詩と短歌集/photo poem 雪割一華(ゆきわりいちげ)

写真短歌・写真俳句・写真詩・随筆散文・陶芸の話など自由気ままに書いています。  

うつわ(黒天目)

2012-05-04 | 陶芸・工芸


<うつわ・黒天目>

陶芸の作陶過程(ひもつくり)で一番丁寧に作ったとおもったのはオカリナとこの
うつわ。以前蓋が割れて植木鉢になってしまった同形の白いうつわを紹介したけれ
ど、それとペアになる予定だった。好きな黒天目釉を使い、「ま、いいか」という
いつもの妥協をせずに作れた。白萩のものをもう一度挑戦したい。ちなみに、今年
も幸運に恵まれ市の陶芸教室に当選した。楽しみでもある。

うつわ(赤土) 手びねり 黒天目釉 径140mm×高105mm
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くすのき落葉

2012-05-03 | 短歌


<くすのき落葉>
春の新芽がすくすく育ち楠の古いはっぱがさかんに散っている。柿やもみじは秋に
葉を落とし木の芽を寒風にさらすが、この木やゆすり葉は春まで新芽を守り暖かく
なって萌えだすとハラリと生をおえる。ある意味、人間のそれぞれの生様を象徴して
いるようで興味深い。

見上げると若葉の重なりまぶしくて地に楠の落ち葉降り敷く
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残桜 - おぼろ日

2012-05-02 | 短歌


<残桜-おぼろ日>
京都植物園で忘れ残りの桜がはらはらと花びらをちらしていた。雲のベールを透か
して見えるおぼろ日の薄い光がそれを照らす。濃厚で妖艶な日本画的美の世界。 

おぼろ日の光の中にはらはらと舞納めする桜妖しく
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すずらん

2012-05-02 | 短歌


<すずらん>
君影草、谷間の姫ゆりとも呼ばれるユリ科の植物。はらばいになってシャッター
押してて気が付いた。この花の可愛らしさと、人気の秘密。花の形がスマートで
ない、ようするに上下にひしゃげている。幼い子のように若干アンバランスなの
だ馬酔木のように形の良い釣鐘型でなく、赤ちゃんのグーのかたちなのである。
自然と顔がほころぶ。素敵な名前で呼んでもらえるのも姿かたちの良いところ
からだろう。生まれつき得している花のようだ。

ふくいくと鈴蘭の花咲き初めて不如帰鳴く森の木陰に
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青い麦

2012-05-01 | 



<青い麦>

さあ五月
心も、体も青く染まる季節

きらきらしている
けやき若葉のトンネルの下を
スニーカーのひもを左右に揺らしながら
サッ!サッ!と歩く

ふるさとの畑では青い麦の穂が
えんどう豆のつるをからませながら
吹き抜ける水色の風に
撫でられているのだろうな

あいたいな

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