昨日の汗ばむほどの陽気が今日は長袖でないと過ごせない。地震の後は大雨の予想。心配が続く。そんな時のサッカーW杯で日本代表がコロンビアに勝利した。いろいろ言われるが、いいではないですか、勝ったのだから。スタジアムには魔物が住むというW杯は想定外のことも起こる。「だからサッカーはおもしろい」という言葉を思い出した。
サッカーはもともと戦場での息抜きから始まったとも言われている。ボールを蹴るというのは、人間の本能のように思う。私などはボールを見れば蹴りたいし、棒を持てば振り回したい。先のとがったものをみれば投げたくなる。野球のように初めにルールがあったスポーツとは違う気がする。原始的なスポーツだ。
西野朗監督がガンバ大阪の指揮を執っていた頃は、スタジアムでその後姿をみていた。黒のコートを着て長身の彼がすこし肩を落としてベンチ前に立ってる。冬に見ることが多かったので、その後姿に、もう1枚コートをかけてあげたいようなどこか淋しさがあった。(私がそう感じただけだろうが)ベンチ前の孤独な人 という感じだった。指導者は孤独なのだろうな と思った。その頃から、あまり語らない人だった。でも、昨日はどうしても口元が緩んでいた。耐えた分だけの喜びを噛み締めていたのかもしれない。
母に田舎の親戚からお悔やみが届いた。そういえば、天皇杯は母と見たことを思い出しだした。妙に懐かしい。ニコニコしている母の遺影は代表の勝利を喜んでいるようだ。