夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『長崎』、『雲仙』よかとこ滞在記 ~歴史のかたみの中で~  ⑧

2009-02-21 14:22:30 | 
    第8章 そして、初めて訪れる『雲仙温泉』は


15日(日曜)の朝、私達3人は4泊した長崎の『ロワジールホテル』を
チエックアウトした後、
タクシーで長崎港ターミナルビルに移動した。
この桟橋から『港めぐりコース』と称された観光船に乗船し、
船上から長崎の情景を眺めたりしたのである。

異国との交流を重ねてきた長崎の街並み、歴史の動きを静かに見守っている稲佐山の山なみ、
そして三菱造船所の状景や美麗な女神大橋、それぞれに思いを託(たく)したりしたのである。

そしてこの後は、長崎市内に別れを告げて、
路線バスに乗車し、初めて訪れる雲仙温泉に向ったのである。


雲仙温泉に4泊する滞在する観光ホテルは、
家内が昨年の12月初旬に、後期高齢者の母の身を案じて、
雲仙地獄が一望できる部屋を探した結果、この観光ホテルとなり、
即急に予約したのである。

http://www.unzen-fukiya.com/

私達3人は入室すると、窓辺のソファーに座っても、
まじかに雲仙地獄が一望の状景となって折、
本館の部屋の中でも最良の広い部屋で、私達3人は思わず微笑んだりしたのである。
そして私は早速、大浴場で湯に浸(つ)かったり、一角にある薬湯のよもぎ湯に入ったり、
庭園となった小庭を観ながら露天風呂に身を委(ゆだ)ねたりしたのである。

この観光ホテルの朝、夕の食事は、
食事処で頂いたのであるが、創意工夫された料理の数々で、
私達は目も味も楽しませてくれる内容であり、
4泊滞在した中、島原半島で獲れる殆どの魚、野菜はもとより、
多彩な料理を頂いたのである。

こうした中で、何よりも応対して下さる観光ホテルのお方たちの和(なご)みのある微笑に、
ゆったりと4日間を過ごし、やすらぎを得たのである。



《つづく》





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『長崎』、『雲仙』よかとこ滞在記 ~歴史のかたみの中で~  ⑦

2009-02-21 11:24:16 | 
    第7章 長崎市内の食べ物のあれこれ


私は年金生活の5年生の身で、少しメタボとなって折、
過日、私の住む市内で、『脱メタボ!チャレンジ』の研修に参加し、
若き清楚な保健師のお方から、優(やさ)しい指導を受けたばかりで、
今回の長崎・雲仙の8泊9日間の旅にきたのであるが、
無念ながら日本酒は断念とし、やむえずビールを呑んでいたのである。

せっかくの長崎市内の食べ物を頂いても、長崎の地酒が呑めなくて、
料理を食べても賞味が半減するので、少し困ったりしていた。

こうした中で、程々の価格帯の料理店で、それなりに頂き、
予想外の食べ物について、少し記載する。


長崎空港に着いた後、市内に移動し、私達3人は遅い昼食とした。
家内はあらかじめ中華街の一角にある中国菜館の『江山楼』本店を選定していた。
長崎は中華料理も美味しい、と期待していたせいか、
ビールを呑みながら頂いたのであるが、
私達の3人は誰一人『美味しいわ・・』という言葉は出なかったのである。
この後、家内たちは、中華街にある中国の菓子店で、
7品ばかり買い求めていたのである。

翌日、私は独りで市内の観光地を歩き回って午後3時過ぎ、
地魚を食べたくなり、手軽に食べられる回転寿司と決めて、
駅ビルのひとつ『アミュプラザ』の5階に行った。

そして、『すし活』と明示された回転寿司店で、
ビールを呑みながら、『旬魚六貫盛り』を食べた後、
まぎれなく美味しいと感じて、ビールを追加し、
五島灘の活タイ、活ヒラメなどを何度も注文したのである。

http://www.amu-n.co.jp/serch/shoppage.php?id=175

私は魅了されたので、翌々日も通(かよ)い、
五島灘の地魚は確かに美味しい、と実感したのである。


翌日、霧雨から小雨になったグラバー園を辞した後、
お土産屋の建ち並ぶ中を通り抜けた時、
ランチのバイキング形式のレストランが見えたので、入ったのである。

私は窓際のテーブルで小雨降る情景を眺め、
ビールを呑みながら、七品ばかりフランス風の料理を頂いたのであるが、
丁寧に料理された品々で、独りで歓心しながら食べたのである。

http://www.ana-gloverhill.co.jp/rest/top_pave_lunch.html


私は年金生活の身なので、
程々の値段で、私なりに美味しそうと思われる食事処を入店し、
頂いたりしているが、ときには選定ミスもあり、
こうした折、コンビニのおにぎりを食べればよかった、
と後悔する時もある。


《つづく》





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『長崎』、『雲仙』よかとこ滞在記 ~歴史のかたみの中で~  ⑥

2009-02-21 07:58:21 | 
    第6章 外海(そとめ)地域にある『遠藤周作 文学館』を訪ねて


私は東京オリンピックの開催された年、大学を中退し、
映画・文学青年の真似事をした時期があったので、
作家・遠藤周作氏の作品は、ある程度は読んでいるひとりである。

今回、長崎・雲仙の8泊9日間の旅行をする際、
旅先の資料を調べたりした時、外海地域に『遠藤周作 文学館』があることを知り、
私としては30年ぶりに、このお方の遺された作品、エッセイの一部を、
旅立つ1週間前頃から読んだりしていた・・。

この『遠藤周作 文学館』について、ネットで調べていた時、
無念ながら路線バスの便数が余りにも少ないので、
やむえず定期観光バスツアーの『そとめ潮風~遠藤周作文学館とキリシタンの里 教会めぐり』に便乗した。

この定期観光バスツアーはこの時節に於き、土曜・日曜・祝日しか運行されておらず、
やむえず私は土曜日しか残されておらず、ツアーに参加したのである。
乗客は私と60代ご夫婦の3人しかおらず、
大型バスにドライバー、ガイドさん付きなので、何かと申し訳ないと思いながら、
お互いに5名で気を使いながらも、4時間半ばかりのツアーの中、
談笑し、親睦を深めたのである。


私は神社仏閣はもとより、キリスト教にも共感しない無宗教のひとりなので、
外海の海、沿岸、山里の景観には魅了されても、
『黒崎教会』、『出津(しつ)文化村』にある出津教会を観ても、
傍観者のように眺めていたのである。

http://www.yado.co.jp/kankou/nagasaki/nagasaki/sotome/

この後、『外海歴史民族資料館』に寄ったが、
この地域の古代からの展示品があり、私はこの地域の風土を考えながら、
興味を抱き眺めていたのであるが、残念ながら集合時間もあり、
慌しく立ち去ったのである。

そして沿岸沿いの道路の外れの一角に、
遠藤周作氏の『沈黙の碑』を拝見しながら、
真昼の陽の中、さんさんと照る里山、海岸、そして海面は光を帯び、
遙かかなたの海原の情景を眺めたりしたのである。

この後、『遠藤周作文学館』を訪れ、
私は館内に展示された遺品となった小説の原稿用紙に書かれた氏の自筆、
取材時のノートの自筆メモなどを、
少しばかり心の中で呟(つぶや)きながら、読んだりしたのである・・。

http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/endou/

そして、書籍の即売コーナーで『母なる神を求めて ~遠藤周作の世界展~』を購入し、
ホテルに戻った後、深夜まで読み耽っていたのである。

深夜に考えさせられたことは、遠藤周作氏に限らず、
作家自身がたとえ屈折された人生の軌跡を歩まれようと、
作家は遺された作品がすべてであり、
やがて百年後の歳月の果てに、文学館は朽ち果てようが、
たったひとつの作品が残れば、
作家冥利であると、改めて思考したのである。




《つづく》





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