過ぎ去り日9月の中旬を過ぎた頃から北海道の大雪山の山麓が早くも色づき始めたり、
或いは日本で一番紅葉が遅いと称されている房総半島の中央部にある亀山湖の周囲を
過ぎ去る9年前の11月の月末に旅してきた私は、
日本の各地であまたの落葉樹の葉は、朱色、紅色、黄色などに多彩に染める錦繍(きんしゅう)の情景に、
齢ばかり重ねてきた私でも魅了されてきた・・。
私は東京郊外の世田谷区と狛江市の隣接した調布市の片隅み住む年金生活の69歳の身であるが、
私の住む地域に於いては、毎年11月3日の『文化の日』の頃から、あまたの落葉樹の葉は多彩に染めはじめ、
23日の『勤労感謝の日』の頃になると、周囲一帯までは朱色、紅色、黄色などに染めら錦繍(きんしゅう)の情景となる。
やがて数多くの葉が舞い散る中で公孫樹(イチョウ)の黄色い葉が彩(いろど)りを見せ、
そして周囲に黄色い絨毯を重なるようになるのが、12月の『師走(しわす)』の初旬となっている。
こうした中で、日本の各地の名所、旧跡などで、美麗な錦繍(きんしゅう)の情景が、
テレビで放送されたりし、ネットのブログなどで公開される方を拝見したりすると、
私も過ぎ去りし日々に旅先で観た光景も重なり、確かに綺麗な情景だ、と思ったりしている。
日本の古来より、幾数1000年の時の流れの中で、常緑樹、落葉樹の山や森、そして里に恵まれた中、
人々はそれぞれ育(はぐく)み、生活を営(いとな)んできた。
やがて室町時代の頃から時の権力者に命じられ中で、作庭師たちは英知とたゆまぬ研鑽で、
日本の各地に四季折々の情景を独創的な形で作庭し、この中の一部が今日の名所、旧跡となっている。
もとより時代を超えた山、森の情景、そして名所、旧跡は突出した情景に、
数多くの人に確固たる美を感じさせる。
このようなことを私は若き日の20代の頃から思ったりしてきた。
私は自宅の小庭に経済力に乏しく、やむなく落葉樹を中核に植えて、
36年ばかり過ぎ、四季折々の情景と共に過ごしてきた。
或いは通勤、散策、買物の時などは最寄りの住宅街の歩道、旧街道、遊歩道などの場所を歩いたり、
ときには小公園、大きな都立公園などを訪れてきた。
こうした中で、過ぎし日の思いが突然に甦(よみが)ったりして、微苦笑したりする。
幼年期に母や叔母に手を引かれて歩いた場所、小学時代の通学の時に歩いた路、
そして下校時にあてどもなく回り道をして歩き廻った道・・。
或いは青年期に失恋して途方にくれて歩いた場所など、
生家に近い私の自宅の周辺を、年金生活の今はひたすら歩くことが多い。
そして日々の生活を過ごしている中、このような近い場所にこんなに美しい状景があったの、
と思いがけない光景にめぐり逢ったりしている。
特にここ10年の私は、名所、旧跡などを訪れるのもよいが、
住まいの近くを歩いたりし、過ぎゆく錦繍(きんしゅう)の情景に心を託(たく)して過ごしている。
こうした根底のひとつには、冬の木立、早春の芽吹き、夏の枝葉を伸ばした下の木陰、
そして葉の染める錦繍の時期、やがて落葉の時期、
季節のうつろいを享受しながら、平素の日常生活を過ごしたりしている。
こうした思いを秘めて私は自宅の周辺3キロ範囲を錦繍(きんしゅう)の時節を迎えた昨今、
高齢者の私でも、ひとつの歌を心の中で唄いながら、歩くことが多い・・。
♪秋の夕日に照る山紅葉(やまもみじ)、
濃(こ)いも薄いも数ある中に、
松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は、
山のふもとの裾模様(すそもよう)。
渓(たに)の流(ながれ)に散り浮く紅葉、
波にゆられて離れて寄って、
赤や黄色の色様々に、
水の上にも織る錦。
【 『紅葉(もみじ)』 作詞・高野辰之、作曲・岡野貞一 文部省唱歌(二年) 】
もとよりこの名歌は、1911(明治44)年の「尋常小学唱歌(二)」にて発表された歌のひとつである。
そして作詞された高野辰之さんは、碓氷峠にある信越本線熊ノ平駅(現在は廃線)から紅葉を眺め、
その美しさに惹かれてこの詞を作ったと、今や伝説となっている。
私も確か小学3年の頃の1953〈昭和29〉年の頃に、
女の先生がオルガンを弾かれて、私たち生徒は導かれて習った記憶が、
ぼんやりとしながらも心の片隅にある歌のひとつとなっている。
今回、余りにも美しい詞なので、作詞された高野辰之さんに私は敬意しながら、
百年以上過ぎ、著作権権利は失効していることもあり、すべての詞を転記させて頂いた。
そしてこのような心情を重ねると、誰しもが日常生活の中で、長年にお住まいの地域が愛(いと)おしく、
過ぎ去り日々に愛惜を重ねたりし、これから到来する時節を迎え、
ささやかな期待を秘めて過ごされていると思われる。
こうした思いから、それぞれの方はお住まいされている地域こそが、
心をより一層深められる、と思い重ねている。
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或いは日本で一番紅葉が遅いと称されている房総半島の中央部にある亀山湖の周囲を
過ぎ去る9年前の11月の月末に旅してきた私は、
日本の各地であまたの落葉樹の葉は、朱色、紅色、黄色などに多彩に染める錦繍(きんしゅう)の情景に、
齢ばかり重ねてきた私でも魅了されてきた・・。
私は東京郊外の世田谷区と狛江市の隣接した調布市の片隅み住む年金生活の69歳の身であるが、
私の住む地域に於いては、毎年11月3日の『文化の日』の頃から、あまたの落葉樹の葉は多彩に染めはじめ、
23日の『勤労感謝の日』の頃になると、周囲一帯までは朱色、紅色、黄色などに染めら錦繍(きんしゅう)の情景となる。
やがて数多くの葉が舞い散る中で公孫樹(イチョウ)の黄色い葉が彩(いろど)りを見せ、
そして周囲に黄色い絨毯を重なるようになるのが、12月の『師走(しわす)』の初旬となっている。
こうした中で、日本の各地の名所、旧跡などで、美麗な錦繍(きんしゅう)の情景が、
テレビで放送されたりし、ネットのブログなどで公開される方を拝見したりすると、
私も過ぎ去りし日々に旅先で観た光景も重なり、確かに綺麗な情景だ、と思ったりしている。
日本の古来より、幾数1000年の時の流れの中で、常緑樹、落葉樹の山や森、そして里に恵まれた中、
人々はそれぞれ育(はぐく)み、生活を営(いとな)んできた。
やがて室町時代の頃から時の権力者に命じられ中で、作庭師たちは英知とたゆまぬ研鑽で、
日本の各地に四季折々の情景を独創的な形で作庭し、この中の一部が今日の名所、旧跡となっている。
もとより時代を超えた山、森の情景、そして名所、旧跡は突出した情景に、
数多くの人に確固たる美を感じさせる。
このようなことを私は若き日の20代の頃から思ったりしてきた。
私は自宅の小庭に経済力に乏しく、やむなく落葉樹を中核に植えて、
36年ばかり過ぎ、四季折々の情景と共に過ごしてきた。
或いは通勤、散策、買物の時などは最寄りの住宅街の歩道、旧街道、遊歩道などの場所を歩いたり、
ときには小公園、大きな都立公園などを訪れてきた。
こうした中で、過ぎし日の思いが突然に甦(よみが)ったりして、微苦笑したりする。
幼年期に母や叔母に手を引かれて歩いた場所、小学時代の通学の時に歩いた路、
そして下校時にあてどもなく回り道をして歩き廻った道・・。
或いは青年期に失恋して途方にくれて歩いた場所など、
生家に近い私の自宅の周辺を、年金生活の今はひたすら歩くことが多い。
そして日々の生活を過ごしている中、このような近い場所にこんなに美しい状景があったの、
と思いがけない光景にめぐり逢ったりしている。
特にここ10年の私は、名所、旧跡などを訪れるのもよいが、
住まいの近くを歩いたりし、過ぎゆく錦繍(きんしゅう)の情景に心を託(たく)して過ごしている。
こうした根底のひとつには、冬の木立、早春の芽吹き、夏の枝葉を伸ばした下の木陰、
そして葉の染める錦繍の時期、やがて落葉の時期、
季節のうつろいを享受しながら、平素の日常生活を過ごしたりしている。
こうした思いを秘めて私は自宅の周辺3キロ範囲を錦繍(きんしゅう)の時節を迎えた昨今、
高齢者の私でも、ひとつの歌を心の中で唄いながら、歩くことが多い・・。
♪秋の夕日に照る山紅葉(やまもみじ)、
濃(こ)いも薄いも数ある中に、
松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は、
山のふもとの裾模様(すそもよう)。
渓(たに)の流(ながれ)に散り浮く紅葉、
波にゆられて離れて寄って、
赤や黄色の色様々に、
水の上にも織る錦。
【 『紅葉(もみじ)』 作詞・高野辰之、作曲・岡野貞一 文部省唱歌(二年) 】
もとよりこの名歌は、1911(明治44)年の「尋常小学唱歌(二)」にて発表された歌のひとつである。
そして作詞された高野辰之さんは、碓氷峠にある信越本線熊ノ平駅(現在は廃線)から紅葉を眺め、
その美しさに惹かれてこの詞を作ったと、今や伝説となっている。
私も確か小学3年の頃の1953〈昭和29〉年の頃に、
女の先生がオルガンを弾かれて、私たち生徒は導かれて習った記憶が、
ぼんやりとしながらも心の片隅にある歌のひとつとなっている。
今回、余りにも美しい詞なので、作詞された高野辰之さんに私は敬意しながら、
百年以上過ぎ、著作権権利は失効していることもあり、すべての詞を転記させて頂いた。
そしてこのような心情を重ねると、誰しもが日常生活の中で、長年にお住まいの地域が愛(いと)おしく、
過ぎ去り日々に愛惜を重ねたりし、これから到来する時節を迎え、
ささやかな期待を秘めて過ごされていると思われる。
こうした思いから、それぞれの方はお住まいされている地域こそが、
心をより一層深められる、と思い重ねている。
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