伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

ヒューマンエラー

2016-08-12 23:31:23 | 言いたんく

今日は、日本人が忘れてはいけない日である。

その日に丁度読書の3巻目に入った。

山崎豊子氏の「沈まぬ太陽」…御巣鷹山扁である。

1985年8月12日に発生した日本航空123便墜落事故をモデルに描かれている小説だ。

圧力隔壁の修理ミスが事故につながったことは周知の事実だ。

飛行機が墜落した御巣鷹山(実際には高天原山…たかまがはらやま→通称御巣鷹の尾根)から10㎞のところに「慰霊の園」がある。

その納骨堂には身元識別不可能として、この地で荼毘に付された犠牲者のご遺骨が123の壷に納められている。



慰霊の園・納骨堂 2011.05.07 → Map


 あのような事故は2度とあってはいけない。

パイロットは最期まで一生懸命に職責を全うされた。

ハードウェアに関してのヒューマンエラーが原因だっとことは分からないままだったろう。

 

今夏、ゆきたんくは、ココフカ旅行にて山陰+九州の旅行に出かけた。

行きはB777-200からB777-300ERに変更で広島空港着。

帰りは萩・岩見空港発のA320という可愛い飛行機で羽田着である。

その帰りの便、A320で思い出したことがある。



150人乗りのかわいいハイテク飛行機A-320

 
安全のしおりに「A320」とある 


2015年3月24日に副操縦士の故意で墜落したと断定されたジャーマンウイングスがこの機材だったのだ。

そこでハッと気づいたことがある。

このA320は座席から操縦席の扉が見えるのだ。

飛行機によってはパーティションがあり、それにモニターがつけられている。


この裏側がトイレになっている場合もある。


 それがA320だと客席の中央に通路があって、その左右3列が座席である。

 そして客席のまっすぐ先には、操縦席の扉が見えている。


 
A320機内 前方に茶色の扉が見える。


 

 ジャーマンウイングスの事故では、機長がトイレの帰りに操縦室から閉めだされた。

 2時間余りの飛行時間ではパイロットはトイレに行かない。

 自殺を企てた副操縦士が機長の飲み物に利尿剤だか下剤だか入れたとの話もある。

 操縦室は内側から鍵がかけられて入れない。

 高度はどんどん下がっている。 

 操縦席に戻るために扉を斧で破壊しようと必死の機長がいた。

 つまり、乗客はその一部始終を見ていたことになる。

 そして窓からは眼前に迫ってくる山肌があったことだろう。

 亡くなられた方には、あらためてご冥福をお祈りしたい。

 さて、この事故の原因はハードウェアでもなくソフトウェアでもない。

 ヒューマンエラーだったのだ。

 事故を起こした副操縦士は悩みを抱えていたという。

 しかし、なんの罪の無い人たちが命を巻き添えにする理由はない。

 8月12日の事故もジャーマンウイングスの事故もヒューマンエラーだ。

 あってはならないことである。

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