秋晴れの日、東京経由で宮城松島へ。米原までの車窓から燃えるような彼岸花とすすきの原が見える。秋が遅れてやってきた。長浜の町は秋が似合う。
ご近所ではよく出掛けるので不思議らしい。秋の行事が多いのに参加出来ず残念だ。日曜日の側溝掃除も出られない。家の前には溝もないので、大家さんは出なくても大丈夫ですと言うが、なんとなく肩身が狭い。不参加費用は千円なので組長さんに支払いに行った。
他意はないのだろうが、アパートのかたはいいですよと言われた。なんとなく胸がチクンとした。いつも親切でやさしい方だから、差別ではないのはよくわかる。都会から誰も知人のいない土地へ一人でくれば、おかしいと思われて当然だ。よく受け入れてもらえたと思う。でも、世間の見方というものはある。NPOの仕事もうまくは説明できない。何をしているのかわからない年寄りなのだ。
ふと、世間という言葉が重い。とっくに卒業したつもりなのに。秋だなぁと思う。