日本国憲法第92条に「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基づいて、法律でこれを定める。」とある。
地方自治の本旨とは、地方自治の本来の在り方とされており、「住民自治」すなわち、住民自らが地域のことを考え、自らの手で治めること。そして「団体自治」すなわち、地域のことは地方公共団体が自主性・自立性をもって、国の干渉を受けることなく自らの判断と責任の下に地域の実情に沿った行政を行っていくこと、この2点からなる。
それでは実情はどうか。おそらくは、ほとんどの自治体が地方自治の本旨の実現におぼつかないのが現実だろう。
さて、住民自治の実現に向けて私の置かれている立場でやれることは、いや努めなければならないことは何だろう。それは、やはり町内会長連絡協議会と保健環境自治連合会を機能させることだと考えている。
ただ、それが仮に出来たとしても、地方自治の本旨から言えば微々たることかもしれない。しかし、地方自治体が本来、常に住民の意志に基づいて動くことが求められる存在ならば、私の立場で出来ることはやらなければならない。
昨年12月11日に開いた佐々町保健環境自治連合会の席上、保健環境自治連合会が主体となり、早春の佐々川河口周辺を彩る河津桜やシロウオ漁の時期に、その一帯の清掃を広く住民の皆さんに呼びかけることを提案し、了承いただいた。
きょう、そのための打ち合わせに午前10時半に副会長の藤田さんと共に役場に出向き、保健環境課及び総務課の職員のみなさんとあれこれ意見交換した。
新しい事を始めるのだから、過去の例では対応ではできないことがある。知恵を出し合ってそれを超えていきたい。