先程、ときおり愛読している朝日新聞社系の基幹サイト【AERA dot.(ドット)】を見ている中、
【 日野原重明さんが在りし日に語った「健康法3つの基本」 】と見出しを見てしまった。
私は日野原重明さんに関しては、遅ればせながら20数年前より新聞、雑誌などで知り、
瞬時に敬愛しながら過ごしてきた。
この【評伝】を綴られた編集委員・阿部文彦さんが寄稿した一部を転載させて頂く。
《・・日野原さんには二つの顔があった。
前半生は、人間ドックや緩和ケアを行うホスピスなど、先進的な取り組みを進める医療界のリーダー。
後半生は、いのちと平和の大切さを社会に、そして次の世代に伝える活動に精力を傾けた。
その原点は10歳の時。
母が尿毒症で倒れて意識不明になり、「死のおそれ」を胸に刻み、医師の道を志した。
1970年には、「よど号」ハイジャック事件にあい、死を覚悟した。
無事に解放され、「許された第二の人生を人にささげたい」と60歳を前に決意した。
晩年、10歳の子供たちに語りかける「いのちの授業」には特に力を注いだ。
教壇で声を張り上げ、児童と真っ正面から向き合う姿が印象的だった。
聴診器を手渡し、クラスメートの心臓の鼓動を聞かせることも。
「自分も人間は死ぬものなんだと初めて感じた年齢。
いのちの大切さ、その命を守る平和の大切さを伝えたい」と話していた。
牧師だった父からは、イギリスの詩人、ロバート・ブラウニングの
「大きな円を描きなさい。そして、その弧になりなさい」という詩の一節を教えられた。
大きな円の弧になれば、だれかがその弧を伸ばし、いつか大きな円ができる。
死に際も持論通り、「ありがとう」を繰り返し、有終の美を飾った。
大きな円で、人々を勇気づけた一生だった。・・》
私は無力な年金生活の72歳の身であるが、今回の『日野原重明さんが在りし日に語った「健康法3つの基本」』、
せめてながら私は日野原重明さんの「健康法3つの基本」を遅ればせながら学ぼう、と思い記事を精読した。
この記事の原文は、近藤雅人 メディカル朝日編集長(当時)が、日野原重明さんにインタビューされて、
2007年11月号「メディカル朝日」に掲載されたものであり、
関連のネット【AERA dot.】に2017年7年19日に配信され、無断であるが前半の大半を転載させて頂く。
《・・18日に呼吸不全で亡くなった聖路加国際病院名誉院長の日野原重明さん。105歳だった。
ベストセラーとなった自著『生きかた上手』をはじめ、これまで多くの言葉を残してきた。
医療従事者向けの医療誌「メディカル朝日」では、日野原さんが96歳だった2007年にインタビュー記事を掲載。
ボランティア活動に関する事項を中心に、健康とはかくあるべきか、日常診察のヒントなど、幅広く語っていた。
――高齢社会のスーパースターでいらっしゃる。お元気の秘訣は?
日野原重明さん
昨夜寝たのが午前1 時半。今朝は5時半に起きたが、体はなんともない。
日中は、会議や講演、取材の予定が詰まっていて、合間を縫って診察に回る。
さっきは亡くなられた患者さんを看取ったばかり。こんな感じで今日もまた、夜8時頃まで仕事がある。
旅行にもよく出かけています。
国内の学会や会合のほか、ユニセフの大使をやっているので、海外にもよく行く。
来週からスペイン、来月は韓国、来春に台湾。
そうそう来年の7月には、ブラジル新老人の会を起こすために、ブラジルに出かけることになっています。楽しみです。
僕の健康法の基本は、睡眠と食事と運動。
10年ほど前から、うつ伏せ寝を実行しています。
枕を三つ用意して、頭部と、胸と胴の間におき、その上に体ごと乗っかる。
そして、もう一つの枕を膝の間にはさむ。
こうすると50数えるうちに、もう眠り込んでいる。
うつ伏せ寝は、寝付きが良く、睡眠も深いので、毎日4時間くらいの睡眠で大丈夫。
しかも、呼吸が腹式になるから、肺活量が増える、喘息や痰の多い人は、痰が出やすくなるなど、いいことづくめ。
ぜひ、皆さんにも勧めたい。
食事は1日1300キロカロリーと決め、夜だけご飯を食べます。
肉を1日おきに80グラムくらいずつ食べる。野菜はお皿いっぱいたっぷりと。
米国の実験で明らかにされているんですが、飽食のマウスよりも、ハングリーなマウスのほうが長生きする。
ローカロリーこそ長寿の秘訣というのが、最近のアメリカの知見なんですが、僕はそれをかなり前から実践している。
運動は歩くのが基本です。
僕は今でもエスカレーターに乗らない。階段を登る。空港の動く歩道にも乗らない。
隣を早足で歩く。乗っている人を追い越した時には言いようのない達成感がわき上がってくる。
こういうのを大事にしていると、次第に体を動かすのが楽しくなってきます。
――健康に不安を抱いている患者さんには、どのように接していますか。
日野原重明さん
人間というのは、もともと病気を持っている存在。
生まれながらにして遺伝子に老化が組み込まれていて、動脈硬化や糖尿病など、いろんな病気の遺伝子を持っている。
だから、全くの健康人なんていない。大事なのは「健康感」を持つことです。
健康とは、朝起きた時に「ああ爽やかな日だな。今日はどんなことができるかな。
そういえば、孫が帰ってくるな。これは楽しみだ・・・」などと、生きている幸せを感じ取っている状態を言う。
こういう健康感を持っていれば、その人はもう健康なんです。
たとえリウマチがあったって、薬を飲めば普通に近い生活ができる、
糖尿病や高血圧があったって、薬さえ飲んでいれば仕事ができる、
こんなふうに日常生活に支障がなければ、それはもう健康なんですよ。
ところが、患者さんの中には、あれこれと不安を抱く人がいる。
ドックで調べてなんの問題もないにもかかわらず、調子がすぐれないから、もっと調べてほしいと言う。
せっかくお金を出したんだから、病気を見つけてほしい・・・とか。
いわば、健康感とは正反対の「不健康感」を持っている。
こんな患者さんには、「もともと人間は病気の遺伝子を持っているんだから、
精密機械のように完璧な体で生きていくことはできない」と話します。
発想を転換させることが大事なんです。
お金を儲けている人は、もっともっとお金を儲けたいから、いつまでたっても満足感がない。
でも、お金があまりない人は、ささやかなことにも幸福を感じる。
それと同じで、完璧な健康を求め始めると、不健康感を抱くばかり。
いつまでたっても健康にはなれません。
――心配症の患者さんも多いと思います。
日野原重明さん
健康を感じるには、運動がいちばんです。
私たちは運動をしている間は、ストレスなんか感じない。
烏は飛ぶのをやめると落ちてしまう。だから鳥にとって飛ぶことはストレスではない。
人間の場合は、歩くことですよ。
歩いていれば病気の心配なんかしない。まずは歩きなさい、と勧めます。
それからストレスには、いいストレスと悪いストレスがあって、
悪いストレスは胃潰瘍になったりするけれど、いいストレスは病気にはならない。
寒稽古や寒中水泳をしても、風邪は引きません。
積極的に生きでさえいれば、人間は健康を保つことができる。
そういうふうにできあがっているんですよ。
「ポジティブに生きることこそ、健康への近道」ということを分かってほしい。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
私は記事を読み終わった後、若輩の72歳の私は多々学び、恐れ入りました、と呟(つぶや)いたりした・・。
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の72歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
そして雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。
そして私たち夫婦は、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。
こうした中、私たち夫婦は、幸運にも大病に遭遇しないで、今日に至っている。
しかしながら、この間、私は日本人の平均寿命は、食生活の改善や医療の進歩などで延び続け、
おととしの平成27年には、男性が80.79歳、女性が87.05歳と私は学んだりした。
そして介護の必要がなく、健康的に生活できる「健康寿命」も、
平成25年の時点の推計で、男性が平均で71.19歳、女性が74.21歳と知ったりした。
こうした中、『健康寿命』と『平均寿命』の間は、多くの御方が介護を要する期間であり、
誰しも人生の晩年期の難題と思い深めたりしている。
私は年金生活を始めた時から、自主的に平素の買物専任者となり、
家内から依頼された品を求めて、私は独りで歩いて7分前後にある最寄のスーパー2店か、
或いは最寄駅まで15分前後歩いて、数多くスーパー、専門店で買い求めたりしている。
この後、自宅の付近3キロ範囲にある遊歩道、小公園などを歩いたりしている。
もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
私はひたすら歩くこと、睡眠、程ほどの食事が、セカンドライフ健康体と信愛して、年金生活を過ごしている。
このように年金生活を過ごしているが、
恐れ多くも日本の歴代天皇が継承してきた三種の神器と称せられる鏡・剣・玉があるが、
平民で無力な私は、『生きがい』、次に『健康』、そして程ほど『お金』が、
私の年金生活の三種の神器かしら、と思いながら過ごしてきている。
たとえ不幸にして、入院生活が余儀されても、『生きがい』を失くしたら、心は終末期と思ったりしている。
そして年金生活は現役サラリーマン時代は悪戦苦闘が多かったが、
何かとプラス思考の私は、予測した以上に安楽な生活を過ごしている。
今回、日野原重明さんがご逝去され、私は日野原重明さんの書物から遺(の)こされた名言のひとつ、
「老いとは衰弱ではなく、成熟するものだ」をかみしめたりしている。
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