福建家庭料理「金満楼」(キンマンロウ)
最寄駅は関内。飯友さんとの会食にあたり3名での利用。
奥行きのある店内は、両サイドにテーブル席を配した造り。
中央の通路を進み、現地集合のメンバーを探しましたが、どうやら私が1番乗り。
先客は1組で、奥のテーブルに男の子が居たので声をかけると、お店のお子さんのよう。
予約名を伝えましたが、あまりピンときていない様子ですから、利用人数でアプローチ。
空いているテーブルにどうぞ、というリアクションなので、中ほどの4人掛けテーブル席に着座。
テーブルクロス:なし
卓上調味料:有り
その他:取り皿、紙ナプキン、灰皿、メニュー
着座後:タオルおしぼり(トレーにまとめて)
本日はアラカルトチョイスを予定していますが、先に1杯飲ろうと瓶ビール@500を注文。
すると間もなくメンバーが到着したので、料理選びのミーティングがスタート。
麻花炒海蛏(マテ貝と中国かりんとの炒め)@1,500
紅糟炒花蛤(アサリの紅糟炒め)を注文したけれど、残念ながら肝心なアサリが品切れのよう。
そのため代打チョイスが、マテ貝と薄らとした甘さの素朴な中華菓子、麻花を使った炒め。
駄菓子感覚で箸を伸ばせる面白味のある味ですが、単調な味わいと食感なので、
食傷してしまう傾向は否めず、注文は人数を集めてがベストかと。
紫菜焖肉(岩海苔と豚肉の煮込み)@1,000
岩海苔の量に比べ、豚肉が割合が少なく、お宝探し状態。
ですが、この地味でアンバランスな風体に旨さは宿り、とろっとろの岩海苔を口に運ぶと、
柔らかな酸味と海苔の香りが大海原の如く広がり、ひとたびハマれば、やめられない魅惑の味わい。
そう、これは岩海苔が主役の料理、豚肉はその脇役を担っているのです。
麻婆豆腐
お店からの温かい心遣い。
やはり日本人は、麻婆豆腐が好きだと思われているのかしら。
黒コショウががっちり効いた家常的な麻婆豆腐ですが、白飯の友になり得る味わいで不足なし。
サービスでいただけて感謝です。
花生餃子(ピーナッツ入り揚げもち餃子)10個@1,000
壁に貼られていた料理の紹介も見逃すべからず。
聞くと、これはグランドメニューには記していないんですって。
油っこさは微塵も無く、きつね色にからりと揚がったもちもち皮を噛み千切ると、
中からはクラッシュナッツをはじめとする豊かな具材群が顔を覗かせます。
――パーフェクトボディだわ。
心を射抜いた花生餃子はほんのり甘く、食感、香り、味ともに申し分なし。
意中の人に出会えたようなトキメキを覚えましたよ。美味いわあ。
さて、化粧室を利用する際に通りかかると、奥のテーブルでは、店のおばさんやお姉さんが、
サツマイモ団子の仕込み作業に取りかかっていました。
ピンポン玉ぐらいの大きさのお団子を手際よく作っているので、声をかけて、見学と写真OKの
承諾をもらえました。席に居るメンバーさんも呼んでこようっと。
見入っていると、蒸した地瓜丸(サツマイモ団子)をサービスしてくれました。
まるで、温泉まんじゅうのような、親しみやすいビジュアル。さっそく席に戻って食べてみましょう。
調味された豚肉、岩海苔、野菜がぎっしり詰まって、実直な美味しさ。
味もさることながら無駄のないボディも素晴らしい。
地瓜丸(サツマイモ団子スープ)@1,000
ということで、すぐさま注文。今度はスープ仕立てで。
取り分けると、器の底には煮崩れしない純白の極細春雨が潜んでいて、
地瓜丸は、1個のボリュームが頼もしく、岩海苔もみっしりで、風味豊か。
薄塩味の自然体なスープにしっくりと調和し、あっさりといただけ大満足です!
あら、よく見ると、今度のはアサリ入りですよ。
無いと聞いていたけど、全部こっちに使っちゃったのかしらね。
でも、美味しかったので無問題です。
酒の追加分は、紹興酒(3年)@1,800、焼酎(ボトル)@2,000×2。これらを含め、
会計は、1人当たり4,000円(千円未満四捨五入)
当店は現地系を好む中華好きの諸先輩方が好まれるお店だと思います。情報を発信せねば。
金満楼
神奈川県横浜市中区福富町東通38-5 東38番館 1F
TEL 045-315-3588
営業時間/ 17:00~翌5:00 -店舗情報「食べログ」より-