葉山町一色 「イル・リフージョ・ハヤマ」(IL Rifugio Hayama)
築100年の古民家を改装したイタリアンレストラン。
場所は、一色海岸にもほど近い住宅街の中。
この日私たちは、葉山泊まりでしたので、バスを利用。
一色海岸で降りてバス通りを逗子方面に戻り右折。
と書いていますが、実は、私達自身も道に迷い、あたりが暗くなって予約時間に
到着できない不安がありましたのでお店に電話をしてしまいました。
道案内を受け到着。
手入れのなされた庭の木々には電飾が施され、キラキラと映し出された建物は
幻想的にも見えた。 入店すると先ほど電話にでられた女性(奥様のようだ)が
靴のままでどうぞ、と席まで案内してくださった。
アンティークという言葉が相応しい素敵な店内。 利用はテラス席前の窓際のテーブル席。
テーブル・セッティングは、パン皿、飾り折りナプキン、ナイフレスト、フォーク、ナイフ。
使い捨て紙おしぼり。 着席するとドリンクメニューが置かれた。
この席は2人掛けでしたが、私は化粧室側と反対の位置に座ったので、
席の後ろには若干スペースがあり荷物もおけるようになっていました。
(ノブロー) 一色でイタリアンだべかっ。最近ここんちは口コミサイトでも評判らしいな。
(みに) 一色海水浴場も以前は来ていたけど、ここ数年はこちらまで足を
のばさなくなっちゃったわね。お店のオープンは2010年らしいわよ。
(ノブロー) 無理もねえ、一色と森戸では浜のカラーもちいと違うんでねえか?
飯、うめえとええな。
入店時、他のお客様は入り口近くの部屋のテーブル席に1組。 私たちの利用させて
いただいている席の近くには、お客様はまだいらしていなかったのですが、
スタッフの女性(奥様)より、
「お写真をお撮りになられる際は、さりげなくお願いします!」
とご指導を受けました。
はい。 デジカメでひっそり撮らせていただこう。
ブラックボードに書かれたメニューが席まで運ばれてきた。
と同時に人数に対するお料理の目安を教えてくださいました。
それによると、2人なら前菜とパスタで3~4品、メイン1品とのこと。
「少なめに注文して、様子を見ながら追加でもよろしいでしょうか?」 とお尋ねすると
「その場合、シェフ1人でやっていますから時間がかかるかもしれません」 とのお答え。
同店では、厨房にご主人様であるシェフがお一人、フロアは奥様、
また、この日は、たまたまなのかは不明ですが、男性もお一人フロアをサポートする形で
いらしてました。
ワインは、DON CARLO Bianco@2800
お値頃で飲みやすいワイン。
チェイサーでお水をお願いしたところ、ウォーターピッチャーで出してくださいました。
なお、食事をしていてドリンクや空いたお皿をさげるなどサービスのタイミングは完璧、
よく見ておられます。
旬のムール貝の船乗り風ワイン蒸し@1500
ムール貝、ニンニク、イタリアンパセリ、カットレモン。
スープにはきっちり黒胡椒が効いて、塩加減も油の使い方も非の打ちどころがない。
美味い。皿の下に溜まってしまうスープも逃がせない。
(レンタロー) あーー、こいつカニ食うてただ♪ カニが飛びでてるだよ。
(みに) あはは、ほんとだ! あたりがレンちゃんところに来たね。
フォカッチャ
ふっくら自家製フォカッチャ。塩がしっかり効いています。
このフォカッチャは、ムール貝の旨みの出たスープを吸わせるのにも活用させて
いただきました。
シチリア風ウニのスパゲティ@1900
お料理は、お店の方で取り分けて提供。ウニのスパゲッティにはクリームソースも
ありましたが、この時期はオイルベースのシチリア風がおすすめとのこと。
ウニ、ズッキーニ、ドライトマト、イタリアンパセリ。
パスタは手打ちではないと思いますが、コクのでたソースが絡み激美味い
一口食べてその美味しさにフォークをナイフレストに戻せなくなる。
提供される量はやや少なめ。もう一皿同じものをお替りしたくなるほどでした。
佐島のカサゴと三浦野菜のオーブン焼き@2900
わー!お見事。 三浦野菜は、パプリカ(赤・黄)、ズッキーニ、タマネギ、トマト、
青唐辛子、ローズマリーなど。カットレモンも添えられています。
開いた中骨のあたりにも、しっかり塩がふってあります。
香菜の加減もよく、身はしっとりふっくら。(中にニンニクを抱えています)
カサゴをグリルしてくださるお店は数あれど、どこか生臭かったり味加減がいまひとつ
ということも多いのですが、同店のものは素晴らしい
素材の美味さを存分に味わえた。 一食の価値ありです。
旬の魚介のジェノバ風手打ちピチ@2300
お料理は、お店の方で取り分けて提供。
始めのパスタを食べた時点で、その美味しさに感動。
同じものを!とも思いましたが、なかなか訪問できる機会もありませんから、
それもつまらない。 では、手打ちのパスタをいただいてみようということで
注文したのかこちら。
ピチはシェフが修行されたトスカーナのパスタ。
手打ちの太いスパゲッティで、食感はもっちり。
しかし、これは私達のお料理の組み立てミス。
ムール貝、バジル、あさり、エビなどの魚介は細かく刻まれ、エビのミソも合わさり
複雑かつ濃厚なソース。
メインであるカサゴの次にいただくには、少々くどさを感じてしまいました。
お会計は、2人で
上記お料理とお酒のほかハウスワインのデキャンタを追加し合計13600円。
どのお料理もきちんと仕事のなされた満足度の高いものでしたが、唯一
気になることがあります。
それは化粧室の張り紙。(8月24日 あえて写真はのせません)
お店内部で処理していただきたい問題が掲示され、
少人数で切り盛りなさっているので大変なのはわかりますが、サービスについて疑問。
完璧主義ゆえにお客様をコントロールしたいという意識が強く感じられました。
良いお仕事をなさるお店ですし、接客についてもう少し肩の力を抜き、笑顔で
対応なさってくれるとさらにお店の価値があがると思うのですが、少し残念。
お料理については、★★★★☆ です・・・。
イル・リフージョ・ハヤマ (IL Rifugio Hayama)
神奈川県三浦郡葉山町一色2179
TEL 046-875-1515
営業時間/ 月 11:30~13:30(L.O) 水~日 11:30~13:30(L.O) 18:30~21:00(L.O)
定休日/ 火曜
イル・リフージョ・ハヤマ (イタリアン / 新逗子駅、逗子駅)