夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

それぞれの新入社員は・・♪    《初出2007.3.27.》

2008-05-11 12:50:28 | 時事【社会】
ネットのニュースを見ていたら、

【 今年の新入社員は『デイトレーダー型』 】

という見出しがあり、
私は定年退職後の三年生の身であり、目をパチクリして、戸惑ったりしている。

そして、記事の内容を読みと、憂いたり、苦笑している。

産経新聞の配信記事であり、無断であるが転記させて頂きます。



今年の新入社員は、「デイトレーダー型」。
社会経済生産本部は26日、恒例となっている新入社員の特徴をこう命名した。

同本部では、今年の新入社員について、
『就職した会社と共に育っていこうとは考えず、
常によい待遇、よい仕事を求めて《銘柄の乗り換え》(転職)をもくろむ傾向がある』と分析。
一日に何回も株取引を行い、細かく利益を確保しょうとするネット上の個人投資家に近いとしている。

戦後最長の景気回復局面にあることを背景に、
今年は久々に大量採用が実現した。

ただ、同本部では、『(学生側が有利な)売り手市場だっただけに、
早期転職が予想される』
とみており、
企業が以前のような企業戦士型の人材を育てようとしても、
『その期待は裏切られる』と指摘した。

新入社員タイプの命名は、昭和48年度から行われ、
平成15年度からは同本部が担当している。

昨年は『表面上は従順だが、様々な思いを内に秘め、
時にインターネット上の日記を通じ、大胆な自己主張をする』
との理由から、
『ブログ(日記風サイト)型』と命名している。



以上、産経新聞の配信記事を転記させて頂きました。


私は人事担当者のお方はお気の毒し思ったりしている。
採用試験を準備、実施し、正式採用とした上で、
新入社員の研修をした上、部署の配属を決め、
数年の内に一部の方が辞められることである。

安易に辞めるんだったら、不採用とした希望者を採用すればよかった、
と後悔などをされているだろう、
と思ったりしてしまうのである。

私は以前にこのサイトで、新入社員は少なくとも石の上に3年学べば、
少なからず一人前の社員になる、と綴ったりした。


私達の昭和40年代の新入社員は、新卒採用が圧倒的に有利であり、
転職し、中途採用は全く不利である。
60歳ぐらいまでの生涯年俸を配慮しても、転職は百人に一人ぐらいは有利といった状況であった。

私達の時代でも、会社の倒産、統廃合、リストラなどは数多く見られたが、
それでも新卒はある程度大切にされてきた。

昨今の新入社員で3年以内に辞められる心情が私には理解できない。
転職されても10人にひとり程度は、以前の会社よりも有利かと思われるが、
ご自分の生涯設計を考えると果たし・・
と思ってしまうのである。


私は確かに給与は重要であるが、同期、上司、経営者の方達から、
ひとりの社会人として自己形成に数多く教示を受けたりした。

せっかく入社できて、入社希望者でも望みが叶えられず不採用になった人も
思い出して欲しい、と思ったりしている。

尚、私は大学を2年で中退し、色々な分野にさまよった上、
25歳過ぎて、ある大手の企業に中途入社し、
定年退職まで務めたひとりである。



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花曇(はなぐもり)の朝を迎えて・・♪   《初出2007.3.27.》

2008-05-11 12:45:43 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、曇り空となっているが、10度前後の暖かいを朝を迎えている。

日中も曇り空であるが、17度前後の陽気となり、
落ち着いた心持で桜、辛夷を愛でるに最適であり、花持ちも良く、
私の心は春麗(はるうらら)となっている。

こうした折、遊歩道などを散策した時に、
偶然に素敵な50代のご婦人にお逢いできたら、
と夢想をしたりしている。

女性のしぐさ、表情、そして何気ない会話に魅了されるのは、40代からである、
と私は二十歳を過ぎた頃から確信しているからである。

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ひとつのジーンズの想いで・・♪    《初出2007.3.27.》

2008-05-11 12:39:57 | 現役サラリーマン時代の想いで
12時前に帰宅した私は、普段着に着替える為、
最近愛用している何時ものズボンを探したが、家内は洗濯をしたらしい・・。

止む得ず、押入れから一本のジーンズを引っ張りだして、穿(は)いた。

左の膝の周辺は擦れた結果として、拳大の穴となって折、
右下の裾の付近の一ヶ所は煙草の焦げ後で少し穴が開いていた。

庭の手入れに使っていたズボンで、何時にか捨てなければ、
と思っていたジーンズであった。

私はこの傷だられのジーンズとスポーツ・シャツを着て、昼食とした。

『このかっこう・・尾崎 豊より凄いね・・』
と私は笑いながら、家内に言った。
今は亡き、シンガー・ソング・ライターの名を挙げたりしていた。

家内は微笑んでいたが、
『早めに・・捨てて下さいね・・』
と言った。


私は結婚して5年ぐらいまでは、
たびたびリーバイのジーパンを穿いていた。
私が気に入ったジーパンは青色から水色に変化するまで、
春夏秋冬と擦り切れるまでは穿いたりしていた。

35歳過ぎた頃からは、軽登山用のトレッキング・パンズに変わり、
スリーシーズン、夏、そして冬用とそれぞれ買い求めて愛用して、
今日に至っている。


40代の半ばにギックリ腰で1ヶ月近く入院し、
退院後のしばらくはコルセットを着用と担当医師から厳命されたので、
腰回りが膨らむので、退院の数日前、
外出許可の下りた時、病院の近くの街の洋服屋さんで1本のジーンズを購入した。

私は退院後の出勤の姿は、ワイシャツにネクタイ、ブレーザーで、
コルセットを着けた上に、このジーンズを穿いて、軽登山靴となった。

社長のヨーロッバ系の2世に挨拶に出向いた時、私は服装の言い訳をした所、
『XXさん・・アカドウ・・スズノスケみたい・・ですね』
と微笑みながら言われた。

このジーンズは、コルセットの取れた後は、
庭の手入れ専用となり、10何年か活躍した後、
押入れに眠っていたズボンのひとつとなっていた。

私は何時頃かジーパンがジーンズと称せられ、
わざわざ擦れて色の褪せたジーンズが販売されたのか、
想い出せないでいる。

私はその人が気に入ったジーンズは真新しい青色を穿き続け、
そして色も褪せ、擦り切れるまで愛用するのが正統と確信しているが、
若い人はそれなりのお考えがあるの、
と家内から言われたりしていた。

私にとっては、古い考えかしらとこだわっているが、されどジーンズである。






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春、麗(うらら)かなるひととき・・♪    《初出2007.3.26.》

2008-05-11 12:32:58 | 定年後の思い
私は9時過ぎに歯科医院で歯の治療を受ける為に家を出た。

いつものように川沿いの遊歩道を歩いたが、
昨日の雨の降った後、今朝からは4月下旬のような陽気なので、
うららかなひとときとなっている・・。

風は甘く、雑木は芽吹き、そして桜は3分咲きとなっている。

帰路、コーヒーショップの『ドトール』でコーヒーを頂くより、
川沿いの遊歩道のベンチでペットボトルの煎茶を飲むことにした。

彼岸桜の花の下のベンチに座り、前方の丘陵の雑木林の芽吹きを眺めたり、
煙草を吸いながら、こんなにのんびりと過ごして贅沢しすぎているかしら、
とも思ったりしている。

私は定年退職後の三年生の身であるが、
残された時間に於いては出来うる限り自在に過ごしたいので、
働くのを放棄している。

私達は子供には恵まれなかったけれど、
何とか東京の郊外で一戸建てで、隣接する住宅地よりある程度広い敷地住み、
雑木を主体の庭の中で日々を過ごしている。

年金を頂き、ある程度の預貯金を取り崩して生活しているが、
何億という預金はないので、程ほどの生活となっている。


昨今、経済・社会に於いては、都市だけは豊かになり地方は落ちぶれるばかり、
と経済学者のひとりが発言しているが、
私は地方は地方なりの贅沢な環境があると確信している。

このようにとりとめないことを考えたりしているが、
私なりに知足自在の日々を過ごすしかないと思ったりしている。
要は物質より心の贅沢を求めているということである。

帰宅後、陽射しの中で、もみじの数多くの幼い葉、
紫木蓮の花が咲きはじめているのを誉めたりしている。

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春、のどかな朝を迎えて・・♪   《初出2007.3.26.》

2008-05-11 12:30:40 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、爽やかな週明けの暖かい朝を迎えている。

先程、10度を超えており、日中は19度前後の陽気となり、
4月の下旬のような時節となる。

私は歯科医院に歯の治療に出かけた折、
目が綺麗な女医に逢い、川沿いの遊歩道で花を誉め、
そして雑木の芽吹きを愛(め)でるに最適な日と思ったりしている。

人生、何事も前向きに好奇心が失くしたら終り、と私なりの人生信条なので、
朝の陽射しを受け、けなげに気合を入れたりしている。


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春の夜は・・♪    《初出2007.3.25.》

2008-05-11 12:28:35 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、日中は暖かい4月のような雨の一日であったが、
夕方に雨は上がり、先程に玄関庭に下り立つと、月が出ていた。

こうした折、家内と他愛ない話をのんびりとして、
お酒を誉めるに相応しい春の夜となる。

明日は快晴となり、19度前後の陽気となり、4月の下旬の暖かさとなる。

染井吉野の桜も開花し、3分咲きぐらいかしら、と期待もしている。

東京の郊外は、彼岸桜、染井吉野、山桜、そして最後に八重桜と移り変わって、
花色を楽しませてくれるが、
私は30歳を過ぎた頃から山桜をこよなく魅了されている。


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ローマ史に取り憑(とりつ)かれて・・♪   《初出2007.3.25.》

2008-05-11 12:26:48 | 読書、小説・随筆
ここ2週間の読書の主体は、
塩野七生・著の『ローマ人の物語』(新潮文庫)を読み続けている・・。

塩野七生・女史が『ローマ人の物語』を15年以上前から単行本が逐次発刊され、
つい最近終刊となった巨編であり、
数年前に私は知り、遅ればせながら新潮文庫を手に取り、
ユリウス・カエサルの登場の寸前までの第七巻読んだりしている。

私は塩野七生・女史に導かれ、ローマ国の誕生以前のギリシャの黎明期から、
政治、外交、軍事はもとより、経済、社会、宗教、風習、文化、
日常の風習など人の営みに欠かせない事柄に読み込んでいる・・。

その時々、ローマのなせる時柄を読んだりしていると、
イギリスの17世紀には・・アメリカの20世紀・・
日本の敗戦後のアメリカとの関係は・・
などと思いを馳せたりしている。

このような思いを重ねたりしていると、中々簡単に時ページに移れないでいる。

このように塩野七生・女史のローマ、地中海の深い想いの筆力に導かれて、
私は心酔し、あの時代の鮮明に想像したりしている。


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雨は、南風に乗って・・♪    《初出2007.3.25.》

2008-05-11 12:24:57 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、小雨が降り、ときたま強く南風が吹いている。

昨夜、玄関庭にたびたび下り立ったが、
暖かい南風が吹いているが、予測に反して雨が降らない・・。
乾燥しきった空気につつまれているので、雨を待ちわびているのである。

今朝は6時過ぎに目覚めると、煎茶、コーヒーを淹れた後、
庭先を見詰めてぼんやりとしている。

深夜に降ったらしく樹木、地表は濡れている折、枝葉は雨粒をたたえている。
特にもみじは、幼い葉を広げたばかりなので、
枝、葉は雨で濡れた上、雨粒をたたえて折、
こうした情景はひとつの美かしら、と感じたりしている。

東京の郊外は午前中は雨となり、
午後から曇り空となり、18度前後の暖かい日を迎える・・。




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ときには、昼下りから酒宴となり・・♪   《初出2007.3.24.》

2008-05-11 12:22:38 | 食べ物、お酒
朝の9時過ぎに庭に下り立ち、久々に庭の手入れをした。
この時節、草取りも苦にならず、
表現者と創作者のことなどを思考しながら行った。

昨日までの2日間で、
見城 徹・著の『編集者という病い』(太田出版)の読了後の余波である。
それだけ私なりに心の余韻をもたらした一冊となっている。

2時過ぎに風呂に入り、遅い昼食となり、
『お酒・・呑むよ・・』と家内に言いながら、
家内と他愛ない話をしながら、冷酒を呑んだりした。

多少、小奇麗になった庭の樹木と黒土の地表を眺めると、
自己満足となったりしたが、疲れを覚える。
この後、寝室で布団にもぐり、
塩野七生・著の『ローマ人の物語』を3ページ前後読んでいるうちに眠ってしまった。

先程、目覚め、玄関庭の軒下で煙草を喫いながら、
庭の樹木を眺めていたが、
ときたま風は吹くが、まだ雨が降らない・・。

夜半にならないと降らないのかしら、
と思いながら居間に戻ったりしている。



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木の芽時(このめどき)の時節を迎えて・・♪    《初出2007.3.24.》

2008-05-11 11:47:10 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、薄日の射す暖かい朝を迎えている。
日中は晴れから曇りとなり、夜は雨が予測されている。

我が家の雑木が芽吹き、中には幼い葉が見られ、
歳を重ねる毎に私の心は深まり、好きな時節のひとつである。

このような時、ときには庭の手入れに相応しく、
日中のひととき庭とたわむれようとしている。

成果が明確に出て、今晩の雨を期待し、
明日の庭の彩りを思うと、書を捨てて庭に下りようと思ったりしている。


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見城 徹・著の『編集者という病い』・・♪    《初出2007.3.23.》

2008-05-11 11:45:03 | 読書、小説・随筆
過日、新聞で新刊本の広告に於いて、
見城 徹の著作の『編集者という病い』(太田出版)の発刊を知った。

私はここしばらく塩野七生・著作の『ローマ人の物語』シリーズを読んでいたので、
中断はしたくはなかったが、見城 徹・氏には私なりに注視していた人だったので、
この2日この本を読んだりしていた。


見城 徹・氏は、角川書店で名編集者後、出版社の幻冬舎を立ち上げ、
発展させた社長となっているお方である。

私が見城 徹・氏の名前を初めて知ったのは、
月刊誌の『カドカワ』で中島みゆきの特集記事で購入し、このお方の名を知った。
多分、平成の初めの頃かしらと思っている。

このお方は、魅了されたアーティストの新曲を発売されたら、
直ぐに手紙を出す、
というのを読んで私は驚いたのである。

大手の出版社の編集部署では多忙な身と思われるので、
たとえ思いがあっても中々できないことである。

こんな思いがあり、私なりに注視してきた人である。

昨今、編集に携わったお方の多くは、
表現者として作家、随筆家となっている方が多い・・。

私はこのお方ぐらい睡眠時間を削り、
表現者に圧倒的な熱意を感じさせる方が、
編集という立場で満足しているのかしら、と思い続けていた。

今回の本を読んでいた時、了解させられた。



・・・ぼくも小説書いてみようかなと気はあったんだけれど、
中上(健次)とか(高橋)三千綱とか見ていると、
やっぱり彼らは書かざるを得ない、
書かなければ救われない何かを持っているんですよね。

書かない限り生きていけないという・・
金銭的なものじゃなくて、
自分が成り立たないという病気のようなものを持ってるわけです。
それはもうはっきりわかる。
そうしたものが、おれにはない。

だったらおれはこいつらの媒体になって作品の手助けをしたいと思った。
そのためには、文芸の編集者にならなければと、
強く思っていました。
【第二章 SOUL OF EDITOR
P.144~145より引用】



尚、原文から勝手に改行をさせて頂きました。


このような発言に接すると、かって文藝誌の編集者の方々が、
定年退職後に随筆として5冊ほどの本を想いだされたりした。

編集者と表現者の作家との熱き苦闘の成果として、
ひとつの創作が発刊される、ということを・・。




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慈父のような存在だった城山三郎・氏・・。  《初出2007.3.23.》

2008-05-11 11:37:39 | 時事【社会】
私は昨夕、小説家・城山三郎・氏がお亡くなりなった、と知った時、
過日、小説家・吉村 昭・氏への悼辞のような随筆を綴られた城山三郎・氏に思いを馳せた・・。

昭和2年生まれの同期と知り、今日までの日本の軌跡と
両氏のそれぞれの時代に発表されて作品の数々を思い浮かべた。

私は城山三郎・氏の小説、随筆から人生の折々、
数多くをご教示を頂き、私は小学校2年の時に父に死去されたので、
勝手に慈父のような存在のような人と思っていた。

何年間前に奥様を亡くされ、
氏がお痩せになったことなどを雑誌などで拝見し、
私なりに心を痛めていた。

昨夜、死去を知った時は、
とうとうお亡くなりなってしまった、という思いが正直なところ感じた。

東京の郊外の片隅で氏のご冥福を祈ると共に、
氏の残された清冽な人生への思考を転記させて頂きます。


私がこのサイトで、2005年2月14日に投稿した綴りである。

題して、『人生は豊かなものに・・』

・・・
敬愛する城山三郎・氏の『名経営者は一人の時間を作る』
と題した随筆を書かれている。


私は以前から、いずれの経営者を通して、多くの国民ひとりひとりに呼びかけている、
と確信していましたので、
城山三郎・氏の発信するメッセージは出来うる限り目をとうしてきた次第です。

今回の随筆も過去にも一部述べられたこともありますが、
継続している発言なので、我々日本人が数多く教示されると思い、
あえて転記させて頂きます。



・・いま挙げてきた名経営者たちは、いずれも野にあって卑ではない人たちだった。

彼らの時代にくらべて、現在のビジネスマンは、
インターネットの普及やグローバル化で、
昔とは比べ物にならないほど情報過多になっている。

情報をどう処理するかというばかり気に取られ、
本当に人間性を深める時間を持てない人が多いのでないか。

むしろ、大事なのはたまには仕事の情報を一切遮断して、
情報とは全く関係のない世界に遊ぶことではないだろうか。

日本の経済人の父といっていい渋沢栄一は
「右手に算盤、左手に論語」をモットーにしてきた。
金勘定の能力だけでなく、健全な道徳と教養を持った経済人が、
日本の近代を作ってきたのである。

それに比べ・・ここ十数年の日本の経済人の一部をみると、
ため息の出ることが多い。

私は以前から、人生の持ち時間に大差はない、問題はいかに深く生きるか、
であると言ってきた。

深く生きた記憶をどれだけ持ったかで、
その人の人生は豊かなものにも、貧しくものにもなる。

深く生きるためにはただ受身なだけでなく、
あえて挑むとか、打って出ることも肝要。

まずは会社からも家族からも離れて、一人の時間を作ること。
そこで何かをしてみることが、深い生き方への第一歩となるに違いない。




人生を改めてどう生きるか、ご教示頂いた名随筆であり、
国民の多くに示唆を提示しています。
こんな事を思考していましたら、明け方になってしまった。
良き書は、人をただずませる能力がある。


このようなことを私は2年前頃に投稿している。
多分、月刊の総合雑誌の『文藝春秋』に寄せられた城山三郎・氏を拝読した結果、
私なりに思いで投稿したと思う。

今、振り返ってみても、



・・いかに深く生きるか・・
・・深く生きた記憶をどれほど持ったかで、
その人の人生は豊かなものに・・



このお言葉を私なりに肝に銘じて、
定年退職後の3年生として日々を過ごしている。

改めて、慈父のような存在の城山三郎・氏のご冥福を祈る次第です。



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呑兵衛(のんべえ)の貴方に・・♪    《初出2007.3.22.》

2008-05-11 11:27:55 | 食べ物、お酒
日中、私が帰宅し、郵便受入箱を見ると、5通の中で見知らぬ一通が入っていた。

居間に入り、封を開いたら、

【『香住鶴』試飲即売会のご案内】

と題された案内状であった。

私は山陰地方の有数な地酒の製造元のメーカーにも、
私の呑兵衛さんが知られたと驚いたりしている。

私は若い頃は、ウィスキーのバーボン、ワインなどの時代もあったが、
40歳頃からは日本酒の地酒を呑み、そして殆ど純米酒の辛口となっている。

現役時代の時は、睡眠時間の圧縮とストレス解消も伴なって、ある程度呑んでいた・・。
定年退職後は睡眠適度に取れるし、何よりストレスが殆どなくなったので、
弐合徳利を呑み干せば、煎茶が欲しくなる。

旅行先で観光ホテル、酒造所、酒屋で地酒を頂いたりしている。
或いは試飲させて頂ける所は、ただ酒は申し訳ない、と言う気持ちも手伝って、
つい四合瓶を2本買い求める。

呑兵衛の私にとっては、それぞれの地のお酒で初めて呑む時は、
私の好みと合いますように、と念じたりしている。

このように地酒はそれぞれの味、風味があり、
日本文化のひとつと思っている。

こうして綴っていると、一昨年の秋、私の住む最寄駅ひとつの駅前の大きな酒屋さんで、
山陰の『香住鶴』を試飲し、一升瓶を2本買い求め、
タクシーで帰宅したのを想いだしたりしている。


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春、麗(うらら)か・・♪    《初出2007.3.22.》

2008-05-11 11:25:46 | 定年後の思い
春、麗(うらら)か・・♪
私は10時半過ぎ、歯科医院で治療を受けるので、家を出た。

川沿いの遊歩道を歩いたが、二週間ぶりの陽気となり、
ときおり微風が吹いても風も甘い匂いとなっている。

歯科医院で治療を受けたが、どきっとするような顔立ちの女性の歯科医で、
特に目が綺麗なお方で、きっと心も清らかな人、
と勝手に思い込んでしまった。

私は歳を重ねた身であるが、30前後の仕事の出来そうな美人には、
幾つになっても弱いのである。

治療を終えて、受付で次回の予約をしたが、
あの女医さんでしたら、毎日でも結構ですよ、
とは私はさすがに言えない。

帰路、川沿いの遊歩道を歩き、桜の開花もまもなくの情景となって折、
辛夷(コブシ)は数多く大きな莟(つぼみ)となり、
中には純白な花を3輪ばかり咲いている・・。

古人から、寒さ暑さは彼岸まで、と伝えられているが、
冬の長袖のスポーツシャツと薄手のセーターだと、
汗ばむくらいの暖かさとなっている。

セーターを脱いで、長袖のスポーツシャツとなったが、
ときおり吹く風も心地よい。

朱色のトンネルのような桃の花の群生した処を通り過ぎると、
桃の花びらが空中に舞いながら散りはじめている・・。

こうした贅沢な時を共に出来るのは、秘かに定年後の特権と思ったりしている。


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『東京の未来は、私が決める』・・♪   《初出2007.3.22.》

2008-05-11 11:23:23 | 時事【政治・経済】等
東京の郊外は、快晴の朝を迎えて折、
日中は二週間ぶりの暖かな16度前後の陽気が予測されている。

今朝の私の住む調布市では、市報として【東京都知事選挙】の特集号が
読売新聞の折込広告と共に配達された。

《東京の未来は私が決める》

『任期満了による東京都知事選挙が4月8日(日)に行われます。
今回の選挙は、東京都政を託す代表者を選ぶ重要な選挙です。
あなたの投じた一票が有効な一票になるように必ず投票しましょう』

選挙管理委員会の事務局の方達が知恵を絞って掲げたことで、
正鵠で微笑ましく私は感じたりしている。

ここ2週間、各立候補のお方達が、
テレビ・新聞・雑誌などで取り上げられているが、
私は東京都の運営と将来の基盤を託すのは、
ある程度の自治体の経験者と冷静な政治観が前提条件と確信している。

従って、私は浮ついた候補者には、
私は清き一票を託す気持ちにはなれない。

かって都民は、青島幸男・氏に賛意を示したことがあり、
彼は作家・タレントとしては格別優秀なお方であるが、
都政の首長としてはいかがなものか、
と公言してきたひとりである。

少なくとも都知事は、東京都の運営と未来の設計図を具体的に出来る人で、
最高責任者として手腕が期待されているのである。
その上、ときには怜悧な面が要求されるのが首長と思っているのである。

こんなことを思案すれば、
現職・石原慎太郎、前宮城県知事・浅野史郎の両氏の
どちらかな託すしかないと思っている。

私は政治には全くの素人であり、素朴な都民のひとりとして、
こんなボケた思いで雑木の芽吹きを眺めたりしている。


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