峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

別天地

2019年07月13日 | 移住
「峰野さんにぴったりの物件が出ました」
突然の彼からの電話だった。

それは、HPに掲載される前の「他の不動産屋」に入りたてのホットな情報だった。
彼曰く、HPに掲載されたら、たちまち売れる程の良い物件で、既に他の営業マンも客に情報を流しているので早く物件を見てもらいたいとのことだった。

返事を保留し、電話を切った後で女房どのに電話の内容を伝えると、すぐ行っておいでよと即答だった。
早速、彼に見に行く旨の電話を入れ、取り敢えず私1人で出かけることになった。
良かったらどうする?と女房どのに聞くと、決めてきたらと、いとも事も無げに言うではないか。

高速バスで博多へ出て、新幹線で岡山駅へ。そこから山陽線に乗り換え、彼との待ち合わせの吉永駅まで。
吉永駅が近づくにつれ「良かったら、どうしよう」との思いが次第に募ってきた。
良かったら、購入を決定しなければならない。1人で決断を下さなければならない重圧を強く感じていた。

吉永駅で迎えに来てくれていた彼の車に乗り込む。
駅から北に走り、八塔寺川ダム公園を過ぎて間もなく、東に向かって上郡町へ通ずる県道に入ってすぐ、県道から直に引き込まれた里道の先に目的の物件があった。

現地では、当時、まだ住んでいらっしゃったSさんご夫妻が笑顔で迎えて下さった。
Sさんご夫妻は、私たち夫婦と同様の年齢で、7年前に愛知県から移住して来ておられた。
この地に永住するおつもりで5年前に家をリフォームされたということで、実にきれいにお住まいだった。

何より、約千坪の敷地に家屋と繋がって広がる野芝が張られた庭と、敷地を取り囲むように植えられているコナラの高木他、栗や桜の樹々、それらを含め、これまで想像すらできなかったロケーションに息を呑む思いだった。
コメント (2)
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