Where there's a will, there's a way.

Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

ルポ スマホ育児が子どもを壊す

2025-01-22 14:23:44 | 本-その他
図書館から借りた『ルポ スマホ育児が子どもを壊す』を読了。
本書のタイトルからだとスマホばかりが出てくるイメージがありますが、運動、遊び、友達関係など、その周辺もカバーされており、どっちかと言えば最近の子育てや子どもたちの現状の全般を書いています。けっこう深刻な話が続く1冊ですが、今の子どもたちが将来私たちの社会を支えていくのですから、目を背けるべきでないと思います。
子どもたちの運動不足は前々から聞いたことがありますが、あれほどまでに酷いとは。まずハイハイをしない赤ちゃんもびっくりですけれど、体育座りもバンザイもできないとは。でも、運動不足は幼児にも限らないと思います。以前にも書きましたが、足をズルズル音を立てて引きずりながら歩く若い人が多いこと。それだけ足腰がしっかりしていないのでしょう。私の場合小さい頃は比較的中で遊ぶことが好きでしたが、それでも公園や車の少ない路上で遊んだりしましたし、友達の家に遊びに行くのにも坂を上り下りしましたし、そのことで基礎体力はついたと思います。
生まれた頃から携帯電話やスマホがあることも大きいと思います。スマホで寝かしつけないと眠れない幼児もそうですが、1日何時間もSNSや動画視聴に費やすのも問題です。大体「ながらスマホ」「スマホ依存」の大人が多いのですから、まだ分別のつかない子どもだってそんな大人を見て真似するのでしょう。「食事中や談話中はスマホを見ない」「夜遅くまでスマホゲームをしない」など、大人がしっかりスマホの使い方の手本を見せることがいちばんではと思います。
あの「コロナ禍」は大人だけでなく子どもたちにとっても苦しかったと思います。大人にとって「3年」と聞くと短くも思えますが、まだ人生の短い子どもたちの感覚だとかなり長く感じたでしょう。マスク着用、「黙食」、「ステイホーム」が強制され、修学旅行に行けず部活や行事も中止になって、大切な学校生活がすっかり変わってしまったのですから。特に小学校~高校の間にコロナ禍にどっぷりはまってしまった子どもたちはかわいそうです。ちょうど遊びたい盛りなのに好きなように動けないのですから。
子どもを欲しくない若い人が増えていると聞きますが、40代の私でも分かる気がします。子どもが騒がないか心配しながら申し訳ないよう振る舞わなければいけないし、電車の中で赤ちゃんが泣いたり公園などで外遊びをすると「うるさい」と怒鳴られ、ちょっとしたトラブルがあると「あなたの育て方が悪い」と注意される。いくら保育園を増やしても手当を厚くしても、育児する自信がなくなりますよね。


最新の画像もっと見る