行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

クリの花、クマノミズキの花

2016-06-10 20:00:46 | 花,植物
6月4日、里山を歩くと、
栗の花が盛り、独特の匂いを放っています。
そしてミズキに一月遅れて、
クマノミズキに花が咲き始めていました。


ブナ科クリ属クリ、
風に揺れる穂状の花から
むせかえるような独特の匂いが漂ってきます。


この穂状の花は雄花、
つまりクリの花のほとんどは雄花なのです。
あふれるばかりの雄蕊です。


そんなクリの木に雌花を探して見ました。
花序の基部、付け根にあるようです。


上とは異なる木ですが
雌花の近くに小さな甲虫がいました。
クリ、ガマズミの花などに集まるヒメアシナガコガネのようです。


クマノミズキの花も咲き始めました。
ミズキに極めてよく似た花ですが
ミズキが5月最初、それから一月遅れて咲きます。


一月前に咲いたミズキには
早くも青い果実がたくさんついていました。
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白いユウゲショウと八重のドクダミ

2016-06-09 20:00:12 | 花,植物
5月から6月にかけて、
野に頻繁に見られるユウゲショウとドクダミ、
その白花と八重花は少し珍しいようです。


アカバナ科ユウゲショウ、
熱帯アメリカ原産、
もともとは観賞用に持ち込まれたものですが
いまは野生化し、道端、空き地そして川原などどこにでも見られ野の花、
そのほとんどはこの写真で背後に咲く、
艶やかな紅色の花です。


そのユウケショウの白花を
昨年とほぼ同じ場所に今年も見つけました。


この草、
以前は赤花夕化粧(アカバナユウゲショウ)と呼ばれていました。
そのときはこの白い花、
赤花夕化粧の白花と変な呼び方をされていました。


6月になり、
ドクダミの白い花が野のあちらこちらに見られます。
実は、この白い花弁に見える部分、
総苞片なのだそうです。
実際の花は中央の花穂に
花弁もガク片もなく、雄しべと雌しべだけでたくさん咲いています。


そのドクダミに変種でしょうか、
八重の花があります。
蕊が花弁に変化したものと思われます。


普通のドクダミと八重のドクダミが
並んで咲いているのを見つけました。
周囲には八重の花もいくつかありますが
普通のドクダミの方が多く見られます。
来年は八重が増えるのか、さらに減るのか確認して見たいものです。








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梅雨入り前の多摩川にて

2016-06-08 20:00:04 | 風景
6月3日の多摩川の河原にて。


多摩川の分流の緩やかな流れの中、
幼稚園の園児たちが川遊びをしていました。
時はちょうど北海道で行方不明となっていた7歳の男の子が
無事保護されたとのニュースを聞き「ほっと」し、
山道を歩きたどりついた小屋で、
水だけを飲み、たった1人で6日間も生き抜いたという
そのサバイバル能力に驚き、感心した直後のことでした。

川に入り、生き物を網ですくったり、
ゴムボートで川を下ったり、
今の時代、都会ではなかなかできない体験、自然とのふれあいです。、
その歓声を聞きながら、子供たちの姿をしばし眺めていました。
そして、安全を守る先生たち、いい仕事しているとつくづくと感じます。


河原の草道を歩いてみると、
早くも夏の花が咲いていました。
バラ科キジムシロ属カワラサイコ。


オトギリソウ科コゴメバオトギリ、
ヨーロッパ原産の帰化植物、
河原や荒れ地などに生育する多年草です。


バラ科テリハノイバラ、
ノイバラによく似ていますが、
葉に光沢があり、花も大きく豪華です。
日当たりのよい川原、海岸などに見られます。


春、地下にできる白い球状の鱗茎が食用にされるノビル、
ヒガンバナ科の多年草です。
一部の個体はムカゴとともに淡紅紫色のきれいな花をつけます。


クマツヅラ科アレチノハナガサ、
その名のように荒地や河川敷きなどに生育する多年草です。
茎が直立し、草丈は1-2mほどになります。


クララ、マメ亜科の多年草、
根を噛むとクラクラするほど苦いことからの和名です。
日当たりの良い草原などに自生しますが、
個体数は減少しているそうです。
とまっている蛾はスカシノメイガ。

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ミヤコグサ、ヤマホタルブクロ、キキョウソウなど

2016-06-07 20:00:13 | 花,植物
5月下旬の静岡県菊川にて、
最後は草本の花編です。


マメ科ミヤコグサ、
京都に多く見られた事から都草(ミヤコグサ)の名がありますが
日本全土、道端などに分布する多年草です。
その花の形からエボシグサとも呼ばれます。


キキョウ科ヤマホタルブクロ、
ホタルブクロとよく似ていますが
がく片とがく片の間に組織片がなく、
こんもりとふくらんでいるのがヤマホタルブクロです。


キキョウ科キキョウソウ、
北アメリカ原産の帰化植物、
道ばたや荒れ地などに生育する1年草です。
2cmほどの小さな花ですがキキョウに似たきれいな花です。


ユキノシタ科ハルユキノシタ、
関東地方から近畿地方の山地などに見られる多年草、
群生し、まだたくさんの花を咲かせていました。


クマツヅラ科ヤナギハナガサ、
河原などに見られるアレチノハナガサによく似ていますが
こちら方が花の密集度が高いようです。、


ツユクサが早くも咲いていました。
どこにでも見られる草の花ですが
露草、本質的には初秋の花です。


さらに、コセンダングサが早くも花を咲かせていました。
5月にコセンダングサの花、驚きです。







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イヌビワ、ドクウツギの果実

2016-06-06 20:00:13 | 花,植物
5月下旬、静岡菊川での散歩、
今日は山道で写した樹木編です。
イヌビワとドクウツギの果実、
そしてマサキとテイカカズラの花、
いずれも自生のものと思われます。


クワ科イチジク属イヌビワ、
暖かい地域の山地や丘陵に見られるとあります。
ビワの名がありますが実はイチジクの仲間、
イチジクと同じく、
この実のように見えるのは花嚢(かのう)、
この内側でたくさんの花が咲いていて、やがて果実ができます。


この花嚢、早くも紅くなり始めていました。
夏には全体が紅くなり、やがて黒く熟していきます。


道横の崖に見つけたきれいな紅い実、
なんだかわからずにひとまず写真を撮って見ました。
調べてみるとドクウツギ、
食べると死ぬといわれる猛毒かあり、
トリカブト、ドクゼリと並んで日本三大有毒植物の一つだそうです。


美しく、おいしそうな色です。
昔は子供がこの実を食べて死ぬ事故がけっこうあったとのこと、
この実やがて黒紫色に変わります。


なにを写したかわかりにくい写真ですが
テイカカズラです。
蔓性樹木、他の木に絡まりながら、
花をたくさん咲かせています。


ニシキギ科マサキ、
生垣などにはよく見ますが
自生樹の花を見るのは初めてです。



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茶畑とノアザミの花

2016-06-05 20:00:23 | 花,植物
静岡県菊川での散歩、
茶畑の点在する山道に
ノアザミがたくさん咲いていました。


菊川駅から少し坂を上ると
茶畑の緑が広がっていました。
昨日のテレビ「世界が驚いたニッポン」で
この霜よけのファンがある茶畑景色がとりあげられていました。


そんな茶畑の道にノアザミの花がたくさん、
筆者の地元である東京稲城でも見られるノアザミですが
こんなに集中してはありません。
アザミには種類がたくさんありますがほとんどは秋に咲き、
春に咲くアザミはノアザミと考えてよいようです。


アザミは筒状花と呼ばれる小さな花が
多数集まって大きな頭花を構成します。
また、自家受粉を避けるため、
花が花粉を出す雄性期から受粉可能な雌性期に移行する繁殖戦略を持ちます。
上写真は先端に花粉が見られるので雄性期の花です。


二匹のモンシロチョウが仲良くとまっているこの花、
花粉が見えなくなくなっています。
雌性期の花です。


モンキチョウとノアザミの花、
アザミの花には蝶や小虫がよく集まります。


オオチャバネセセリもとまっていました。


総包(そうほう)の模様がきれいなので、
蕾をアップにしてい見ました。
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アカタテハ、アサマイチモンジそしてアナグマ

2016-06-04 20:00:26 | 動物
静岡菊川の山道散歩その2は
アカタテハ、アサマイチモンジそしてアナグマ、
蝶と動物ですが、
たまたま頭がアの字の共通点があります。


タテハチョウ科アカタテハ、
翅に傷みもなく、模様も鮮やかなです。
成虫で越冬する蝶ですが
多分、今年の発生個体と思われます。


図鑑などでは山地から人里まで広く、
特に秋によく見られると記載があります。


しかし、筆者のフィールド多摩丘陵では
ヒメアカタテハはよく見るものの
最近は秋でも見ることが少なくなってきています。


ひょっとしたらと思い、
写した後、液晶で確認したらアサマイチモンジでした。
多摩丘陵ではよく似たイチモンジチョウはよく見ますが
アサマイチモンジは見たことがなく、初見です。


イチモンジチョウとの違いを調べて見ました。
1.前翅中央の白帯がイチモンジでは途中で一旦途切れたように小さくなりますが
アサマでは滑らかにつながります。
2.前翅中央の白帯の内側に、アサマでは明瞭な白紋が1つ見られます。


比較参考にイチモンジチョウ。


山に点在している茶畑の隅に動くものを発見、
毛色からタヌキと思い近づいてみるとアナグマでした。
眼があうと茶畑の中に静かに消えていきました。
アナグマも自然界のものは初見です。

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モンキアゲハとキアゲハ

2016-06-03 20:00:45 | 昆虫
5月の下旬、
静岡の菊川に4,5日滞在していました。


孫2人の顔を見るのが主目的、
上の子が保育園に行ってる間は
ブログネタを絶やすまいと
茶畑が点在する山道をカメラを抱えて散歩もしました。


その山道のノアザミの花に黒い大きなアゲハチョウ、
翅に白い紋、モンキアゲハです。


南方系の蝶、
西南日本ではよく見られる日本最大級の大型蝶です。
写真は春型ですが、
夏型はさらに大きくなります。


東京ではたまに飛翔しているものを見るのですが、
なかなか写真にとらえることができなかった蝶です。


道横のハクチョウソウの花に
キアゲハが吸蜜していました。


キアゲハも春のものは少なく、
今年初撮りです。
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蛇の目模様のある蝶たち

2016-06-02 20:00:35 | 昆虫
茶褐色の翅に蛇の目模様のある蝶たち、
どれも薄暗い林の中にいることが多く、
地味であまり目立たないのですが
林間を歩くと草の中や木陰からふわふわと飛び立ちます。



ヒカゲチョウ、
懐かしい名の色名ですが
いわゆる黄土色の翅色です。


その名のように雑木林や林縁の日蔭によくいます。
都市部周辺でも見られ、数も多いので尊重はされませんが
日本固有の種、世界的にはそこそこ珍しいとのことです。


クロヒカゲ、
ヒガゲチョウによく似ていますが
より色濃く、さらに薄暗い場所によく見られます。
雄は黒褐色、雌は茶褐色の翅、
写真は雌の個体と思われます。


サトキマダラヒカゲ、
ヒカゲチョウ、クロヒカゲと同じく、
5~9月が出現期です。
今年は5月中旬にお目にかかれました。


クロコノマチョウ、
枯葉に似る大型の南方系の蝶、
分布を拡大しているとのこと、
3月から発生があるようで、
もう翅がぼろぼろでしたが東京多摩地区の林縁の草原に見つけました。


コジャノメ、
地色が暗く、
後翅裏面の前縁から小さい蛇の目模様が4つ並びます。
よく似たヒメジャノメは地色が明るく、
後翅裏面の前縁から小さい蛇の目模様が3つです。




ウラナミヒメジャノメ、
翅裏の細かなすじ模様と大きな蛇の目模様が特徴、
林縁に限らず、河原の草原など広く見られる蝶です。


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アカシジミ

2016-06-01 20:00:28 | 昆虫
ゼフィルスと呼ばれ、
夏に年1回だけ発生する樹上性のシジミチョウ、
日本には25種が生息するそうです。
そのうちの一つであるアカシジミ、
5月から発生し、
ミズイロオナガシジミ、ウラナミアカシジミとともに
平地の雑木林でも観察されます。


まだ5月半ばでしたが、
林縁に造られたテニスコートの横に植えられた
イボタノキにひらひらと紅い蝶が舞い下りてきました。


アカシジミです。
まさか、こんなに早くからお目にかかれるとは
思ってもいませんでした。


花がたくさん咲くイボタノキは
虫たちの絶好の食堂、
アゲハチョウ科、セセリチョウ科、タテハチョウ科と
いろいろな種類の蝶がやってきてました。


これは5月下旬、
山道の草の上をアカシジミがゆっくりと飛び、
とまりました。
紅い翅と白い胴体、
草の緑によく映えます。


山の下り道に植えられた白い花にも
アカシジミを見つけました。


花はセリ科の植物のようです。
「セリ科の白い花、園芸植物」で検索して見ると
オルレナがヒットしました。
最近、花壇などによく見る花です。
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