いやぁ、秋川高等学校との出会いは突如やってきた。
中学3年生の夏前。
三者面談である。
親父は厳しかったが学校関係はすべて母親任せ。
それが良かったのだと思う。
東京都は学区郡制度が敷かれていた。
行きたい高等学校をピンポイントで選ぶことはできなかったのである。
まあ、成績は中ぐらいのところに入れればいいさと思っていた。
あの学校に行きたい、あの学校に行けたらなんて気持ちを持っていたわけではない。
三者面談も真剣なのは母親と担任教師だけ。
自分は言われたことに頷いていればいいさと・・・
当時品川区に住んでいたので、近くならいいなぁと・・・
目の前に高校入試の冊子があった。
ちょっとめくってみたその場所にあったのが、見たことも聞いたこともない校名だったのだ。
東京都立秋川高等学校校舎
東京都立秋川高等学校(全寮制)だったか・・・
ところで、中三のゆきたんく、寮の字が読めなかった。
初めて受験に対して興味が出た瞬間であった。
つづく