いいお天気だった。名古屋のサッカーのお友達のお宅へ、贅沢なランチをしに出かけた。諸々考えるとこれも悠長に遊んでいるときではないのだが、お約束したのでがんばって出かけた。広い庭にあるナンジャモンジャの木の下で手作りのランチをいただいた。青々とした庭の木々に囲まれていただくランチは最高だった。
往復の新幹線でS氏から感想をもらっていたカズオ・イシグロの「日の名残り」を読んだ。昨夜、S氏にあてた感想とは違って、胸が苦しくなった。昨夜、人生の転機は案外30センチくらいの溝を越えるか越えないかではないか と書いた。いやそれ以下ですよ という返信だった。そう、転機は5センチくらいの近さで起こる。そんなおろかな恐れかもしれない。
「日の名残り」には、うつくしい田園風景が描かれている。英国にはいまもそんな風景が残っているのだろうか。そんな田園風景をドライブしたら・・・。過ぎしの過ちも希望になる気がする。心が萎縮していくようなことが起こるこの頃。
英国の庭園でパラソルを広げて楽しむようなランチだった。