五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

ガルフカラーのフォードGT40

2012年01月19日 | ミニカー
フォードGT40、V8OHV 4,942CC。

1969年のル・マン24時間レースは、4連覇を目指すフォード(プライベートチーム)とニューマシン917を擁して初優勝を狙うワークス・ポルシェとの戦いになりました。

予選は圧倒的な速さを見せたポルシェ917が1,2位を獲得、実績のあるポルシェ908も3,4,6,8位につけて圧倒的な優位を見せつけました。決勝でもポルシェ勢が残り3時間まで首位を走り続けていましたがトラブルで相次いで後退し、代わってカーナンバー6のフォードGT40が首位に立ちました。

この後レースはフォードGT40とポルシェ908が歴史に残るデッドヒートを繰り返し、最終ラップもトップ交代を繰り返した挙句、わずか120メートル差でフォードGT40がトップでチェッカーを受けるという結果に終わりました。

フォードGT40の名前は、全高が40インチしかなかったからと言われるほど、車高の低いスタイルが特長的です。リアビューもなかなか趣がありますね。ちなみにこの車体は前年のル・マン24時間レースでも優勝している車体なのです。二連覇なんてすごいです。



この年のル・マンには有名な話があります。
優勝したフォードGT40をドライブしたジャッキー・イクスは(スタートと同時にドライバーがマシンに駆け寄りエンジンをかけて発進させる)安全性の面からル・マン式スタートに反対していました。
彼は歩いてクルマに乗り込み、シートベルトをしっかりと締め、最後尾から悠々とスタートしたのです。
結果的に優勝したからいいものの、最終ラップのデッドヒートの中、イクスは心の中で少し後悔していたかもしれませんね。

もっともこの年でル・マン式スタートは廃止されました(翌年は変則式スタート)。



上の写真は、2位に入ったポルシェ908L(カーナンバー64)との2ショットです。
ちなみに、このとき908をドライブしていたH.ヘルマンは翌1970年、ザルツブルグ・ポルシェ917Kをドライブしてポルシェにル・マン初優勝をもたらしています。

このGT40、ジョエフという今は亡きフランスのメーカーの製品で、昨年オークションで奇跡的に(というか偶然に)見つけて入手しました。

手元に届くまで知りませんでしたが、1/43という小さなサイズのくせにフロントのボンネット、左右のドア、後ろのエンジンカバーが開閉できます。中のエンジン周りもけっこう細かく作ってあります。



石油メジャーであるガルフ(現在はシェブロン)の水色とオレンジ色のガルフカラーのミニカーはこれを皮切りに何台か集めました。
フォード、ポルシェ、ミラージュ、マクラーレン、アウディなどのガルフ・カラー・ミニカーを集めるのもなかなかいいかもしれませんね。


ちなみに、ポルシェ908Lはエブロ製、1/43スケール。

軽自動車の規格がTPP交渉に影響?

2012年01月19日 | 日々のつれづれに
「軽」規格、米シェアに影響せず=自工会会長ら反論(時事通信) - goo ニュース

環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉の参加に関連して、日米自動車大手3社(ビッグスリー)で組織する米自動車政策会議(AAPC)は、日本の自動車市場の閉鎖性を理由に「現時点では反対」と表明し、参入障壁となっている軽自動車規格については、「廃止すべきだ」と主張しました。
これに対して、日本自動車工業会の会長が「軽の規格が米国勢のシェアに影響を与えているとは思えない」と述べたという記事です。

至極当然の話でしょうね。
軽自動車の規格がなくなれば、日本人は3000CC以上もあるアメリカ車を喜んで買うようになる、とでもいうつもりでしょうか?
AAPCは狭い道路を走らなければならない日本の国内事情やセカンドカーとしての用途もある軽自動車の位置づけをもっと勉強すべきでしょう。

郷に入れば郷に従え。

相手の国でクルマを売ろうとするならば、相手の国の事情に合わせたクルマを投入すること、これに尽きます。
TPP交渉の参加条件にするなどは問題外です。
こんなことが条件になるならば参加の必要はないですね。アメリカの横暴も極まれり。

アメリカのオバマ政権も今年大統領選挙を控え、何かと発言力の強いAAPCの意向を無視することはできないのかもしれませんが、こんな業界勝手な論理を認めるようなら先が知れています。
同時に日本政府にもこんなタワケた話をマトモに受けないように求めたいです。「一事が万事」ですよ。