浦安中年期外伝

カミさんを師匠に修行中の週末の料理やポタリング、読み散らしてている本の事など

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ホテル・ルワンダ

2006-09-23 15:53:27 | 映画な日々
忙しくて、なかなか辿り着けなかった「ホテル・ルワンダ」だったが、そんな事でストレス溜めても仕方あるまい。ここは思い切って時間を割くことにした。
娘は恐そうだったのでリタイヤしちゃったけど、三人で鑑賞しました。

いやいや、泣いた、泣いた。



以前、フィリップ・ゴーレイヴィッチの「ジェノサイドの丘」を読んでルワンダのこの事件を詳しく知った。

いやいや、良く解らない事だらけだという事が解ったのだ。

それは「そんな事が起こったらしい」であって、本当に起こった事はわからない。何故なら大半の人々がどうなったのか、誰も知らないからだ。そして更に「何故そうなってしまったか」は謎であると云う事を知った。

つまり事件の核心には圧倒的な虚無があるのだ。それでも僕はそのほんの少しであっても、砂粒のような小さい事実であっても知りたいと思うのだ。

そんな事もあって、どうしても観たかった「ホテル・ルワンダ」であった。映画の出来は全くもって素晴らしい。どうして人間はこんなにも残虐になれるのか。あまりにも恐ろしい。多くの人に観て欲しい映画だと思う。

それでも、やっぱり解らない。解らない事が恐ろしい。

「ジェノサイドの丘」のレビューはこちらです。

http://members.jcom.home.ne.jp/y-yseki2002/dokusho2005-3.htm#フィリップ・ゴーレイヴィッチ