一日中冷たい雨が降っている。ニュースで入ってくる台風の被害状況に胸が痛い。こんな冷たい雨の中、浸水した自宅を見たらどんな思いだろうか。昨夜はニュースを見たあとには、ラグビーを見ることができなかった。見るつもりもなかったが。フェイスブックなどで会場で満面の笑みを浮かべているおともだちをみるのがいやだった。私個人の気持ちとして、応援したい気持ちよりも災害の重さのほうが大きかったのだろう。
そんな思いでいながら、今朝はいつもより遅く目覚めた。なんとものんきな性格だ。昨日は非日常の話を書いたが、非日常のなかで、私は情報というものから開放された。もちろん、台風のニュースは見ていたが、メールの返事や電話への応答はしなかった。いつもピリピリと情報を集めているのが役目のような部分もあったが、昨日は出来上がるランチマットに神経がいっていた。
出張のときも、その前後も時間に神経質になる。荷物等を考えて指定席を取っているので、起こしてくれる人もいない身では、わが身と目覚ましだけが頼りだ。結構、そのストレスも大きい。非日常の世界は「ぼーっと生きる」ことが許された。今はスマホやパソコンの情報にいつも束縛されて、その情報量に実は振り回されている。たまにはスイッチを切らないと、磨り減っていってしまう。
今日のフェイスブックの記事の中にラグビーＷ杯のイギリスのスポーツ記事が出たいた。とても救われるいい記事だった。開催の理由として「今.私たちは生きていて、少なくともいまここにあるものを楽しむことを決意した」とあった。ラグビーはぼーっと見られないが、たまには郊外に出て何からも自由になり、ぼーっとしてみるのもいいのではないだろうか。
