五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

1300ccの意地

2012年01月15日 | ミニカー
1968年の日本グランプリ(日本GP)に出場したダイハツP-5。

排気量1,298cc、市販エンジンをチューンした直列4気筒DOHCのエンジンは、優勝したニッサンR381の5.5リッターエンジンやローラT70の6.3リッターエンジンなどと比べるとはるかに小さなものでした。
写真のP-5は吉田隆郎選手がドライブしたカーナンバー12、予選20位、決勝は総合10位(クラス優勝)でした。



実はその前年の日本GPに初参加したP-5は、予選の基準タイムをクリアできず決勝を走ることはできなかったのです。マシンの熟成が足りなかったのが主な原因でした。
しかし1968年、全面的に開発をやり直した新しいP-5(4台エントリー)は見事予選を通過して本番レースに臨むことになりました。

レースは1周6キロのコースを80周、合計480キロを走る長丁場。規定で80リッターの燃料タンクしか持てないP-5は途中で給油する作戦。
しかし、うち2台はグループ7に改造してタンク容量を増やして無給油で乗り切る作戦を立てました。
あれやこれやの作戦と、本番でのドライバーの健闘で小さなマシンが意地を見せる結果になりました。



ミニカーはレジン製(亜鉛ダイキャストではなく特殊樹脂製ですね)。
なかなかのスタイリングだと思います。
とても大衆車レベルのエンジンを積んだレースカー(失礼)とは思えません。
ミニカーのメーカーからは4台のP-5がすべて販売されていますが、すでにこのNo.15を含めて2台はメーカー在庫がなくなっています。世の中にはオタクな人たちが多いものです(他人のことは言えませんが)。



本当は4台ともそろえてみたいですが、レアな上にレジン製は高価で...。
ちなみにこのP-5はオークションで見つけました。

モデルはエブロ製、1/43スケール。
コメント (2)
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