夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

「もしも」の時も、慌てて救急車を呼ばずに、主治医に電話を、高齢者の私は真摯に学び、多々教示させられて・・。

2021-04-22 14:29:35 | ささやかな古稀からの思い
先程、私は愛読している公式サイトの【日刊ゲンダイヘルスケア】を見ていた中で、
『「もしも」の時も 慌てて救急車を呼ばずに 主治医に電話を 』
と題された見出しを見たりした。

そして副題として、『最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと』、
と記載されていたので、終末期に危篤のような状況になってしまった時の対処かしら、
と感じたりした。

私は東京の調布市の住んでいる年金生活の76歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒家に住み、 ささやかに過ごしている。


こうした中で、いつの日にか私か家内のどちらかが、
自宅で終末期に危篤のような状況になってしまった時、
介護する方は動顛しながら、平素のような言動がとれないかも知れないので、
この記事から学びたく、記事を精読してしまった。



この記事は、在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」
下山祐人・院長の連載寄稿文のひとつであり、
4月21日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

《・・在宅医療中の患者さん側の困り事には、
基本的に「今困っていること」、
「私たちから見て客観的に困っていると思われること」、
「これから困るであろうこと」の3つに分けて考えています。

このうち予想のつく困り事の場合、

あらかじめ解決の道筋をつけて準備しておけば、
ご家族も慌てることなく落ち着いて対処できます。



具体的にどういったことを念頭に置いておけばいいか、
次に挙げたいと思います。

まずは、「自分たちだけで、やってしまわない」。

たとえば、入院から在宅医療に切り替えた患者さんがいた場合、
家族は薬の世話やトイレの付き添いをはじめ、
すべてを自分たちで、しなければいけないと考えがちです。

しかし、心配ご無用。

今の医療保険や介護保険は、とても充実しており、
収入により決まった上限額の負担で、
がんの末期であれば、医師や訪問看護師さんが連日介入し、
全身の状態の確認や投薬の管理などを行います。

だから、安心して頼ってください。
独居の方でも同じで、人の手を借りることをいとわずに、
頼ってもらえればと思います。



次に、「在宅医療スタッフへなんでも気軽に相談し連絡する」。
患者さんやご家族は悩みや迷いがあっても、
「家に来てもらうほどじゃないし、もし連絡したらお医者さんに迷惑かも」、
「こんなことを相談してもよいのか判断がつかない」など迷われる方が多い。
しかし、少しでもなにかあれば気軽に連絡してください。

連絡いただいた電話で、食欲や体温や排便・排尿についてうかがい、

 往診の必要の有無を判断します。

連絡いただいた内容は、カルテにも記載しているので、
その後の診断にも役立ちます。



最後に、「慌てて救急車を呼ばない」。
救急車の方が、速くて安心と考えがちですが、

受け入れ先の病院を探すのに時間がかかった揚げ句、
到着後、医師の診察を受けられるまで、さらに時間がかかるのは珍しくありません。

救急車を電話で呼んでから診察まで30~40分もかかった・・・
という場合もあるのです。
初診であれば、もっと時間がかかります。

その点、在宅診療では、医師が現場に到着するまで20~30分ほどで、
顔なじみの医師や看護師がうかがい、診察もスムーズに進みます。

仮に容体が変化し、病院への搬送時に死亡した場合は、

病院側では受け入れてもらえず、最悪の場合は警察署に移送され、
遺体安置所で主治医が、死亡診断書を書くなんてことにもなりかねません。

そうなれば遺体は、警察署に留め置かれ、すぐに帰宅できない場合も。

朝起きたら、患者さんの息が止まっていた・・となると、

びっくりして救急車を呼びたくなる気持ちはわかりますが、
まずは診療所に連絡してください。

死亡診断書は、在宅の主治医が書きます。

在宅診療は、常に患者さんやご家族に寄り添います。

いろいろ話して相談してください。

多くの方から、自宅で過ごせてよかったという声をいただいています。
ぜひ、いろいろな気持ちを話してください。‥》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。 



今回、新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行なっている「あけぼの診療所」の
下山祐人・院長の寄稿文に導かれて、
何かと無知なことが多い私は、多々教示されたりした。

特に《・・仮に容体が変化し、病院への搬送時に死亡した場合は、
病院側では受け入れてもらえず、最悪の場合は警察署に移送され、
遺体安置所で主治医が、死亡診断書を書くなんてことにもなりかねません。

そうなれば遺体は、警察署に留め置かれ、すぐに帰宅できない場合も。・・》



こうしたことも私は無知であったので、
恥ずかしながら76歳で学び、何ごともお勉強だよなぁ、と微苦笑したりしている。
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2 コメント

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Unknown (tkgmzt2902)
2021-04-23 01:04:10
とても理想的な在宅診療ですが、現在往診してくれる医院はあるのでしょうか?
在宅診療専門の医院・・・なんでしょうか?
こんなことに、私はまだまだ無知であることを思い知りました。
早いうちに地域医療のことを調べておく必要がありますね。
とても為になりました。
返信する
私の住む地域も在宅診療をメインとする・・。 (夢逢人)
2021-04-23 07:37:34
tkgmzt2902さま。

>とても理想的な在宅診療ですが、現在往診してくれる医院はあるのでしょうか?
>在宅診療専門の医院・・・なんでしょうか?
>こんなことに、私はまだまだ無知であることを思い知りました。
>早いうちに地域医療のことを調べておく必要がありますね。
>とても為になりました。

私も在宅診療専門の医院、初めて学んだ次第です、

この下山祐人・院長の略歴は、
2004年、東京医大医学部卒業。
2017年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。
東京の新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

このように記載されていました。

私の住む地域も在宅診療をメインとするクリニックは思い浮かばず、
ただ私が65歳の時に糖尿病と健康診断で明記されて、
私は最寄りの内科専門病院に困惑して診察を受けたりした次第です。

これ以来、8週間サイクルの中で、定期検査日、結果診察日を4週間で繰り返して通院し、
早や12年目となり、私にとっては信愛できる医院長となり、
糖尿病の予備軍の私は、今や主治医のような存在となっている次第です。

過ぎし3年前、この医院長は訪問診療を行うと教えられて、
私はこの医院長に、いざとなった時、自宅で診察を受診しょうかしら、
と思っている次第です。

いずれにしましても、誰しも終末期は難題と思っている次第です。

コメントありがとうございました。
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