日の落ちるのが早くなりましたね。夕方、外に出ると、暑くもなく寒くもなく本当に心地よい宵でした。ああ、こんな宵は、すてきな人と散歩できたらいいなぁとお婆さんは思うのでした。
久しぶりにネットで「ソウルメイト」の文字を見かけました。この頃、そんな言葉が出てくるなんて・・・。「魂の友」とか。私が初めてその言葉を聞いたのは「田上元と野上弥生子」の往復書簡集の話からです。野上弥生子が65歳から田辺元が亡くなる前年まで交わした書簡集で、高度で知的な愛情関係を持ち、親しく書簡を交わしたそうです。この二人の関係を「ソウルメイト」と紹介してありました。
そういえば、プラトンの愛について聞いたのは、高校時代の倫理社会の教師からでした。もともと、人間は球体であって、2つに分かれた半球を何年も何年もかけて別れた半球を探し求める。これが愛の起源だということでした。自分の裏側を探すというのか。ソウルメイトは、この話に近いかもしれません。
野上弥生子さんは東京に住む、田辺元さんは軽井沢に住んでいました。野上さんが田辺さんの影響を受けて哲学を学んでいったり、あるときは田辺さんの体を気遣って魚を送ったりして、交際していくのですね。なんでこの言葉(ソウルメイト)が、今頃出てきたのか?と思いました。
AIで自分の片割れのような人を探せるかもしれない時代に、前世からの縁とか、なんとなくおかしな感じです。でも、ひとには説明できない関係があると思います。それは異次元の関係なのかもしれませんね。
心地よい風を受けながら、今日はそんなロマンスに憧れました。
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