私は東京郊外の調布市に住む年金生活の5年生の身であるが、
玄関庭にある白梅が満開となっている。
主庭は隣家のマンション影響で、この時節は半日ほど陽影となっているので、
白梅は膨らんだ莟(つぼみ)であり、紅梅は固い莟の状況である。
先ほど、玄関庭に下り立ち、
昼下りの陽射しを受けた白梅の花が、ときおり微風が吹くと、
かすかに花びらが揺れて、まぎれない美を私は感じたりしている。
朝方は清麗を感じ、昼下りの陽射しの中では早春の訪れを実感し、
夜の薄闇の中に白き花が浮かんだりした情景を眺めると妖艶さも感じさせる
多彩な花であるが、
私は四季折々の花木の中で、特に魅了される花のひとつである。
このような思いになると、私は俳句を詠(よ)む素養はないが、
たわむれに一句を脳裏に浮かべたりしたのである。
凛(りん)として ほのかに匂ふ 梅の花
たわむれで詠んだが、拙(つたな)さがあり、
やはり私は散文で綴る方がよい、と微苦笑したりしている。
そして、煙草を喫いながら、早春の陽射しを受けた花びらを眺め、
心酔しているのである・・。
玄関庭にある白梅が満開となっている。
主庭は隣家のマンション影響で、この時節は半日ほど陽影となっているので、
白梅は膨らんだ莟(つぼみ)であり、紅梅は固い莟の状況である。
先ほど、玄関庭に下り立ち、
昼下りの陽射しを受けた白梅の花が、ときおり微風が吹くと、
かすかに花びらが揺れて、まぎれない美を私は感じたりしている。
朝方は清麗を感じ、昼下りの陽射しの中では早春の訪れを実感し、
夜の薄闇の中に白き花が浮かんだりした情景を眺めると妖艶さも感じさせる
多彩な花であるが、
私は四季折々の花木の中で、特に魅了される花のひとつである。
このような思いになると、私は俳句を詠(よ)む素養はないが、
たわむれに一句を脳裏に浮かべたりしたのである。
凛(りん)として ほのかに匂ふ 梅の花
たわむれで詠んだが、拙(つたな)さがあり、
やはり私は散文で綴る方がよい、と微苦笑したりしている。
そして、煙草を喫いながら、早春の陽射しを受けた花びらを眺め、
心酔しているのである・・。
