峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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移住 初めての夜

2019年07月15日 | 移住
先月の28日、Sさんご夫妻、不動産屋担当者Iさん他数名、司法書士、それに私たち夫婦がそろい、和やかに最終的な決済を行うことが出来た。

ご事情があって愛知に戻られるSさんご夫妻は、この日最後の荷物をワンボックス車に詰込み加賀美を後にされた。

電気・水道・ガスを名義変更し、そのまま継続して使用できるよう手配してもらっていたことから、取り敢えずその日から3日間、入れ代わり私たち夫婦は加賀美で過ごすことにした。

加賀美の家で最も楽しみにしていたのが薪風呂だった。
先ずは薪割りに挑戦。斧を振り上げ輪切りにしてある丸太を目指すが、なかなか芯を捉えることが出来ない。
入浴1回分くらいはバケツ一杯の薪があれば十分だと聞いていたが、面白くて止められず、3,4日分の薪が準備できるほど斧を振るい続けた。

風呂を焚きつけるのも面白い。
中学生の頃まで五右衛門風呂に入っていた。石炭が燃料だったが、火をおこすのに苦労した。

初めに新聞紙に火を付け、その上に枯れた小枝を乗せる。小枝から次第に太い枯れ枝へと炎を大きくし、火の勢いが出てきたところで石炭をくべる。
何度も何度も失敗しながら火をおこしたものだ。
それでも、中々上手くいかないところが逆に面白く、風呂番は買って出ていた。

先に女房どのに入ってもらった。
窓一つ隔てた焚口の方で、浴室の中の女房どのに湯加減を聞きながら、薪をくべる。
加賀美の家での初めての夜は、ゆったりとした時間が流れているようだった。
コメント
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