夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『手取り20万円の年金で夫婦の老後は大丈夫か?』、年金生活11年生の私は微苦笑して・・。

2015-08-27 10:10:43 | ささやかな古稀からの思い
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我家は家内とたった2人だけの家庭であり、
そして雑木の多い小庭の中で、築後36年の古ぼけた一軒屋に住んでいる。

私は過ぎし昨年の9月の誕生日を迎え、古希と称される70歳となり、
家内は昨年の12月に65歳の高齢者入門となったりした。

そしてお互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。
                  
過ぎし年の2004年(平成16年)の秋に定年退職後、多々の理由で年金生活を始め、
早や11年生となっている。
          
        
昨夜、毎日のように愛読している総合ビジネス情報サイトの【ダイヤモンド・オンライン】を
見たりしていた中で、『マネー・金融』コーナーに於いて、
『40代から備える老後のお金クライシス!』特集コーナーがあり、
ファイナンシャルプランナーの第一人者の深田晶恵さんが、連載の寄稿文が掲載されている。

たまたま私が精読したは、第24回で【手取り20万円の年金で夫婦の老後は大丈夫か?】と題され、
2015年8月26日に配信された記事であった。

今回のメイン読者である40~50代の方に、将来の年金生活についてどう考えているだろうか、
というテーマで、具体的に年金額、そして生活をされている方たちの実態を、
やさしく簡潔に明記されていた。

或いは30代、40代の方が、私たち年金生活をしている人に対して思いも掲載され、
改めて多々教示されたりした。

無断であるが、この記事を要約させて頂く。
          
《・・
◎年金生活者の家計の赤字額はさらに拡大している!

先日、総務省が行っている家計調査の2014年版が発表になった。
家計の収入と支出を通じて個人消費を捉えることができる統計で、平均値とはいえ、参考になる資料だ。

このうち、私が必ず目を通すようにしているのは「高齢者の家計収支」の調査結果だ。
年金生活者向けの家計簿を毎年作っていることから、高齢者の家計の変化は知っておきたいし、
40~50代の人に「年金生活」をイメージしてもらうときの参考にもなる。

私は、「平均消費性向の推移」を見て、「消費支出は年々増加し、
2011年から消費性向が右肩上がりなのは、お金を使うのが好きな団塊の世代が
“高齢無職世帯”になったからだろうか」などと考えた。

「平均消費性向とは、可処分所得(手取り収入)に対する消費支出の割合」と説明があった。
つまり、100%を超えた部分は「収支赤字」で、その分は貯蓄等を取り崩して生活をしている。

消費性向が示すように年金生活者の家計収支は毎年拡大している。

夫が65歳以上の無職の高齢者夫婦の家計収支の推移である。
収支結果は、2014年の最新データでは赤字額は前年よりさらに5万円増え、
年間「マイナス74万円」にもなる。

赤字がどんどん増える原因を知りたく、過去10年分の数字を並べてみた結果、
最も影響が大きかったのは年金収入の減少だ。
支給額は10年前に比べて約10%減っている。

意外だったのは、消費支出は10年間ほぼ横ばいであったこと。
年金収入が減り続けても、暮らしぶりはそう簡単に変わらない、変えられないということだろうか。
          

◎昔も今もこれからも、老後資金作りは必須!

何年か前に出版した30代向けのマネー本の中で、
「いまの高齢者も年金だけでは暮らしていない! 
昔もいまも、そしてこれからも老後資金作りは必要」と書いたら、
30代の読者から「いまのお年寄りは年金だけで暮らしているわけでないのですね。びっくりしました」
といった反響が多かった。

就職氷河期に苦労して社会人になり、
やっと入った会社でも給料は低く抑えられている「非バブル世代」の30代は、
『年金制度は自分たちが老後を迎える頃には、破綻しているかもしれないが(それも極端な考えだけれど)、
自分の祖父母または両親にあたる今の高齢者は「有り余るほどの年金をもらっている」』と思っているようだ。

ゆとりのありそうな生活ぶりを見て、そのように感じるのだろう。
しかし、今の高齢者がゆとりのある生活ができるのは、
有り余る年金収入があるからなのではなく、老後資金を貯めてきたからである。


或いは40~50代のみなさんは、将来の年金生活についてどう考えているだろうか。
「何とかなる」と思いがちのバブル世代は、
年金だけで暮らせるのか、暮らせないのか、などといったことを深く考えたことがない人が多いと思う。

そもそも日本の年金制度は、現役時代の収入を100%保障する制度設計ではない。
2人分の年金収入がある共働き夫婦など例外はあるが、
今も昔も原則として「年金だけでは暮らせない」のである。
今の収入は、60歳を境に大きく下がることを肝に銘じておこう。

これらのことを認識するのは早ければ早いほどいい。
お金を貯める際に最大のモチベーションになるのは、“危機感”だ。
老後資金作りに着手するには、「えっ、自分のもらえる年金ってこれだけ?」
といった具体的な危機感が必要なのかもしれない。
          

◎手取り月20万円の年金で夫婦ふたりが暮らせるか?

定年まで40年近く会社員を続けてきた男性の場合、
年金収入は基礎年金も含めて年180万~240万円が目安となる。
会社員の年金額は、年金加入期間と平均給与をもとに決まるため、人によって金額は大きく異なる。
だから「自分の場合」を知ることが重要になる。

「厚生年金が120万円、基礎年金が約80万円
(実際には今年の金額は約78万円だが、ここではざっくりと80万円とする)、
合計年200万円の年金収入」をモデルケースとしてみよう。
これは会社員だった夫がもらえる分。

専業主婦の妻の分は、「基礎年金+α(正社員で働いた期間があればそれに応じた厚生年金分)」なので
年80万円+αとなる。

この夫婦が二人とも年金をもらえるようになると、世帯の年金収入は、280万円+αとなる。

年280万円、1ヵ月あたり約23万円。
税金や社会保険料もかかるので、実際に使えるお金は20万円程度である。
          

夫婦のどちらかが亡くなると、年金収入はぐっと減る。
夫に先立たれた妻の年金額は、夫の遺族厚生年金90万円+自分の基礎年金80万円で
年170万円(月約14万円)。

妻が先に亡くなった場合、妻の遺族年金はないので、
夫は自分の年金の200万円(月17万円弱)だけの収入となる。

男性は希望もこめて「先に死ぬのは自分」と考えるだろう。
確かに夫が先に死亡するケースのほうが多いのは事実だが、妻に先立たれる可能性はゼロではない。

リタイア直後に妻を病気で亡くしたという男性の相談を受けたことがあるが、
「ひとり分の年金で暮らしていくのは大変。

これまで食事作りも含めて家事を一切やってこなかったけれど、
外食ばかりしているとお金が足りなくなるから、自炊をするようになりました。
60の手習いってやつですよ」
とニコニコしながら、支出状況をまとめたシート見せてくれた。

この方は、早い段階で収支状況を把握し“危機感”を持ったため、
家事を覚えて家計のやりくりをする対策を取ることができた良い例だが、
対策を取れずにあっという間に老後のための蓄えを使い切ってしまう人も少なくない。

貯蓄が大きく減った頃に病気や介護で支出が増えると、
本人も相当つらいし、子どもなど家族にも負担が発生することになる。

このように老後の生活は、年金だけで何とかなると思ってはいけない。・・》
          

私は民間会社のこの当時は大手企業に何とかし中途入社できたのは、1970年(昭和45年)の春であり、
まもなく分離独立した会社が設立され、私は転属させられて、
この中小業の会社に35年近く奮戦し、2004年(平成16年)の秋に定年退職した身である。

そして最後の5年半はリストラ烈風の中、あえなく出向となり、やがて出向先で定年を迎えた。

日本は長年、大手企業数は1%で、中小企業数は99%の実態の中で、
大手企業と中小企業の企業間格差について『7・5・3』があり、
大手企業に対し中小企業は、月給が7割、賞与5割、退職金は3割、と一般的にそれぐらいの差がある、
と伝えられきた・・。

私は中小業の会社に勤めて、この間に幾たびのリストラの中、
何とか障害レースを乗り越えて、定年を迎えることができたので、敗残者のようなサラリーマン時代を過ごした。

このように私のつたないサラリーマン時代であり、もとより一流大学を卒業され、大企業、中央官庁などに
38年前後を邁進し栄達されたエリートとは、遥かに遠い存在である。


このように悪戦苦闘の多い中で、敗残者のような状況であったので、
せめて残された人生は、多少なりとも自在に過ごしたく、その直後から年金生活を始めた・・。
                    

そして60代の10年間の年金生活を過ごして、
昨年の9月に古稀と称される70歳となり、何とか70代の入門が許されたひとりとなっている。

ときおり60代の10年間の年金生活を振り返る時は、
ここ7年前の頃から、世の中の数多く60代の諸兄諸姉は、人生の苦楽を重ねた後、何かと安堵しながら、
セカンド・ライフに於いて、身も心も溌剌と過ごせる人生の黄金時代と称せられるゴールデン・イヤーズの中、
知人、友人から何かと嬉しい、楽しげな便りを数多く受けたりしてきた・・。

そして私も過ぎ去った60代の年金生活の10年間の日々は、私の人生の中で何より安楽な時代、
と思い重ねたりして享受してきた・・。

こうした中で、セカンドライフの三種の神器と問われれば、
やはり『生きがい』、『健康』、そして『お金』と思いながら、確信を深めたりしている。
                    
私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅みに住み、
私たち夫婦はお互いの趣味を尊重して過ごしている。
          
『生きがい』は、何よりの最優先課題である。

過ぎし年の1989年(平成元年)の頃に、評論家・樋口恵子さんが、
定年後に家でゴロゴロしていて、地域活動なとで忙しい妻に、まとわりつく夫の社会風潮を憂い。
掃いてもへばり付いてくる状態をたとえて、『濡れ落ち葉』と的言された。

或いは過ぎし年の2007年(平成19年)1月下旬の頃、私は読売新聞の新刊本の広告を偶然に見て、
小川有里さんの著作の『定年オヤジのしつけ方』(講談社 定価1470円)の広告記事は、
定年直後の男性の一部の人達にとっては、この世で最も恐い本のひとつ、と確信を深めながら、
微苦笑したことがあったりした。

《・・ああ、うっとうしい! 毎日家にいる夫。
   家庭内2007年問題を解決する痛快エッセイ!

   「定年迷子」をかかえた妻たちよ。 今立ち上がれ!

【定年オヤジの特徴!】
①テレビがお友達
②お昼は作ってくれるものと思っている
③毎日、ごろごろ居間にいる ・・》

このように綴られていて、定年後の迷子のような心が定まらない男性を正鵠に把握していると思い、
微笑んだり、苦笑したりしてきた。

セカンドライフを過ごされる男性は、それぞれの趣味を深めて過ごされれば、
目に輝きがあり、溌剌と過ごしている方が多い。

そして不幸にも、たとえ最愛の妻に先立たれて、おひとりさまになっても『生きがい』があれば、
その後の人生も溌剌と生きられる、と私は思ったりしている。
                                       
『健康』
私は現役サラリーマンの当時、懇親会でOBの先輩から、
定年後の生活で、病気に遭遇して病院に医療費を支払うか、
好きな趣味でお金を使うか、天と地の差だからねぇ、と教示して下さったりした。

私たち夫婦は幸いにも、大病に遭遇せずに過ごせてきた。
そしてお互いに歯の老化で、幾たびか歯科医院で治療を受けたりしたが、
こればかりは齢に勝てない、と程々の治療を支払い、税務署より医療費の控除を少し受けたりしてきた。
          

『お金』
私は定年退職する数年前の頃、経済にも疎(うと)く、
信愛している経済ジャーナリストの荻原博子さんなどの数多く著名人の寄稿文を読んだりした。

こうした中で、デフレ経済の蔓延している中、公的年金を受け取りながら堅実に年金生活をし、
預貯金が3000万円あれば、少しづつ取り崩して生活すれば、少しはゆとりのある年金生活ができる、
と学んだりした。

そして世の中の多く人たちから、人生の3大支出は教育資金、住宅資金、老後資金と教示されたが、
私たち夫婦は無念ながら子供に恵まれなく、「教育資金」は不要となったので、
少しばかり多めの預貯金ができ、定年した直後から年金生活を開始ができたのも確かなことである。

しかしながら我が家は乗用車、スマホも所有できず、家内が遅ればせながら携帯電話を半年前に覚え、
時代遅れの国民となっている。
まして海外旅行は、英語を思いだすように単語を並べる程度しか言えない私は、遠い異国の世界である。

更に世界の有数なクルーズ航路、別荘、ヨットなどは、遥かに遠い彼方のことであり、
せめてと思いながら国内旅行をして、各地の四季折々の旅路を幾たびか遊学している。
          

このように年金生活を過ごしているが、『生きがい』、『健康』、そして『お金』と思いながら、
年金生活を享受している。

そして今後、大病、やがて介護を恐れて、私は自宅の周辺3キロぐらいの範囲にある
遊歩道、小公園など季節のうつろう情景を眺めて、ひたすら歩いたりしている。


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