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10年後の橋のたもとで

2018-04-04 21:14:24 | 日記

 柿の木の芽吹きがうつくしい。初夏のような日でした。お茶のお稽古にでかけました。お薄の順序がやっと少し覚えられました。約3時間、緊張した時間です。お茶とは、真剣勝負の世界のような気もします。どれだけ相手に心を尽くせるかという、洗練された「粋」の世界でもあるようです。若いときと違い、そんなことが面白いと思うのです。お茶は「深い」というのは、人の心の「深さ」のようにも思えます。

夕闇が忍び寄るころ、お稽古が終わり外に出ると、開放感とともに疲れが出てきます。帰り道、ぶらぶらと橋を渡ります。川を渡ると現実の世界の戻るような気もします。お茶に通えるようになってよかった と思いながら鼻歌でも歌う気分で歩きます。身体の緊張もほぐれてきます。

あと、10年はかかるでしょうか。なんとか一人前にお茶が点てられるようになるには。そのとき、あの橋のたもとにはだれが待っていてくれるのでしょうか。そのときまで、お茶席に人を招くということを極めたいと思うのです。

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