Spring has come! という感じだ。昔の中学の英語の教科書にあった英文だ。アメリカで野球の開幕だ！という英文だった。今年はプロ野球もJリーグも開幕戦がまだ決まらないようだ。この状態では3月中は不安すぎるように感じる。外は本当に暖かく、桜が咲いてしまいそうで、逆にこわい。この時期だからお花見どころではないだろう。お願い、咲き急がない と思う。昨年は、毎日のように長浜城まで、桜の開花を心待ちに出かけた。あのときめきは忘れない。
のんびりしている割には仕事が予定通り進む。不思議だ。朝起きて、エプロンをしてから朝食の準備ができるのがうれしい。エプロンをつけるという瞬間がうれしいのだ。働いているときは、6時前に起きて、コーヒーとトーストを流し込むように食べて、7時前には駅にいた。夜は、ダブルワークで帰りの遅い日もあった。今は、本当に極楽だ。
滋賀県の（特に湖北の）駅のエスカレーターは速度が遅い。だいぶ慣れたが、初めは戸惑った。急ぐ人は階段を使い、あとの人はのんびりエスカレーターに乗る。よく考えれば、急いだところで10秒も変わらない。今、東京へ行くとその急ぐ意味が不明に思える。人も車もわずか1分も変わらないところを、急ぐ。その1分でなにか変わるのだろうか。
このようなことを言うのは不謹慎かもしれないが、そんなに時間とお金に神経質になってどうなのですか？とウイルスが警告しているのかもしれない。急いで急いで、たくさんたくさん、という社会が一時停止した。子供が言った。「お母さんのそばがいい」と。そうだよね。
