誰かが言っていた。「この70年間、日本で戦死した人はいない」と。今、勉強を教えている生徒に中学3年生で、両親がフィリピンからこられた子がいる。彼女の名前はイサベラ。姓は日本名。お父さんの姓です。お父さんの父親が日本人で、母親がフィリピン人。お父さんの名前はアルバート。お母さんの父親と母親はスペイン系。お母さんの名前はジェラルディン。イザベラちゃんの會祖母はアイルランド系で金髪だという。フィリピンという国にはスペインの植民地時代、アメリカの統治時代の名残を残しているそうだ。300年前戦場だった場所がまだ残っているという。敵を見張った高い塔がそのまま崩れかけて残っていたり、大きな教会の(カトリック)建物がそのまま残っているという。イサベラちゃんは日本には何も残っていないという。広島くらいではないかと。彼女は自分の家族の名前にもその国の歴史を感じ、フィリピンのタガログ語にも時刻だけはスペイン語が借用されているという。日本の子どもたちは、何で戦争を知ることができるのだろうか。そして、大人たちもその記憶を語る人が少なくなった。平和なのか?平和ボケが始まったのか?怖い時代が始まりそうです。
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