連休の初日は爽やかな日で始まる。行楽ではなく、今日は自分の通院日。交通事故後通院していた病院から地元の病院へ通うことになった。バスで20分ぐらいらしい。バスの中で、携帯が鳴った。母が入院中の病院からだ。担当医が「急を要することではないのですが・・」と気遣いをみせてくれた。肺にたまった液体を抜いた結果報告で、ただ呼吸を維持するために装置をつけているので、来院したときに驚かないように という内容だった。彼は研修医だった。ふと、だからできる気遣いかもしれないと 皮肉にも思った。
新しい通院先の病院からは山が見えて、近くに小さな川も流れている自然豊かな中にあった。どこかで見た風景に似ている。携帯の音を気にしながら夜まで過ごした。たまっていたアイロンがけをしながら、NHKのぶらタモリを見ていた。京都・東山は魅力ある場所だ。白川の付近はよく歩いた。最近は桜が終わったころ、琵琶湖疏水を滋賀へ向って歩いた。京都をまったく違う角度で見ることができたぶらタモリはたしかにいい番組だ。お茶を始めたので、茶室から眺める庭も興味が増した。
京都は奥が深い。私は特に洛北に行く。そして最近は滋賀へ抜けていく。前もブログに書いたが、その昔、大原の里の尼寺にいて、比叡の僧をひそかに想っていたのではないかと。山があり、川がある。人はそれを自分の庭に取り込もうとしたのかもしれない。一日ぼーっと変わりゆく庭の景色を見ていたい。母が退院できたら、そんなときを静かに過ごしてみたい。疲れているのかな。