冷たい風の吹く日になった。陶芸教室もお休みする人が増えた。コロナウイルスに感染したくないという人もいれば、お店の売り上げが影響を受けているのでしばらくお休みする人もいる。陶芸教室の後、さくらを見に行こうかと思ったが、さすがに連続で出かけるのはきつい。
帰宅してパソコンを開くと、桜の写真や観た映画の紹介などのメールがあった。ただ桜の写真を送ったメールに対していままでにはない反響だ。どの写真もうつくしい!見たという映画が「忍ぶ川」だった。何となく記憶にあるので調べてみたが、私が観たのはドラマだったかもしれない。記憶があいまいなくらい古い映画だ。
「河」で思い出した。宮本輝の作品の映画だ。「泥の河」「蛍川」「道頓堀川」だ。おそらく池袋の名画座で3本シリーズでみたのではないだろうか。「蛍川」蛍の飛び交う幻想的なシーンを思い出す。文学作品の映画化は難しかった時代だ。確か宮本輝の「錦繍」は映画化されなかったのではないか。
映画やTVが娯楽であった時代。外国映画も思い出深いものが多い。NHKの教育テレビ(と言われたころ)でノーカット版の海外の名画を夜11時ごろ放送していた。
いま、コロナウイルスで自宅で過ごす時間にそんな映画やドラマを見ている人が多くなった。ギターを引っ張り出してなつかしいフォークソングを弾きだした人もいる。コロナは「禍」ばかりではない と思う。懐かしい情感を取り戻せれば。