ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

摩利支天山と継子岳①

2022年09月15日 | 山旅

長野と岐阜にまたがる御嶽は3067Mの剣ヶ峰が最高峰だが、他にも2800、2900M峰がいくつかある。今回は飛騨側の摩利支天山と継子岳に登り、ついでに人気の高い五の池小屋に泊まることにする。

飯森高原までロープウェイで上り、そこから歩き出し、八合目の女人小屋までは1時間ほど。紅葉には少し早いがナナカマドの実がすでに真っ赤だ。

 

普段は通れない三ノ池道が秋には通行でき、五の池小屋にもその方が近道だが、今日は眺望のいい稜線へ出て二の池経由の道を行く。

 

標高が2700Mを超えてくると息継ぎ休憩が増えて動きがのろくなる。

開祖覚明上人にごあいさつ。今日はここから二の池方面に向かう

 

二の池は2014年の噴火で大量の火山灰が積り、埋まってしまい水がない

 

足元で何かが動いたと思ったらライチョウだった。ごめんごめん、砂浴び中を驚かせてしまって草の中に

 

この辺り、サイノ河原といわれるところ

 

摩利支天山への分岐を過ぎ下っていくと三ノ池が見えてくる

 

歩き出しから4時間半、五の池小屋到着

まだ新しい五の池小屋はテラスが広く、くつろげる空間になっている

 

テラスの正面は摩利支天山乗越

手前に小さな池というより水たまりが見えるのが五の池。春にはたっぷりあった水も今の季節には水たまりに

 

中ではイタリア製のおしゃれな薪ストーブ兼オーブンが燃えている

 

夕食まではテラスでのんびり。夕食はワンプレート

 

夕食後はテラスから夕陽を鑑賞。ランプや屋外ストーブも点いて

 

沈みゆく夕陽

 

一日目は暮れてゆくのだった

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乗鞍でトウヤクリンドウを観る

2022年08月23日 | 山旅

昨日は1日天気に恵まれ森歩きを堪能したが、今日はお天気がいまいち。平野部では曇りの予報だが山の上はガスガスで雨も降りそうな気がする。そこで今日は乗鞍の畳平でトウヤクリンドウを探すことにする。

トウヤクリンドウは山では夏の終わりを告げる花だ。この薄い黄色の清楚な花に山で出会うと「今年の夏も終わりなんだ」と少々感傷的になるが、私が好きな高山植物のひとつでもある。ただこれまであまり群生した状態を見たことがなかったが、乗鞍の山頂付近には多く咲いているという情報があったので行ってみることに。

畳平行きのバスは高度を上げるにつれ、周りはガスガスになり、予想通り雨も降ってくる。畳平は標高2700M、この高さまでバス道を通してしまうのは罪深いともいえるが、あれば乗ってしまうのだから自分も同罪だ。

2700M地点の気温は12度、風がないので寒いところまではいかないが涼しいには違いない。

 

バスセンターでカッパを着込み、まずはお花畑へ。ふだんなら周遊できるはずだが今は工事区間があるので終点から引き返すことになる。

イワギキョウ

 

ミヤマアキノキリンソウ

 

ヨツバシオガマ

 

ウサギギク

 

お花畑の終点近くにお目当てのトウヤクリンドウが

 

 

せっかくここまで来たのだから、雨のなか最高峰の剣ヶ峰までは上ってみることにする。その登山道の脇には思いもかけずたくさんのトウヤクリンドウが咲いていて雨のうっとうしさを忘れさせてくれる

 

お天気ならこのように見えるはず

 

バスターミナルから1時間半ほどで剣ヶ峰到着。当然ガスガスで視界なし

 

長居は無用、さっさと引き返し、バスで下山。眺望がないのは承知の上だったが期待以上に多くのトウヤクリンドウを観ることができたのですべてよしとしよう。

今日は平湯温泉に下りて温泉三昧。

平湯は湯量が豊富でのびのびと楽しめる。露天風呂の浴槽が10くらいあったのですべてを制覇。さすがにフラフラだ。

体を冷やしに湯上り散歩

平湯のマンホール

 

オコジョ柄

 

移設された古民家なども見て

 

熟睡温泉犬を起こさぬよう

 

今年は天気も不安定、山小屋のあちこちでコロナ感染者による一時休業などがあって結局本格的な夏山には行けずじまい。まあこんな年もあるかと秋の山に期待するのだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五色ヶ原の森 シラビソコースを歩く

2022年08月22日 | 山旅

五色ヶ原といえば立山から薬師岳方面に向かう途中にある広々とした台地が有名だが、もう一つ、岐阜県の高山から平湯に向かう途中、バスの中から「五色ヶ原入り口」の看板が見え以前から気になっていた。調べてみると乗鞍岳の西側の山腹のエリアで入山が規制されており、入るにはツアーに参加しないといけないらしい。その分保護された貴重な森が保たれているとのこと。夏だけ運行される高山からの早朝のバスに乗ればツアーの集合時間に間に合うとのことなので行ってみることにした。

コースはいくつかあるが今回参加するのはシラビソコース。7時集合で出発場所まで車で移動後、出発

森は美しい苔に覆われ、その間には倒木更新された木々が点在しその間を歩いていく

 

 

 

苔の森としては八ヶ岳の白駒の池周辺などが有名だが入山する人数が全く違うので、管理されたここ五色ヶ原の森のコケの厚み、種類の多さなどは比べ物にならない気がする

夏の花は終わっているが、秋の花トリカブトがよく咲いている

 

ガマズミの実

 

雨の後だったので流れは水量が多く美しい

 

 

コースの途中には休憩用の小屋も用意され、トイレもウォシュレット付き

岩魚見小屋

 

澄んだ雄池

 

カエンダケは見るのが初めて

 

クマの生息域なのであちこちに爪痕が

 

ツアーのゴールの滝は圧巻

横手滝

 

布引の滝は伏流水が噴き出し、美しいコケの生えた岸壁を流れ落ちる

 

桜根滝と布引の滝

 

布引の滝は間近で観ることができ、その迫力と美しさに圧倒される。これまでそれほど多くの滝を観たわけではないが、スケールの大きさでは立山の称名滝、美しさから言えばこの布引の滝が際立っている。

今回は1日コースに参加したが、他にもコースはいくつかあり、手軽な半日コースもある。ツアーなのでガイドさんの話も聞けて1日コースで9000円の料金は高くはなかった。

ディズニーランドが究極の人工の癒しの場だといしたら、森に包まれてゆったりした気分を味わえる自然の癒しを感じられる空間が五色ヶ原だと思う。誰でも入れる森とは違い、入山人数を絞り環境負荷を減らした森の良さを改めて感じた。日本での管理された森の存在は貴重なものに思える。他のコースも機会を改めてぜひ歩いてみたくなった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鹿児島で山登り③ 高千穂峰

2022年06月10日 | 山旅

今日も天気はあまりよくない。雨が降らなければよしとしよう。

バスで高千穂河原へ行き、そこから高千穂峰に登る。霧島神宮古宮址の森を抜け、しばらくは緑鮮やかな気持ちのいい道を歩いていく。このルートは幕末に坂本龍馬とおりょう夫妻が登ったことで有名。日本で最初の新婚旅行なのだそうだ。

 

森を抜けるとそこからはガレ場の上りとなる

 

急登を登りきって馬の背に出たとたん強風となる。火口のふちを歩く御鉢歩きだが、ガスガスで火口の底は全く見えない。風にあおられて落ちないように気を付けなければ。御鉢の縁を抜けいったん鞍部まで下りると風はピタリと止まり岩場を上り返す。

岩にへばりついて咲くツツジ

 

少しだけ斜面のツツジも見えてくる

 

2時間ほどで頂上に着く。ガスに包まれて眺望はないが天の逆鉾だけは何とか見える

 

晴れていれば眺めがよさそうだが

 

しばらく待ってもガスは上がりそうに思えないので下山。鞍部まで下りてきて昼食を食べて振り返ると少しだけ頂上付近が見えてきた

 

往きには見えなかった火口が帰りにははっきり見えたのは幸運だった。よく見るとなかなか大きな火口だ。

 

ガレ場の下りを注意深く下り高千穂河原に戻るとそのころには頂上付近が見えるようになっていたのだった。

 

火山活動が活発で立ち入りが制限されている新燃岳を中心とする霧島連山では、どこも火山の爪痕がはっきり見られて迫力十分だ。活動が始まれば大地が陥没したり、反対に隆起したり、自然のエネルギーは驚異で恐ろしくもある。その爪痕を間近で見て今さらながら地球は生きていることを実感した今回の山旅だった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鹿児島で山登り② 韓国岳

2022年06月09日 | 山旅

しばらくは天気がいいかと九州まで来てみたが、いつ梅雨入りしてもおかしくない時期ではあるので今日も午後からは天気が不安定、雷雨もという予報が出ている。なるべく早い時間に登りたいと、急ぎ霧島温泉に向かうバスに乗る。予定ではいったん余分な荷物を宿に置いてと思っていたがそれをしているとスタートが遅れそうなのでそのまま大荷物を持って大浪池登山口から登り始める。

登山道は石畳でよく整備されて歩きやすい。登り始めから1時間ほどで池口に着いて池の周りを巡る道に入る。天気はガスガスだがうすぼんやり池が見える

 

本場のキリシマツツジ

 

上るにつれて斜面のツツジも今が満開

 

 

3時間ほどで霧島連山最高峰の韓国(からくに)岳頂上へ

 

昼食後えびの高原へ下山。少し視界が開け火口が見えてくる。斜面には多くのツツジが咲いている

 

硫黄山の火口展望台からは活発な噴気が見える

 

えびの高原からバスで霧島温泉郷に戻る。今日はここで一泊。宿へ着くころには予想に反して陽も差してきたが、山の霧は晴れることはなかった。

牧園町マンホールはやはりツツジ。指揮をするのは誰?

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鹿児島で山登り① 開聞岳

2022年06月08日 | 山旅

関東甲信越が梅雨入り、九州は未だという逆転現象。ならば九州へと向かう。新幹線ができたので鹿児島まででも4時間ほどだ。

鹿児島中央の駅ビルには観覧車までできて激変している。

 

薩摩切子風のモニュメント

 

駅構内に落ちていたのは

 

開聞岳に登るために指宿枕崎線に乗車。電車のヘッドには開聞岳が控えめに

 

指宿からローカルバスに乗り換えて開聞岳登山口へ向かう。開聞岳登山口で降りるとそこは住宅街。0900時歩き出す。途中JRの踏切を超えて登山道入り口まで車道を20分ほど歩くことに。

きれいな花が咲いていると思ったらオクラの花だった。

 

車道から見上げる開聞岳

 

ふもとの公園を過ぎてやっと登山道に入る。5合目までは眺望のない両側にシダの張り出した道を上っていく。7合目あたりからは岩ごろの道になり頂上直下は傾斜もきつくなる。

 

1140時頂上着。残念ながら眺望はあまりよくない。天気がよければ大隅半島まで見えるはずだが今日は近くがぼんやり見えるだけ。20分ほど休んで下山。

 

視界は悪いが花はきれい

 

少しだけ視界が開けてきた。右に見えるのは池田湖か

 

あらためてふもとから見上げる

 

薩摩富士と言われるように完全なコニーデ型の独立峰。標高は六甲山と同じくらいだが上部は岩ゴロの道でなかなか骨のある山だった。本州南端からの眺望があまり良くなかったのが残念至極。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戸隠神社・鏡池

2022年03月15日 | 山旅

まだまだ雪いっぱいの戸隠神社周辺でスノーシュー歩きを楽しむ。バスを戸隠中社で降りて奥社へ向かう。

マンホール

 

奥社へは車道を行けば雪はないが中社の境内をスノーシューで歩いていく。車道より距離は短くなるが小さな上り下りがあってけっこう大変だ。30分ほどで奥社の入り口に到着

 

ここからの参道はよく踏まれているのでツボ足で。平日でも参拝者は多くスニーカーで歩いていく人も多い。雪は緩んでいて水分も多いので滲みて冷たいと思うのだが。

20分ほどで随神門へ

 

この近くに王様の木といわれるミズナラの巨木があるということなので探しに行く

よく似た木もあるがこれが一番大きそうなのでこれらしい

 

隋神門から奥社に歩いていくが雪崩が頻発しているということで途中で通行止めになっている。そういえばさっきもドーンという雪崩の音が聞こえていた。雪崩が奥社まで押し寄せるわけではないが奥社からの登山道はなかなか危険そうだ。

ということで奥社は止めて鏡池に行くことにして参道を外れ森の中を歩いていく。トレースは途中でわからなくなり鏡池の方向がわからなくなるが、ヤマレコでダウンロードした地図を頼りに歩いていく。

すると鏡池の近くの天命稲荷の鳥居が見えてきた

モノトーンのなかの赤が鮮やか

 

ここから鏡池はすぐ近く。池は凍って雪の下なので上を歩いていく

戸隠連峰の眺めが素晴らしい。雪崩の跡が幾筋も見えている

 

池の中ほどで一部氷が破れているところがある。近づいてみたいようなみたくないような

 

鏡池の名のとおり無雪期、水面が穏やかなら戸隠山が映って特に秋は美しい姿を見せてくれそうだ。

帰りはまた中社まで戻って終了。今日はよくバホバホ歩いたものだ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長野電鉄に乗る

2022年03月14日 | 山旅

朝起きるのが遅く山へ行きそびれてしまった。今日は長野電鉄の1日パスで街歩き。

須坂の駅で途中下車。豪華ひな壇のひな人形のポスターに惹かれて世界の民族人形博物館へ緩やかな上り道を歩いていく。須坂の街からは飯縄山、黒姫山などがよく見える。

 

豪華ひな壇!

 

他にもいろいろ

 

観終わってついでに近くの須坂動物園に行ってみるが残念ながら休園日だった。前にテレビで観て面白いと思った動物園名物代表動物選挙の時期らしくポスターが出ていた

 

街の一角にあった植え込みだが、なんだか屏風絵のよう

 

古い街並みには旧式のポストがよく似合う

 

ぼたもち石とは初めて聞いた

 

もう一度電車に乗って終点の湯田中へ

駅舎

 

マンホール

 

おしゃれなリサイクルベンチ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早春の栂池自然園

2022年03月12日 | 山旅

栂池自然園に上がるロープウェイの早春営業が始まった。天気さえよければ最高の眺めのなかスノーシュー歩きが楽しめる。

下から眺める白馬三山。今年は雪が多そうだ

 

栂池の旅館街もまだまだ雪がたっぷり

 

天気は快晴の土曜日ということでゴンドラの乗り場は大混雑。結局1時間ほど並んで待たされた。

ゴンドラからロープウェイに乗り継いで自然園の駅からスノーシューで歩き出す。正面に白馬三山。雪の下に眠る自然園の上を歩いていく

 

天気は上々だが時折強風が吹く。稜線には雪煙が上がる

 

振り返れば北信五岳の一角が見える

 

少し下って登り返し展望台へ。たっぷりとした雪庇が見える

 

展望台からの白馬三山

 

白馬乗鞍方面の斜面にはアリの行列のように多くのスキーヤーが取りついている

 

シュカブラ踏んで下山

 

シュカブラ蹴散らし尻スキー

 

名残を惜しんで振り返る

 

こんな素晴らしい雪の世界を観てしまうとまだ当分山活、雪活が止められないと思うのだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

展望の守屋山

2022年03月10日 | 山旅

諏訪市と伊那市にまたがる守屋山に登る。平日でも登山口の杖突峠には車が10台ほど停まっているのでなかなか人気の山らしい。登山口からしっかり雪があるがチェーンスパイクがよく利いて快調に登っていく。

途中のキャンプ場にはかわいいお出迎え

 

笑顔で出没注意といわれてもねぇ

 

2時間ほどで東峰到着。右には中央アルプス

 

左には南アルプス

 

反対側には北アルプス、八ケ岳なども。まさに360度の展望台だ

 

 

いったん下って登り返し隣の西峰にも

 

 

 

眺めを楽しみながら昼食、下山は杖突峠に戻る。雪も多く、チェーンスパで楽しく歩けるいい山だった。

帰りは以前から気になっていた茅野市のちょっとおもしろいところへ寄り道

茅野市出身のユニークな建築家藤森照信氏による茶室「空飛ぶ泥舟」

 

茶室「高過庵」その名のとおり。TIME誌で世界でもっとも危険な建物トップ10に選ばれたそうな

 

茶室「低過庵」

 

どれも中は公開されていないが、公開ツアーもあるらしい。入るのにはなかなか勇気が要りそうだ

こちらも氏による設計の公民館

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポイント募金はこちら