外へ出ると、ハナミズキとつつじが咲いている。どうだんつつじの可愛らしい白い花も咲き出した。もみじやさくらの青葉もうつくしい。それなのに今日は冬の格好をしている。がんばってサッカーの練習会に出かけた。久しぶりなので走ると足が上がらない。
70歳以上のシニアに混じって練習をしていると、なにかとからかわれる。こうして取材やらをしていると、いろいろな方と出会う。その方たちとは同士のようなもので、男性として意識することはない。もう、そういう年でもない。だが、世間は「同士」的な見方はあまりしない。
もうそんな機会はないだろうが、寝物語でないと出来ない話というものもある。そういう経験をする人は少ないのかもしれないが・・・。ただその胸のあたたかさのなかで、話したいこともある。だから、世に言うところの「一線を越える」ことはない。「おとこ」とか「おんな」ということよりも、一人の人間として相対する関係もある。もちろん、相手に対して好意があることは事実だが。なにも寝物語をすることは例であって、ただ食事をしたり、散歩をしたりするなかにもそういう関係はある。私はそういう関係で生きているような気がする。むしろ、深い深い人との交わりのような気もする。
だが、世間にはそれは通じないらしい。まぁ、私に夫がいれば、心安らかなことではないかもしれないが。人の心は、何層からもできているし、固定できるもではない。「わたしを止めないで 標本箱の昆虫のように」そんな詩があった。