夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『おひとりさま、連休どうする』と記事を読み、ときおり『おひとりさま』になる私は、微笑返し・・。

2016-04-28 15:48:06 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の71歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
そして雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

こうした中で、我が家の両親は、無念ながら家内の母だけとなり、我が家から遠い地で独り住まいをしている。

そして家内の母は自身の身の周りは出来ても、長女の家内は季節の変わるたびに、
大掃除、季節ごとの室内のカーテン、布団、暖冷房器具、衣服、庭の手入れなどで、
7泊8日前後で母宅に泊りがけで行っているのが、ここ11年の恒例のようになっていた。

やがて昨年の5月下旬より、家内の母は膝(ひざ)、腰も悪化して、大学病院に入院した後、
リハビリで近くの病院に行ったりしている。

そして家内と家内の妹は交互に、家内の母宅に宿泊して、家内の母の食事、洗濯、掃除、
或いは通院の付き添いなどしているので、必然的に多くなっている。

こうした関係で、ときおり私は我が家で独りぼっちの『おひとりさま』の生活を過ごしている・・。
                 

昨夜から雨が降り、本日は買物と散策は中止し、買い求めた本を読み、
先程、ネットでニュースを見たりしていると、
【おひとりさま、連休どうする】と見出し記事を見て、私は好奇心に負けて、読んだりしてしまった・・。

この記事は『京都新聞』が4月28日に配信して公開して下さった記事のひとつであり、
無断ながら転載させて頂く。

《・・未婚や配偶者との離別・死別などを理由に、独身のまま年を重ねる人が増えています。

「おひとりさま」を対象にしたレジャーも多く、
今では「一人参加限定パッケージツアー」や「一人カラオケ」、「一人焼き肉」もすっかり定着しました。

さて、今週末から始まるゴールデンウイーク。
「おひとりさま」で過ごす独身の人たちに、連休の楽しみ方を尋ねました。
                 

■趣味に没頭、つながりはネット

「待ちに待ったゴールデンウイーク。
思う存分、趣味に打ち込みます」と話すのは、フリーライター高野俊一さん(53)=京都市中京区。
高野さんの趣味は料理。

離婚してから、料理の楽しさに目覚めたという。
ライター稼業の傍ら、自分の作った料理のレシピをほぼ毎日ブログにアップする。
「バツイチ独身」の「ひとり飯」をうたったブログは、1カ月当たりの平均アクセス数が30万回を超える人気となり、
2014年11月に書籍化された。

「無類の料理好き」を自認するが、やはり平日は仕事に追われて、じっくり料理に取り組めない。
オリジナルレシピを考えても試作ができず、ストレスがたまっている。

連休はそんな自分を解き放ち、料理に没頭できる貴重な時間。
「連休中はどこに行っても、混雑していて疲れる。
むしろ出かけず、家にいる時間を大事に使うのも有用な過ごし方ではないかと思う」
                 

会社員井上雅之さん(39)=下京区=も、趣味の登山にいそしむ。
毎年ゴールデンウイークに「定点観測のように」登るのが、大津市の武奈ケ岳(標高約1214メートル)。
午前7時から登り始め、同11時頃には山頂に着き、夕方までに帰宅するという。
そんな日帰り登山を楽しんでいる。

初夏のこの時期の武奈ケ岳は林道に残雪が見られ、山中にトイレや自動販売機がないためか、家族連れが少ない。
「自然を体いっぱいに感じながら、静かに自分に向き合うことができる。
人に囲まれた日常から離れ、心がデトックス(浄化)されるのを感じます」と話す。
                 

派遣会社員牧野恵子さん(43)=東山区=は、まとまった休みが取れると、アート鑑賞の旅に出る。
この連休は5月2~5日の日程で、東京の三菱一号館美術館(千代田区)など都内複数の美術館やギャラリーをはしごする予定だ。

旅は友人連れではなく、あえて1人を選ぶ。
「その方が、何かと気楽。旅程の変更も自由だし、直前で中止したって誰にも迷惑がかからない。
旅先で知り合った人から新しい情報が聞けたり、予想外の展開になるのが面白いんですよ」
と一人旅の醍醐味(だいごみ)を語る。

心に響く作品に出会った時、感動を共有する相手がいなくて、寂しいと思う場合もあるが、
そんな時はフェイスブックに投稿する。

友人たちが共感の声や現地での展覧会情報を寄せてくれる。
投稿への返信から、たまたま近くに友人が来ていることが分かり、そのまま合流したこともある。
「急なハプニングや新たな仲間との出会いで、旅の内容がどんどん変わっていく。
冒険気分を味わえるのも、一人旅ならではですね」
                   

■単身限定ツアーも充実

1人で行動する「おひとりさま」のニーズに応えようと、
旅行業界も「一人参加限定パッケージツアー」の充実に力を入れる。

近畿日本ツーリストのグループ会社「クラブツーリズム」(東京都新宿区)は、
業界に先駆けて1997年に「一人参加限定パッケージツアー」を発売。
初年度は約2千人が利用した。

その後、右肩上がりに利用者は増え、ツアーの種類も増加。
2014年度には国内・海外合わせて約千コースを実施し、利用者数は約4万2千人に上った。

初年度から一貫して人気なのが、国内の離島巡りや地方の伝統的な祭りを見に行くツアー。
複数の美術館を、バスや電車で効率よく回るツアーも好評だという。

同社広報担当によると、利用者の8割が50~70代で、このうち7割が女性。
旅慣れた人が多いといい、「旅の目的がはっきりしている。
見たいものに集中でき、利用者同士で感動を分け合える点が、人気の理由ではないか」と見ている。
                 

2010年に参入した阪急交通社(大阪市)でも、
地域の祭りや花火大会、離島の自然など内容を特化したツアーが人気。

利用者の大半は50~80代の女性といい、
同社広報部は「夫と死別したり、友人が介護や育児で忙しくて同行者が見つからないケースも。
1人でも積極的に社会と関わり、人生を楽しもうとする人が増えている」と考察している。
 
<メモ>単独世帯は27%

国勢調査によると、50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合を示す「生涯未婚率」は1990年以降に急増。
90年に男性5・5%、女性4・3%だったのに対し、
2010年には男性20・1%、女性10・6%に大幅に増えている。

また、厚生労働省が毎年行う「国民生活基礎調査」では、
世帯人員が1人の「単独世帯」の数が、全世帯数に占める割合が徐々に上昇。
10年に25%を超え、14年には、調査が開始された1953年以降、最多の27・1%となった。・・》
                 

私は年金生活の『毎日は日曜日』の為か、ときおり『おひとりさま』で過ごしても、
家内と共に過ごす平素と余り変わらないが、やはり少しは変化がある。

私は家内より先に、あの世に行くことは漠然としながらも深めているが、
この世の中は、まさかの予期せぬ出来事に遭遇することがあり、
私を残して家内が先き立たつことも考えられるので、
『おひとりさま』の特別演習だ、と自身を叱咤激励して過ごしている。
        
しかしなが平素の私は、家事の全般の料理、掃除、洗濯などは、家内にお願いしていたので、
恥ずかしながら初心者の若葉マークのような身であり、戸惑いながら行っているが、
食事、掃除、洗濯の手抜き簡略などに関しては、
このサイトで幾たびか記載してきたので、今回は省略する。


朝食と昼食は平素と同じであるが、夕食は前菜として冷凍のブロッコリーを電子レンジで少し温めて、
やはりミッカンぽん酢とお醤油をかけて、食べたりしている。

そしてウィスキーの濃い水割りを飲みながら、スーパーでお惣菜売り場で適度に買い求めた品を食べたりしている。
こうした中で、居間にある映画棚から、適度に観たい作品をテレビで、大音量で視聴している。

平素は5日に一回ぐらいアルコール日と自粛しているが、解禁となってしまう。
或いは家内は大音量は苦手であり、留守を言い訳に音楽も映画も程ほどの音量は不可欠だ、
と信愛している私は微笑ながら、鑑賞している。

このように身勝手なふるまいをしている私は、やはり男の癖におしゃべりなので、
話し相手がいなくて寂しいのが本音となっている。
                 

しかしながら、この世の中は、まさかの予期せぬ出来事に遭遇することがあり、
私を残して家内が先き立たれて、常時『おひとりさま』になった時は、
ときおり『おひとりさま』とは、もとより大いに変貌となる。

私は家内と日頃から、子供がいない一代限りの為か、葬儀、お墓のことも何度も話し合ったりしている。
葬儀は兄妹などの親族関係だけの家族葬とした後、お墓は樹木園に埋葬し、
それぞれ好きな落葉樹の下で土に還る、
そして四十九日が過ぎたら、その時の心情でお墓参りをすればよい、とお互いに確認し合っている。
          
私は家内が亡くなった時は、世の中はこのようなこともあるの、
と茫然(ぼうぜん)としながら四十九日を終えて、樹木園に行き、埋葬をすると思われる。

そして家内に先立たれた時、こうした古ぼけた家でも小庭の手入れも含めて維持管理するのは、
苦楽が伴なうので住めないだろう、と私は改めて感じている。

やむなく小庭のある古惚けた一軒屋を処分し、都立の大きな公園が隣接した場所で、
小さな2DKのマンションに転居すると思われる。

そしてスーパーと本屋に徒歩10分前後で行けた上で、
大学総合病院に公共の交通機関の利便性のある場所を選定するだろう。
                                          

この前提として、もとより住まいが狭くなるので、
やむなく本の大半は処分し、500冊前後に厳選した上、
映画作品のDVD、そして音楽のCD、DVDは程々に多いがすべて移動する。

こうした独り身の『おひとりさま』になった時の私の日常生活は、
付近の公園で四季折々の情景を眺めながら散策したり、
スーパーでお惣菜コーナーの売り場で買い求めたり、本屋に寄ったりして、数冊を購入する。

小さな2DKの12畳は居間として、少し大きめのテープルを置き、壁一面に本と映画・音楽の棚で、
テープルにはバソコンを置き、窓辺のバルコニー越しにマンション敷地内の大きな樹木が数多く観え、
食事もこのテーブルを使い、四季折々の常緑樹、落葉樹の情景を眺める。

そして6畳はベットの下には、収納棚に下着と靴下、壁側は衣服棚・・
付近の区立の小公園を散策代わりに、毎日のように歩く。
                                               
                                              
こうした中で、週たった一度だけ定期便のような居酒屋に行き、
中年の仲居さんと談笑し、からかわれながら、純米酒を二合ばかり呑むだろう。

そして私は家内の位牌の代わりに、定期入れに愛用した革のケースに、
家内のスナップを入れて、いつも持ち歩くと思われる。
                 

こうした日常生活を過ごすと思われるが、
私は国内旅行も好きなので、少なくとも年に4回ぐらいは2泊3日前後で、各地を訪れるだろう。

劇作家のチェーホフの遺(のこ)された、
《・・男と交際しない女は次第に色褪せる、女と交際しない男は阿呆になる・・》
と人生の哲学のような名言は、
どうしたらよいの、と私は考えたりするだろう。

やむなく、私は宿泊先の仲居さんで、お酌をして下さる方たちと、
やさしくふるまいながら語りあうと想像される・・。

そして、その夜は枕元に革ケースを置いて、
人生はいつまで続くの・・、と天上の人となった家内に呟(つぶや)きながら、眠るだろう。
                                          

私たち夫婦は幸運に大病せずに今日に至り、そして安楽な日々を甘味しているが、
こればかりは幾数十年継続できないので、このような私の方が実質『おひとりさま』になってしまった時を、
小心者の私は思いめぐらす時がある。

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コメント (2)
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