書きおえた最後のハガキやらをもって外に出ると、伊吹山に夕日が当たって白銀がオレンジ色に輝いている。ほっとする時間だった。ああ、なんで私はいつもこのようなことをしているのだろう・・・。
腹立たしいことは、多くの時は自分のやり方(考え方)と相手が違うことだ。いのちにかかわることやどうしても譲れない生き方ならしかたないが、たいていはそんなに目くじらを立てるほどのことでもない気がする。その違いは、成育環境や社会に出てからの経験の違いだろうな。でも、腹立たしいのだ。まぁ、世間一般の常識から外れているときは、それなりに上手に相手に話すのがいいのだろうが、私などは、「まぁ、いいか、そのうち許せるときが来るだろう」にしている。年のせいか、喧嘩している時間がおしいし、自分の気持ちがもったいない。マイナスの感情は不美人をさらに醜くする。
昨夜は辻仁成の「人は思い出にのみ嫉妬する」を読み出した。感覚的にはよくわかる気がする。確かにそうだと思う。愛しすぎるといけないのだろうな。自分の前に恋人だった人のことをあれこれと詮索し、私はダメだという回路におちいる。
一つ不思議なことに気が付いた。心に何年も住んでいたY氏にそういう思いはしなかった。彼はもてたはずだからお付き合いした人はいたはずなのに・・・。その匂いをさせなかった。そして、「君はほかの人とは違うから」という言葉をかけた。そういう話をしない人だったなぁ。
現実にも過去にも私は嫉妬できなくなった。私の大事な人もほとんど余分な話はしないし、私は私でしかないから聞こうとも思わない。
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