夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

猛暑の中、老ボーイの70歳の私でも、家内のボディガード兼お供として、微苦笑して・・。

2015-08-03 15:59:29 | ささやかな古稀からの思い
私の住む東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅の地域は、
ここ4日連続の猛暑日を迎えて、何かと暑さに苦手な私は、戸惑っている。

そして空を見上げたりして、天上の気候の神々は、どうしてこのような采配をするょ、
と何かと熱中症に恐れている私は呟いたのは、朝食後のひとときであった。
          


昨夜、夕食を頂いた後、やがて茶坊主の私は家内用のコーヒーを淹れて、
居間の食卓テーブルの片隅に置いた。

『明日、駅前の歯医者さんに行く日ですから・・』
と家内は私に微笑みながら言ったりした。

『XXちゃんさぁ・・解っていますょ・・確か予約は11時と記憶していますょ』
と私は笑いながら応(おう)じたりした。
 

家内は幾たびか歯の治療を自宅周辺の歯科医院に受けたりしてきたが、
私は妹から、9年前の頃に小田急線の『喜多見』駅前の歯科医院が良いみたい、と聞いたりしたので、
これ以来、私の歯の老化を含めて、この『喜多見』駅前の歯科医院で私たち夫婦は、治療を受けたりしてきた・・。

そして利便性のある路線バスを利用すれば、我が家より10分前後で到着するが、
最短距離として野川の遊歩道を歩けば、20分前後を歩けば到着するし、
何よりもこの遊歩道の片側は、細長い小公園が帯のように続き、四季折々の情景が見られるので、
私たち夫婦はこのコースを愛用してきた。

難点といえば平日などは、人影も少ない時があるので、
家内が出かける時は、私がボディガード、お供として、共に歩いたりしてきた。
             
                     
10時過ぎに私たちは早めに自宅を出て、まもなく野川の遊歩道を歩き、『喜多見』駅前を目指して歩いたりした。
       
家内は白いブラウスとスカートで、おしゃれなウォーキング・シューズを履き、日傘を差して歩いたりした。

一歩遅れた私は、夏用のストレッチパンズの長ズボン、半袖のスポーツシャツ、
そしてウォーキング・シューズとなり、夏用の帽子を深めにかぶり、颯爽と歩いたりした。

こうした中で、紳士用の小物入れのA4サイズのショルダー式バックを斜め掛けをし、
バックから扇子〈せんす〉を取り出して、扇〈あお〉ぎながら歩いたりした。

陽射しは燦々と照らす遊歩道を歩けば、まもなく私は汗が流れて、
少し高価な半袖のスポーツシャツは汗まみれとなり、苦笑したりした・・。
          

この後も遊歩道を歩けば、道端に植えている向日葵(ひまわり)の花も、
猛暑と水不足の為か、元気なくうなだれて折り、
『可哀想に・・』
と家内は呟くように私に言ったりした・・。

私の住む地域は、真夏の今の時節は、30度ぐらいの熱さが続く中、数日ぐらい猛暑と処される35度もあるが、
ここ連続して猛暑日が続くは、私が記憶する限り初めてである。
          

『今年の夏は異常に暑いからねぇ・・向日葵(ひまわり)だってねぇ・・』
と私は家内に言ったりした。


       
私は2004年(平成16年)の秋、ある民間会社に35年近く勤めて定年退職後、
多々の理由で年金生活を始め、早や11年目となり70歳の身であり、
家内は私より5歳若く65歳となっている。

私たち夫婦は38年寝食を共にしてきた結婚生活の中で、幾重かの人生の荒波を乗り越えてきたが、
ここ10年の年金生活は安楽の日々を過ごしてきた。

こうした中で私たち夫婦の年金生活を、ご近所の方の奥様たちが見かけて、
あなたたちはお若いわ、と社交辞令のお世辞を頂くこともある。
          
私たち夫婦は、子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
長き結婚生活の中に於いて、最大の誤算となっている。

私は何かと母の遺伝を受けたらしく男の癖におしゃべりなので、
家内と結婚前に交際していた時から、
私は家内に対して、XXちゃん付けで呼んだりしている。

そして私たち夫婦は語り合うことが多く、旅先の宿泊の食事処で、会話のないご夫婦を見かけると、
私は幾たびか驚いたりしてきた。

そして世の中の多く人たちから、人生の3大支出は教育資金、住宅資金、老後資金と言われたりしているが、
たまたま我が家は子供の「教育資金」は不要となったので、
定年した直後から年金生活を開始できたことも事実である。
       
もとより子供がいれば、圧倒的に育てる喜びもあるし、子供の笑顔に何よりも癒(いや)されるし、
ときには苦渋することもあると、知人たちから教えられてきたが、
無念ながらこうしたことの体験は、私たち夫婦は欠落している。
          
そして果たしていつの日まで、情愛さえも子供にも頼ることができない私たち夫婦は、
ささやかな日々が続くのだろうか、と私はよぎることもある。
          
                 
やがて私たち夫婦は駅前で別れて、私は駅前のスーパーに寄ったりした。
そして冷凍商品のコーナーを見て回りながら、汗まみれの身体の熱気を冷気の中で、冷やした後、
洗面所で顔を洗い、身支度を直した後、私は駅前の片隅にあるコーヒーショップの『ドトール』に行った。

そして私はアイスコーヒーを飲みながら、持参した新書本を読み、家内を待機した。

まもなく家内と合流した後、『帰りはバスで帰ろうょ』と私は家内に提案して、
やがて私たち夫婦は、路線バスに乗車して、車内の冷気に享受した。

私は30数度以上の熱さの時は、やはり熱中症で救急車にお世話になることは避けたく、
熱い中を遊歩道を歩いて帰宅することは断念して、私たち夫婦は路線バスに甘えたであった。
こうしたことは老ボーイの私でも、高齢者夫婦の保身と思ったりしている。

やがて我が家の近くにあるバス停のひとつ前に下車して、最寄のスーパーに寄り、
私たち夫婦は買物した後、私は両手にレジ袋を提げて、家内のお供のように歩いて、帰宅した。
          

そして外気を取り入れながら、エアコンの冷気を作動させて、
やがて30分後に居間の気温は、28度のいつものような体制となったりした。

そして『暑い夏は、やはり我が家が一番だよねぇ・・』
と私は家内に言ったりした。

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コメント (2)
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