行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

7月のタテハチョウ

2022-08-20 20:00:37 | 昆虫
7月の散歩道に写したタテハチョウ科の蝶たち、
一般種8種を1点ずつ掲載しました。


キタテハ夏型。
キタテハは年に数回発生し、
夏に発生する夏型は翅表がくすんだ黄色で、縁取りや斑点が黒っぽい。
秋型は黄色の部分がオレンジ色となります。
秋型が成虫で越冬し、春早くから成蝶が見られます。


アカタテハ。
早春から晩秋まで見られるが、個体数は夏に少なく秋に多くなります。
この蝶も成虫で越冬します。
キタテハやヒメアカタテハに比べて個体数が減っています。


ヒメアカタテハ。
アカタテハに似ていますがアカタテハに比べて全体的に淡色です。
春からいるようですが、夏の終わりから秋に多くなります。
この蝶は幼虫越冬とのことです。


翅が全部褐色、なにかと思いましたが
青色が色褪せてしまったルリタテハです。
昨年の秋に成虫となったものが、越冬し、7月まで生をつないでいました。


クロコノマチョウ♂の夏型。
林縁のやや薄暗い場所にいる茶褐色の大型のタテハチョウです。
もともとは南方系の蝶ですが、分布を広げていて、
東京多摩地区でもよく見られるようになっています。


イチモンジチョウ。
翅は黒褐色で白帯が一本走ります。
5~9月に見られます。


コミスジ。
4~10月まで見られ、
濃褐色の翅に3本の白帯が入るミスジチョウの仲間では
もっとも普通種、よく見られます。
むしろ、本種以外のミスジチョウを見ることは少ないと言った方が正確な表現になります。


アカボシゴマダラ夏型。
在来のゴマダラチョウを見ることは少なくなりましたが
外来の本種が分布を広げ、数を増やしています。




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雌雄ツマグロヒョウモン

2022-08-19 20:00:14 | 花に虫
7月中旬、
雌雄ともに新鮮なツマグロヒョウモンが花に吸蜜していました。
多分、第2化のツマグロヒョウモンです。


咲き始めのジニアにツマグロヒョウモンの雌が吸蜜、
発生して間もないと思われる新鮮な個体です。


ツマグロヒョウモンは雌雄で翅模様が異なる蝶。
雌の翅表は前翅の先端部が黒紫色で白い帯が横断します。
雄には見られない翅模様です。
雌は有毒のチョウであるカバマダラに擬態しているいわれ、
飛び方もカバマダラと同じように優雅にひらひらと舞うように飛びます。


ツマグロヒョウモンの雄が
これも咲き始めのキバナコスモスに吸蜜していました。


雄も翅に傷みがなく新鮮な個体たち。
4月頃から11月頃まで見られルツマグロヒョウモン、
その間に4~5回の発生があるといわれていますので、
多分、第2化の個体群です。


雄の翅表は他のヒョウモンチョウ類と同じ豹柄。
名の由来となっているように、後翅の外縁が黒く縁取られます。


少し離れたところで、
雌雄のツマグロヒョウモンがじゃれ合うようにして飛んでいました。
他のヒョウモンチョウ類はほとんどが年1回の発生、
年4~5回も発生し、春から秋遅くまで見られるツマグロヒョウモンは例外的存在です。
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競馬場の花火

2022-08-17 20:00:12 | 風景
異常な暑さが一段落した7月6日、
夕飯を終えたころ、どこからか花火の打ち上げ音が聞こえてきました。


調べて見ると、
音楽とシンクロして花火を打ち上げる
最新型花火エンターテインメント、
名づけて「東京SUGOI花火」が府中競馬場で行われています。


2022年の夏もコロナ禍、
隅田川や多摩川の花火など多くの花火大会が中止、
東京で行われる唯一の大規模花火大会になりそうです。


さっそくカメラを片手に、
自宅近くの競馬場が見える場所に行って見ました。
すでに老若男女、たくさんの人が見物に来ていて、
花火が打ち上がるたびにマスクの下から歓声を上げていました。


打ち上がる花火の明かりでスタンドが写りました。
花火は馬場で打ち上げられているようです。
ダービーやジャパンカップなど数々の大レースが行われる
東京(府中)競馬場です。


花火の明かりがあるとはいえ夜景、
三脚なしの手持撮影ではシャッターを長く開くことができず、
光量不足、きれいな夜景、豪華な花火の絵にはなりません。


ビルや是政橋の灯かりを取り入れて一枚。


6月下旬ころから、
一時収まりかけていたコロナ感染者数が急激に増加してきました。
感染力の強いBA-5株による第7派です。
人混みに長い時間いることも避けるべき、
30分ほど花火と撮影を楽しんで帰宅しました。
フィナーレが見事だったようなので少し残念です。
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オオアオイトトンボ、ハグロソウ

2022-08-16 20:00:35 | 花と虫
7月3日、
林縁の小さな池にたくさんのオオアオイトトンボが発生し、
池近くの草むらには早くもハグロソウの小さな花が咲いていました。


ヤブヤンマが産卵に来ていた林縁の小さな池、
池の中の小枝に羽化したばかりと思われるイトトンボがとまっていました(7/3)。


よく見ると羽化したばかりのトンボの近くにはたくさんの抜け殻、
ほぼ同時に、たくさんの個体が羽化したようです。


池横の草むらを見ると
羽化して間もない未成熟のオスが笹草に隠れるようにとまっていました。
成熟すると金緑色になります。


草むらにもう一匹いました。
腹部末端が太いので、こちらはメスです。
オオアオイトトンボは全国的に普通に見られるトンボ、
5月中旬くらいから羽化しはじめるようです。


池横の草地にハグロソウ(葉黒草)が淡紅色の花をつけていました。
キツネノマゴ科ハグロソウ属、
関東以西の本州~九州のやや湿った林縁などの半日陰に生育する多年草です。


ハグロソウ、花期は9~10月となっていますが、
実際は6月~7月ごろから咲くようです。
花は約2cmで上唇と下唇に分かれた2弁花で、
上下につぶれたような面白い形です。


2枚の花弁の間には蕊、
花弁の内側には赤褐色の斑紋が見られます。
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雌雄シオカラトンボ

2022-08-15 20:00:00 | 昆虫
7月の散歩道に写したシオカラトンボを並べて見ました。
夏の山野にもっともよく見られるトンボ、
メスは俗にムギワラトンボと呼ばれます。


シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)のオス。
翅に傷みもないきれいな個体がいました。


シオカラトンボは日本全土の湿地やため池などに
ごく普通に見られ、日本では最もよく親しまれているトンボです。


雄は成熟するにつれて、胸部から腹部前方が灰白色の粉で覆われ、
複眼が青色になります。
白い粉を塩に見立てて、シオカラトンボの名前です。


シオカラトンボの未成熟なオス。
メスや未成熟のオスの体色は黄色に小さな黒い斑紋が散在し、
俗にムギワラトンボ(麦藁蜻蛉)と呼ばれます。
この個体、腹部下部の副性器からオスとわかります。


シオカラトンボの未成熟なメスです。
未成熟では腹部下部を確認しないと雌雄の区別は難しい。


成熟したメス。
いわゆるムギワラトンボです。
子供の頃はシオカラトンボとムギワラトンボは別の種と思っていました。
成熟すると雌雄で体色がずいぶん違ってきます。


成熟したメスを大写しに、
成熟したメスの複眼は緑色です。


田植えから一月半、すっかり大きくなった稲葉に
雌雄のシオカラトンボが接近してとまっていました。
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オオシオカラトンボの産卵

2022-08-14 20:00:41 | 昆虫
7月初旬、
小さな池にオオシオカラトンボが産卵していました。


オオシオカラトンボ♂、
シオカラトンボに似ますが、より青みが強く、
腹部は太目で、複眼はシオカラトンボが青色であるのに対して濃褐色です。


そのオオシオカラトンボのオス、
池の中や近くに縄張りをつくり、
メスがやって来るのを待つ姿がよく見られます。


オオシオカラトンボのメス。
オスに比べて全体的に黒っぽく、腹部が黄色です。
繁みの中に隠れるようにとまっている姿をよく見ます。


そんなメスが産卵をしに小さな水辺に現れました。


池に現れたメスを縄張りで待っていたオスが襲いかかり、
あっという間に交尾の体勢になりました。


交尾後すぐに産卵活動。
オオシオカラトンボの産卵は飛水産卵(ひすいさんらん)と呼ばれ、
尻尾を垂直に水に落とし、水を前に飛ばすようにして産卵します。


オオシオカラトンボの産卵のもう一つの特徴、
産卵するメスを警護するように交尾をしたオスが近くを寄り添います。
これはメスが他のオスに襲われ、交尾してしまうのを防ぐため、
自分の子孫を残すための本能のようです。
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オオヨシキリ幼鳥とミヤマアカネ未成熟

2022-08-13 20:00:53 | 花と虫
7月11日の多摩川の河川敷にて。


多分、オオヨシキリの巣立ちして間もない幼鳥のようです。
茅原の中から、たよりなさげに飛び立ち、
低木の樹頂にとまりました。


しばらくすると、大きく口を開き、鳴き出しました。
漢字で書くと大葦切(オオヨシキリ)、
「ギョギョシ、ギョギョシ」の鳴き声から行々子(ヨシキリ)とも書くようです。


アジア大陸の中緯度で繁殖し、冬期は熱帯地域へ渡ります。
日本では夏鳥、
河川、池沼、海岸などの水辺に広がる葦原に生息します。


そんな葦原のある河川敷にジャノメギクが群生、
河川敷を黄色に染めていました。


そして、ミヤマアカネが発生していました。
ミヤマの名がありますが、
平地や河川敷にも見られるアカトンボの一つです。


発生時期は雌雄とも同じ体色、翅色のミヤマアカネです。
この個体、腹部の形状から雌です。


雄はこれから秋に向けて、全身が真っ赤に染まり、
もっとも美しいアカトンボといわれます。





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ヒオウギとヒメヒオウギズイセン

2022-08-11 20:00:29 | 花,植物
ヒオウギとヒメヒオウギズイセン、
いずれも夏に朱色の花をつけるアヤメ科の多年草です。


7月20日、
公園の一画にヒオウギ(檜扇)の花を見つけました。
ヒオウギ、アヤメ科アヤメ属の多年草です。


山野の草地や海岸に自生する多年草、
花や葉がおもしろく、園芸用としても使われます。
草丈は高く、60~120cmほどになります。


花は直径5 ~ 6cm、花被片はオレンジ色で赤い斑点が特徴です。


葉は長く扇状に広がり、宮廷人が持つ檜扇に似ているところから、
この名です。


ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)。
アヤメ科クロコスミア属の多年草、
6月ごろから、野道など、あちらこちらに鮮やかなオレンジ色の花が目につきます。


原産は南アフリカ、
耐寒性に優れ、繁殖力も旺盛、
日当たりの良い場所から日陰、乾燥地帯から湿地まで、
いろんな環境下に耐え育ちます。
全世界で野生化しているとのことです。


夏に長い花茎を伸ばし、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。
野道、草原の緑にもよく映え、目だちます。
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蓮のある景色

2022-08-10 20:00:03 | 花,植物
7月11日の昼近く、
まだ蓮が咲いているかも知れないと、
府中郷土の森公園の景勝池を覗いて見ました。


早咲きの蓮がたくさん咲いていました。
知里の曙という品種のようです。


近距離から、美しく乱れて咲いていた白い知里の曙。
蓮の花は咲いて4日で散るとのこと、
この花3日目あるいは4日目の花でしょうか、
間もなく散りそうにみえます。


大賀ハスもありました。
もう昼近くの時間、多くの蓮が閉じはじめているようです。


蓮の花は日の出と共にゆっくりと開き、
8〜9時頃に満開を迎えます。
その後、ゆっくりと時間をかけて閉じていき、蕾へと戻ります。
これを3、4日繰り返した後、最後は閉じずに散っていきます。
この花も2,3時間前は満開だったと思われます。


「美中心」思わせぶりの名を持つ紅色の蓮です。
残念ながらどの花も閉じて、蕾状態でしたので、
蓮畑の景色の中心に「美中心」を配


漁山紅蓮、
少し花びらが多い紅蓮です。
一輪だけ咲いていました。
漁山とは、中国の山東省にある山の名とのこと。


池の縁の「鳩を飛ばす少女像」を大きく入れて蓮畑の景色。
時間が遅かったこと、
6月下旬から続く猛暑日のせいもあるのでしょう、
今年の蓮の花はいま一つの感です。
毎年、朝早起きができなくなっているので、自信はありませんが、
来年は朝8時ごろに来ることにしましょう。








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ヤマユリ

2022-08-09 20:00:30 | 花,植物
7月中旬、
山野の散歩道にヤマユリが濃厚な香りを漂わせていました。


ヤマユリ(山百合)。
日本特産のユリ、本州の近畿地方以北に分布し、
山地、山野の林縁や草地に自生します。


花期は7 ~ 8月、
茎の先に一~十 数個の白い花を横向きに咲かせきす。
ヤマユリ、発芽から開花までには少なくとも5年はかかり、
また株が古いほど多くの花をつけるとのことです。


花は15~18cmの大輪、ユリ科の中でも最大級の大きさです。
花の重みで茎が弓なりに傾き、
花が地面に触れるほどに垂れている姿がよく見られます。


6枚の花被片が、外に弧を描きながら広がります。
花被片の内側中心部には黄色の太い筋があり、
その周囲に紅褐色の小さな斑点が多数散りばめられています。


大株が10個ほどの花をつけていました。
よく見るとその2つほどの花の中心部に、
コチャバネセセリ夏型が吸蜜をしています。
コチャバネセセリ夏型の発生とヤマユリの開花時期がほぼ重なり、
大輪花の中に小さなコチャバネセセリが吸い付くように吸蜜しているのをよく見ます。


山斜面から頭上に、
つき出るようにヤマユリが花をつけていました。


斑点がほとんどない純白に近いヤマユリの花がありました。
ヤマユリの変わりもの、品種のようです。
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