない一言が壊れかけた心を救ってくれた。何も話したくなかった。慰めもいらな
かった。黙って隣で一緒に飲んでくれてる。ぜーんぶ見透かされていたのだろうけれど、
それだけでよかった。こんな時ってあるよね。

17日から新しくスタート。見知らぬ可能性と世界へ。
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ウフフ・・・な4月1日

2012-04-11 | 随筆・雑感


<4月1日の朝 twitter・白桂>
おはようございます。みんなに、先制攻撃!みなさーん今日はほんきで白桂のこと好き!
ってさけんでいい日なんですよ~知ってましたぁ?
先着10名様までほっぺにチュウ・またはくちびるにチュウ・肩たたき・おてつだい等の
お試し券付き 4/1の24時間有効。

この日もちろん、完売。それぞれご当選された方は景品のお試し券をお使いになりまし
た。楽しい一日でした。ご参加いただいた方 アリガトウ。

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髪飾り

2012-04-10 | 短歌


<髪飾り>
桜の落花が盛んである、花びらがはらはらと散る情緒のある散り方でなく、花一輪
がポトリと落ちる散り方で、そこにもここにも無残と思うほどに。たまたま咲きかけ
のチューリップにその落花が乗っていた。まるで髪飾りのようにチューリップも心な
しか恥ずかしげに見える。シチュエーションが変わるとその雰囲気が全く変わってし
まう。

桜花散るを惜しみて髪飾はじらうようにチューリップ咲く
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月に向かって走る

2012-04-09 | こころに風


<不思議と耳に残るポエム>

かけてゆく月と桜と強い風と歌ってる私と車の行く音  
(Twitter4/8TLより crbmaa・イラストレイターさん)

春らんまんの夜の国道。車の中は自分だけの空間
空へ飛んでも、地に潜っても自由自在。次の場面へ
タイムスリップ出来るのかも・・・
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ゆきやなぎ

2012-04-09 | 短歌


<ゆきやなぎ>
はかなげな美しい名前を持つこの花は見てくれに似ず意外とたくましい。毎年切ら
れても刈られても小さな花を咲かせ、心を慰めてくれる。そういえば、京都植物園
の正門通りに沿う鴨川の土手のゆきやなぎの見事な群落は今も健在なのだろうか。
一度行ってみよう。

ふるような小さな花のさえずりは心をゆらすゆきやなぎかな
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さくらー快晴

2012-04-08 | 短歌


<さくら>近所で一番の美女だと思う桜。空は快晴、その空へただ華やか一点張りの
さくら。老木でみるからに痛々しい傷跡が有るが、通る人が歓声まじりに褒め言葉を
投げかけて行くので元気が出るのだろう。がんばれ桜、思いっきり見せびらかして
やれ。桜の寿命は30年ほどと聞く。それほど長くない。もいちどエールを!
がんばれ桜!

あの人が幸せならばそれでよし雲一つない快晴の朝
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春の風

2012-04-07 | 



<春の風>

春の風になって・・・
木立の間を縫って

春の風になって・・・
まだ固いくぬぎの芽を
つついたり
れんげの花を
覗き込んだり

たゆたゆと漂いながら

この冬で
すっかり冷え切った
あなたの体を
包んであげましょう

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高瀬川の桜

2012-04-06 | 短歌

水ぬるむ川面にゆれる桜影高瀬の川のながれもゆるく

<高瀬川の桜>

森鴎外の小説「高瀬川」の舞台になったこの川は鴨川との間に先斗町を

はさんで平行に流れている。その昔、罪人を乗せた平底の船がこの川を

下り大阪へ運んだそうな。今はこんな浅い川に人を乗せた船が良く浮い

たものだと思うくらい浅い。

川の両岸からそんな歴史も知らぬ気に枝ぶりの良い桜が川面に

花影を写している。


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ミモザ(ふさあかしあ)

2012-04-05 | 短歌


<ミモザ>この時期の雪国の方たちには気の毒な位明るい黄色。まさに春を呼ぶ色は
黄色と言ってしまいそうになるピュアな黄色。花の形がまた面白いイエローポンポンみた
い。少しの風でゆらゆら動くのでアップの撮影はブレでとても難しく思う。

黄の色のポンポンゆれる木の枝のひとつひとつが幸せな朝
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ミモザ

2012-04-04 | 短歌


<ミモザ>マメ科 房アカシア 大木全体が金色に輝いている。影などなさそうな幸せ
一杯に咲き誇っている。花は小さな金色のまりもみたいでとてもかわいい。木の下に
佇むと合歓に似た櫛歯状の葉の重なりと耳飾りのような花の特徴のあるシュルエット
が抽象画に見え美しい光景だ。

ふさふさの金色の花青空を覆い隠してミモザの宴
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