夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ヤンママのしぐさ・・♪

2006-01-19 14:14:00 | 定年後の思い
午前中のひととき、買い物に行った。

東京の郊外は快晴であるが、風が冷たい日である。

買い物を済ませ、近くの小さな公園に寄った。
この公園は、雑木を葉を落とした裸木の群生があり、
所々にベンチが置いてある。
風が遮(さえ)った、陽だまりのあるベンチに腰を下ろして、煙草を喫った。

前方の30メートルに、赤ちゃんを乗せたベビーカーを押したヤンママが見えた。
ヤンママは立ち止まり、携帯電話に触っていた。

しばらくすると、私より20メートルぐらい離れてベンチに近寄った。
このベンチも陽だまりの一角である。

ヤンママは、赤ちゃんの防風の毛布の掛かり具合いを確認した後、
ベンチの前にベビーカーに停車させ、
ヤンママはベンチに腰をかけて、携帯電話に触れていた・・。

『さぁ、XXちゃん、にっこりょ・・』と携帯電話を赤ちゃんの顔に近づけた・・。

その後、ヤンママは携帯電話を触れ、
『お父さん、写真、送ったから・・』と言っていた。

私は携帯電話を持っていないが、何かしら
爽やかな感じを頂いた・・。

午前中の静寂な公園のひとときであった。



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私の夢のひとつは、はかなくも・・♪

2006-01-19 09:15:00 | 定年後の思い
私は東京の郊外に住んで生活をしている身であるが、
若い30~40代の頃、ひとつの夢を見たことがあった。

人家の建て込まれた息苦しい住宅地より、
解放感のある地方の山里に、と想いを馳せたりした。

八ヶ岳の別荘地の分譲地などで、のんびりと生活することだった。
私はサラリーマンの身であるし、住んでいる一戸建ての住宅ローンがあったので、
収入を別途に挙(あ)げる自信はなく、断念した。

50代の後半になると、山里に300坪前後の土地を求め、
平屋建ての30坪ほどに住むことも考えたりした。
今度は、住宅ローン等の負債はなく、
老後の生活資金を配慮した場合、何とか出来ると思ったりした。

都心の外れに住む私共は、
日常生活の買い物、交通・病院などの利便性で家内から反対された。
『貴方の好きな本屋さんだって、今は歩いて行ける範囲よ・・
まして、買い物だって・・』と言われた。

確かに好きな音楽CDとか、映画のDVDを購入する店、
本屋もそうであるが、店内を見て周り、興味を持ったのに手を取ったり、購入したりしている。
こうした空気が好きである。
或いは、洒落た居酒屋もときおり、欠かせない・・。

『貴方、60代の元気なうちは良いけれど、
70代頃からの体が弱ってきた時の事も考えて・・』と言われたりした。

確かに山里に住めば、自動車は必須事項だし、買い物も一週間まとめて購入し・・
と思ってきたが、
体の弱った時と都心の外れの文化と利便性には勝てない、
と断念した。

こうして私のあさはかな夢も消え、
温泉滞在旅行などをして、その地方の風土、文化を考えながら、
街中、郊外、そして山里を散策したりしている。

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