さて、印西市の戦争遺跡で有名なものは、無蓋掩体壕である。
掩体壕は飛行機の格納庫だ。
旧陸軍調布飛行場白糸台掩体壕(東京都府中市) 2007.05.13 → Map
この写真は整備される前のものである。
無蓋というのはその字の通り、蓋が無いものである。
掩体壕はコンクリート作り、無蓋掩体壕は土手を馬蹄形にしたような造りである。
印西市草深(そうふけ)にある完全な形の無蓋掩体壕 2006.12.13 → Map
印材の草深に昭和13年、逓信省印旛地方航空機乗員養成所の創設行われた。
19年10月には、帝都防衛の任に当たるべく陸軍飛行第二十三戦隊が配備された。
その名残の一つが無蓋掩体壕だ。
かつては36基あった無蓋掩体壕も、2009年の時点で完全な形で残っているのはこの1基だけだという。
現在、この1基については市の教育委員会の方でも保存するということである。
ただ言えることは、この掩体壕は歴史の証人である。
世界遺産に登録されているヒロシマの原爆ドームと同じだけの価値があると、私は思っている。