夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

改めて、 『長崎そして雲仙』に訪れる前には・・♪

2009-02-10 16:08:51 | 旅のあれこれ
私達夫婦の共通趣味であるので、結婚してまもない頃から、
日本の各地を訪れてきている。

私は定年退職後、直ちに年金生活に入り、5年生となっている。
こうした中で、退職後まもない時、家内の父が亡くなり、慌しい日々が過ぎた後、
家内の母が独り住まいとなったので、
私達は温泉滞在旅行などに誘い、年に数度は3人で旅行したりしている。

そして、家内の母は、
死ぬまで一度はXXに行って観たいわ、
と家内に云ったりして、北海道に7泊8日、沖縄に8泊9日などの観光めぐりの旅も、
私達3人は旅行を重ねている。


今回、たまたま長崎を観たい、ということになり、
私達夫婦は長崎市内のシティホテルに4泊して、長崎の市内観光をした後、
付近にある温泉を探した結果、雲仙の観光ホテルに4泊としたのである。

私は8泊9日の旅は、日中の時はどのように周遊しょうかしら、
と明日より旅立つので、ここ数週間を思案したのである。

もとより家内と家内の母が観たい婦人好みの観光先とは、
少なからず私は男性であり、相違があるので、
こうした3人の旅先の日中の殆どは、独りで私は歩き廻ってきたのである。


このような思いを深めたのは、
退職してまもない時に、作家・城山三郎氏の随筆から学んだのである。
【・・
私は以前から、人生の持ち時間に大差はない、
問題はいかに深く生きるか、であると言ってきた。

深く生きた記憶をどれほど持ったかで、
その人の人生は豊かなものにも、貧しいものにもなる。

深く生きるためにはただ受身なだけでなく、
あえて挑むとか、打って出ることも肝要。

まずは会社からも家族からも離れて、一人の時間を作ること。
そこで何かをしてみることが、深い生き方への第一歩となるに違いない。
・・】

こうしたことを私は心の中に秘めて、
日常の散策はもとより、旅先でも歩いているのである。


私の今回の長崎の4日間に於いては、
到着した翌日の最初の一日には、
やはり原爆で被災された長崎を
心の中にあったことを再確認するために、『長崎原爆資料館』を訪れ、
そして亡き永井隆氏に敬意を秘めて、『永井隆 記念館』で黙祷した後、
『長崎歴史文化博物館』に寄り、鎖国時代の海外との交流した歴史、文化を学ぶ予定である。

あとの一日は、長崎の外海(そとめ)地域にある、
『出津文化村』、『遠藤周作文学館』を訪ね、キリシタンの歴史を少しと
敬愛した遠藤周作氏に思いを寄せる日となる。

その後の一日は、滞在しているホテルの付近の『グラバー園』、
『大浦天主堂』、『祈念坂』などを散策する。


このような日程を思いついたのであるが、
天上の気候の神々の采配に寄り、
どのように天気は移り変わりで、日程が変わるか予測できないが、
いずれにしても坂道を登ったり、降りたりすることは多い、と思ったりしている。

以前、家内と2人だけの旅で、『大浦天主堂』を訪れた後、
霧雨が降る中、『祈念坂』を下りた時、
『風情があり・・情感もある・・』、
と私は家内に絶賛したのであるが、
果たして今回の旅は・・と思い馳せたりしているのである。

そして、旅先でも夜のひととき読書をするので、
遠藤周作氏のどの作品を再読するか、持参する本を迷ったりしている・・。


雲仙に関しては、私は未知の世界であるが、
島原市の街並みの湧き水を眺めたりする予定だけで、
あとは雲仙の温泉地を散策したり、露天風呂で心身満喫し、
この間に読書ができれば、これ以上の贅沢はないと思ったりしているのである。


尚、この旅行の期間(11日~19日)は、
原則として、私は投稿は中止させて頂きますので、ご了承をお願い致します。




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ふたたび、作家・遠藤周作に思いを寄せ・・。

2009-02-10 09:02:04 | 真摯に『文学』を思考する時
私は年金生活の5年生の64歳の身であるが、
ここ1週間ばかり、平成8年(1996年)に亡くなわれた作家・遠藤周作氏のことを思索していた。

私は明日より、長崎・雲仙に8泊9日で家内と家内の母と共に3人で訪れるので、
旅先のひとときは独りで散策するので、
どの場所を観ようか、ここ三週間思いめぐらしていたのである。

こうした中で、長崎の外海(そとめ)地域に、『遠藤周作文学館』があると知り、
訪ねてみようかしら、と思ったりしたのである。


私は東京オリンピックの開催された時、
大学を中退し、映画・文学青年の真似事をしていた。

高校時代より読書に熱中し、なかでも小説に魅せられたひとりである。
なかでも新潮社、岩波の文庫本などを買い求め、乱読したりした。
そして、中央公論社が日本文学の全集を発刊され、
私は熱愛しながら、読んでいたのである。

この頃に私は、遠藤周作氏の作品を読み、殆どの作品を愛読し、
そして昭和41年(1966年)に新潮社より純文学書き下ろし作品のひとつとして、
『沈黙』を読み、
感銘を受けながら、作家に心酔していたのである。

この後、私は数年後に、サラリーマンの身となったが、
ときおり本屋で遠藤周作氏の新たな本を見かけると、
買い求めたりしていたのである。

一昨日、私は奥の部屋にある本棚から、
一冊の雑誌を見つけ、懐かしげに再読をし始めたのである。

別冊新評『遠藤周作の世界』(新評社)と題された季刊雑誌で、
’73 WINTERと明示され、昭和48年12月に発売された本である。

そして、私は少しづつ懐かしげに読んでいる。



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