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カーテンの軽さとドアの重さ

2018-06-14 20:34:17 | 日記

どんよりした空から雨が落ちてきた。梅雨寒になるという。あっという間に6月も半ば。いよいよW杯もあと3時間後には始まる。日本の試合はともかくとして、やはり役者がそろうとわくわくする。寝不足の日々になるのだろうか。

今日は都内の税務署へ経理をみている会社の申告とK大学病院へ。K大学病院がかなりきれいになっていた。診療をしながらの建て直しなので幾たびに場所がわからなくなる。広々とした空間で清潔感に溢れている。いままでのごちゃごちゃした待合室ではない。でも、先生の声が聞こえない。いや、聞こえないようにしたのだろう。初めて来た頃は、診察室の入り口はカーテンがかかっていた。看護師さんが患者さんの名前を呼んで、中の待合でまた待たされて。先生と他の患者さんとのやり取りも聞こえてきた。

先生とパソコンだけがある診察室は無機物的だ。助手の先生の姿も看護師さんの姿も無い。「外から先生の声が聞こえないと寂しいですね」というと「そう、逆にだれが来ているのかちらっとみえるとこちらも安心なんだけどね」と先生。私などわがままで通わせていただいている軽症の患者だが、もっと深刻な病状の患者さんには、この部屋では逆に話がしにくいだろうな と思った。患者さんのプライバシーは守られるかもしれないが、入り口のドアには別の重さがある。

黄ばんだ色のカーテンの診察室が妙に懐かしかった。「今日、先生、疲れているでしょ」「そうなんだよ、どうしてわかる?」「だって声に元気が無いもん」などと先生を励ました?ものだ。あたたかい優しい先生もパソコン化していくようでさびしかった。

 

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