厳かで雅やかな即位礼正殿の儀をTVで見ることができた。今日の長浜は昨夜来の雨が朝には上がって、清々しい気分だった。雨の皇居も午後には明るい陽射しがあった。結びつけるにはおかしいかもしれないが、ラグビーとこの儀式で日本という国を改めて感じることができた。そうだ、この近江も「紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひむやも」(大海人皇子)の時代から歌われているところだ。遠い世界のように思えた宮中の儀式もいまや多くの国民が知ることができるようになった。さわやかな気持ちと希望が持てる日だった。
そんな日の夕方、珍しく携帯がなった。(マナーモードにしていなかった)発信者の名前を見て、嬉しかった。今日こそは連絡しようと思っていた人からだ!第一声は「発刊おめでとうございます!」だった。4月に長浜の広報誌で知った井上靖の『星と祭』の復刊プロジェクトのKさんからだった。10月10日ごろ復刊記念のお知らせがきたが、あいにく取材で出かける日だった。ああ、よかった、できたんだ!彼女ならできると信じていた。一段落したら『おめでとう!』をいいに行こうと思っていた。
4/20、医王寺で復刊プロジェクトのイベントがあった。桜が満開の日、うっかりジャケットを忘れてきた。それが縁だったように思う。忙しい彼女にはなかなか会うことができずジャケットは預けたまま、今日になった。彼女が本とジャケットを持って来てくれた!うれしかった!
『大丈夫です、絶対にやりますから』なんて言ってしまう彼女のなかにわたしを見た。少しでも応援したい と思った。だから、完成した本と彼女の苦労話は自分ことのようにうれしかった!本当にハレの1日だった。(写真は4/20の医王寺の桜)