東京の郊外は、曇り空でときおり薄日の射す昼下りとなった。
玄関庭に下り立ち、樹木を眺めながら、煙草を喫つていた時、
足元の近くで、玉すだれが咲きはじめていたので、
驚いたりしている。
白く清楚な花は、夏の終り頃から咲きはじめ初秋の頃まで彩(いろど)ってくれるので、
私はこの時節の楽しみのひとつである。
特に夕暮れ時から、白い花が浮いているようで、
ほのかな妖艶を感じたりしている。
日中は清楚、夕暮れ時からは妖艶、
私なりのまぎれもない女性の美のひとつかしら、
とここ30数年思ったりしている。
玄関庭に下り立ち、樹木を眺めながら、煙草を喫つていた時、
足元の近くで、玉すだれが咲きはじめていたので、
驚いたりしている。
白く清楚な花は、夏の終り頃から咲きはじめ初秋の頃まで彩(いろど)ってくれるので、
私はこの時節の楽しみのひとつである。
特に夕暮れ時から、白い花が浮いているようで、
ほのかな妖艶を感じたりしている。
日中は清楚、夕暮れ時からは妖艶、
私なりのまぎれもない女性の美のひとつかしら、
とここ30数年思ったりしている。